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発表会(一回生) ~3~

男の部屋は汚いモノです・・・

「むむむ・・・。

 まあ、今は俺の進路のことじゃなくて、まずは目の前の問題だ!

 弟のために部屋の片づけをするのだが・・・

 じゃあ、明日の朝やるか?しゃあなしだけど。」


「しゃあなしって・・・俺はしなくていいんだけどな。」


ため息をつく柊。

たしかに柊はしなくてもいいかもしれないけど、

それだと俺が困ってしまう!!


そこでふと名案が俺の頭の中に浮かぶ。

それはここの部屋がキレイであり、掃除をする必要がないことから

インスピレーションを受けた!!



「いっそ柊の部屋に泊まってもらうか!」


そんな俺に対して、



「却下だ!!

 俺も藤本の弟君も初対面なんだぞ!

 それなのに俺の部屋に泊まるとか、どっちも緊張するわ!」


「むむむ、いい案だと思ったのに・・・。

 じゃあ、しかたないから明日の朝来てくれ。

 明日の朝が少しでも楽に片付けが出来るように俺は少しでも片付けておくから。」


「・・・分かった。じゃあ、起きたらそっちに行くわ。」


こうして何とか柊の力を借りる約束をして、

柊の部屋から自分の部屋へと戻るのであった。


そして・・・


片付けを始めるか~、そう思いながら、部屋へと入ったのだが・・・


・・・


・・・


あれ?


何で、俺はドラクエをやってるんだ?


しかも・・・


すでに夜中の3時なんだけど!!!


時間がいつの間に経っており、驚愕してしまう!!


まあ・・・


いいか。


とりあえず、ここまでのセーブをして、

明日に掃除に支障がないように、明日に備えて寝ることにしたのであった・・・



「で、片付けたんじゃないのか?」


次の日の朝7時に柊がうちに来た・・・

俺は寝ぼけながらも昨日のことを伝える。



「いやぁ~、気がついたらドラクエが立ち上がっていてな・・・。」


「大丈夫!


 これっぽちも期待はしてなかったから。」


そう言って、ごみ袋に入り口から積み重なっていたごみを入れていく柊。

・・・あれ?ホントに期待されてなかったのかな?

おかしい・・・もっとショックを受けてもいいはずなのに・・・

何事もなかったかのように掃除を始めた柊。



「いやいや、俺だってやる気をだせば!」


「出して、これならもう俺の手には負えないぞ。」


「・・・お願いします。助けてください。」


俺はベッドの上でそれはそれはキレイな土下座をするのであった。


何でベッドの上かって?


そこ以外に土下座できるスペースなんぞ、この部屋にはない!!!


これぞ男の部屋だ!



「そこで胸張ってる暇があったら、顔でも洗ってこい。」


「・・・はい・・・・。」


俺は柊に促されるまま顔を洗いに行き、歯磨きをしてきたのだが・・・



「こっちに洗濯物を入れたから、この洗濯を今からして来い!」


「はい!」


俺は柊の指示で洗濯籠いっぱいの洗濯物を洗濯機に詰め込んで、

再度自分の部屋に戻ると・・・



「この雑巾を濡らしてきて。」


「はい!」


また洗面所に行って、今度は雑巾を濡らしてくる。



「濡らしてきたぞ。」


「じゃあ、ベランダの手すりを拭いて来いよ。」


「分かった!」


俺は言われるがままに、手すりを拭いてきて、



「終わったら、布団を干すからな。」


「はい!」


すでに・・・柊が主導権を握ってませんかね?

俺はひたすら柊に言われるがままに部屋の掃除をすること2時間・・・


さっきまで、足の踏み場もなかった俺の部屋が・・・


キレイに片付いているんですけど!!


っていうか、柊、俺の部屋にいるだけのに、マスクと手袋にゴーグルって・・・


俺の部屋をどんな部屋と思ってるんだよ!!



「汚物の巣窟?」


「・・・。」


否定できない自分がそこにいたのであった・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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