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発表会(一回生) ~4~

結構兄弟は考えていることが分かりますな・・・黙っていても・・・

「で、とりあえず掃除機もかけたし、

 弟君を部屋に入れても大丈夫だと思うけど。

 ちなみに飲み物とか、食べるものとかはあるのか?」


「ああ・・・たしか・・・。」


そう言いながら、俺は冷蔵庫を開ける。

その中には・・・


お茶のペットボトルが500ミリリットルと1.5リットルが・・・


パンパンに入っていたのであった!!



「何で!?」


思わず驚く俺に、



「それは俺が聞きたいわ!

 しかも・・・


 全部開けてるやん!?」


柊の指摘した通りで、全部が開けてあり、

中途半端にどれもが飲まれていた状態で冷蔵庫に保管されているのであった・・・


しかも・・・


冷蔵庫に保管されているペットボトルの中には・・・


何か水面にふわふわしたものが浮いていたり・・・


水面を覆うボコボコした膜が出来ていたりしていたのであった!?



「な、何じゃこりゃ~!?」


「・・・カビが生えてるんだよ・・・。」


嫌そうな顔をする柊。

俺も当然気持ちが悪い。



「とりあえず。冷蔵庫に入っているペットボトルは全部捨てて来いよ。」


「俺が!?」


思わず驚く俺に柊は冷静に、



「藤本以外にはいない。俺は一回冷蔵庫の中を拭いといてやるからさ。」


「ううぅ・・・。」


俺は柊に言われて、冷蔵庫いっぱい入っていたペットボトルを持って、

洗面台に行き、中身を全部捨てていくのだが、



「うげぇ!?何か変な匂いがする!?

 中身はただのお茶のはずなのに!!何で!?

 

 っていうか、こっちは何か、こびりついて落ちないし!!」


なかなかトラウマになる光景を見ることになったのだ・・・


しばらく・・・


お茶は飲めない・・・


ペットボトルのお茶を見るたびに、あの表面に浮かんだカビを思い出してしまうから・・・


何とか、ペットボトルの処分に成功した俺は、

完了した洗濯物を今度は乾燥機に入れたり、

布団をひっくり返したりしながら、

今度は部屋の隅々に重点を置いてキレイにしていった。


結局トータルで3時間ほどでかかったのだが俺の部屋は、

誰の部屋か分からない部屋の様相を呈すのであった・・・



「ここ・・・俺の部屋だよな?」


「それ以外、誰かここに住んでるのか?」


「何か・・・昨日まで見ていた・・・


 足の踏み場もない部屋からえらい違いで驚いてしまうわ・・・。」


「これが本来の部屋なんだよ。」


・・・


これからは、もうちょっとだけ部屋の美化に力を入れようと心に決めたのだが、

一週間後には元の汚物の部屋になっているのをこの時はまだ知らない・・・



午前中に弟が駅まで来たので迎えに行き、近隣の観光案内をする。



「よく知ってるな、兄貴。」


俺が観光案内を出来ることに驚く弟だったので、



「ああ、よくデートしているからな。」


「いや、そんなウソはいいから。」


・・・即答で俺の言葉を否定してくるのはいかがなものかと思うぞ。


デートに関しては嘘ではないのだからな!


確かにフラれてはいる!!


今・・・


17敗?・・・いや、一昨日18敗目を喫したな・・・


だけど、そこに至るまでにデートはしてるんだよ!!


デートだけはな!!


その後の男女の関係がないだけで!!


・・・どうして、その先がないのかが分からないのだが・・・


デートしたなら、次はもう一歩進もうじゃないか!


一緒に大人の階段を登ろうぜ!!



「・・・そんなところが顔に出てるから、デートが無理なんだよ。」


「なぁ!?なぜ、俺の心の声が分かるんだ!?」


弟に自分の考えが読まれていたようで焦る俺!

だって、さっきの俺が考えていただけで、声は出てないはず!!

なのに分かるなんて・・・



「いや、兄貴、単純だから分かるだけだからな。」


・・・あれ?俺って単純?


なかなか弟に言われると結構効くパンチだな・・・


この日は弟を連れて観光名所を回り、

こっちの名物のお好み焼きを食べて寮へと戻って、

ゆっくりと休んだのであった。


・・・顔に出やすいのか・・・


身内だし、本心で言っているのだろう・・・

まあ、クールな男がモテるが相場なのだから、

これからはポーカーフェイスを目指して頑張るか!?


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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