バレンタインデー (一回生) ~2~
午前中&お昼休みが終了!その結果・・・
「ちょっと出遅れたな・・・。」
柊の言う通り、1限目は3、4組合同の授業であり、普段よりも2倍生徒がいる。
そのため真ん中から後ろの席は埋まっていて、
空いているは前しかなかったのであった。
ちなみに俺と森永は3組、柊は4組、坪倉ちゃんは1組である。
俺は後ろの空いてる席へ、柊は前の空いている席へと向かうのであった。
しばらくすると先生が来て、講義をする。
・・・眠いな・・・
今日は少しだけ早起きをしてしまったせいで、
睡魔に襲われるのであった・・・
「おきろ!藤本!次の授業に行かないと間に合わないだろう!」
気がついくと、どうやら俺は睡魔に負けて寝ていたようだ・・・
起こしてくれた柊と柊の友達以外には、誰も教室にはいなかったのだ・・・
そう誰も・・・
机の中、カバンの中を確認する!!!
結果・・・
変化なし!!
どうやらチョコを置いていくとか、カバンに忍ばせるとかはなかったようだ・・・
まあ、仕方がない。
「じゃあ、俺は一般教養別だから。」
2限目から一般教養で、他学部と一緒に授業を受ける。
ハッキリ言って理系は女子が少ないため
チョコがもらえる確率は低い。
しかーし!!
ここからは違う!!!
一般教養になると女子の割合が一気に増えるのである!!
俺は部活に入るに当たって、有益な情報をゲットしている!
それは・・・
どの一般教養が女子に人気であるかだ!!!
それは男子部員にのみ受け継がれているバイブルに記載されていた。
そのバイブルに従い、俺は授業を選択している・・・
バイブルはまさにその通りで、これから受ける2~4限の授業は女子比率が圧倒的に高い!
いよいよ・・・
チョコがもらえるぞ!!!
中学から私立の男子校に通っていたため
毎年お母さんからチョコを貰えるだけの日々だった・・・が!!
理系で女子の比率が少ないとはいえ、女子のいる!共学の大学だ!!!
ついに、お母さん以外の女子からのチョコがもらえるのだ!!!
2限目の教室に向かうとそこにはいつも以上に香水の匂いが立ち込めていた。
毎回思うけど・・・
ここの授業を受ける時には勇気がいる。
一歩踏み入れると女子の視線が一気にこちらを向くからだ!
その視線は一瞬だけで、次の瞬間は元に戻っていく・・・
今日も何とか耐えれたな・・・
そして、俺は空いている席に座り、授業を受けるのであった。
なぜか2限は眠気に襲われることもない。
まあ、ちょっと気になる話が周りから聞こえているというのもあるが・・・
「チョコどうする?」
「ええ、渡すよー。」
・・・どうやら俺に渡したいようだ・・・
こうなると気合を入れて起きておかねばならないだろう!!
授業が終わり・・・
そして・・・
誰もいなくなった・・・
「あれ?チョコは?」
俺の隣の席の女の子達はチョコの話をしていたじゃん?
あれ、俺に渡すんじゃなかったの??
・・・おかしい・・・
そのまま数分考えてある結論に達した!
「恥ずかしかったのか!!!」
そうだな、あの大勢の人がいる前では恥ずかしいよな~。
納得して、今日はいつも友達と一緒にお昼を食べているのだが、
1人中庭で食べるのがいいだろう。
売店に行き、パンやおにぎりを見ていると、
「おおぉ!俺の好きな銀チョコロール!!」
思わず手にとるのだが、ふと気づいて、手に取った銀チョコロールを棚へと戻すのだ・・・
今日は、嫌というほどチョコを食べる日じゃないか・・・
よく見るとパンの棚にはチョコ系のパンがかなり残っている。
そうだよな・・・
男がここで、この日にチョコを買う何って・・・
負けを認めているようなモノだ!!!
だから、売れ残っているのだろう。
俺も危うく自ら負け犬へと向かうところだった・・・
こういう日はおにぎりを買うとしよう。
・・・やはり・・・
みんな考えることは一緒だ!!!
おにぎりで残っていたのは・・・
納豆!!
ダッカルビ!!!
どいつも臭うぜ!!!
いや、美味しいんだよ。
だから、いつもだったら売り切れてるのに
今日だけは売り切れてないようだ・・・
俺はそのおにぎりを手に取り、もう一品を買って売店を出ていった。
そう・・・
フリスクを買って!!
・・・気がつけば・・・
あと5分で昼からの授業が始まる・・・
すでに何十分と中庭で1人たたずんでいたのだが、
何事も起こることなく昼休みが終わったのであった。
まあ・・・
中庭だと建物から見えるからな・・・
またまた配慮不足だった・・・
次からは先に教室に行くとしよう。
1人でいれば声もかけやすいだろうしな。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。