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発表会(一回生) ~2~

大学生って8年できるんだって・・・

確かに・・・いたな・・・8回生・・・

「なんだ?」


俺は柊の質問を促すと、



「いつ来るか聞いていいか?

 俺の知ってる限り、明後日がお前のコンサートだと記憶しているんだけど。」


「ああ!!その通りだ!!

 ちなみに来るのは明日の午前中には来る予定になってるからな!」


俺は親指を立てて、柊に見せるのだが、

柊は手を額に当てて、大きくため息をつく。



「っていうか、すでに金曜日の夜っていうか、

 あと数分で土曜日になる時間なんだけど?」


「ああ・・・あと12時間を切ったところだな!」


「ちげーよ!!俺の言いたいことは、こんな夜中に部屋の掃除何って

 近所迷惑以外の何物でもないから無理だって言ってんだよ!!」


「バカな!!だって、今からしても間に合うか分からないんだぞ!!」


「じゃあ、今まで何してたんだよ?

 だいたい弟君のことだから、結構前から連絡来てたんじゃないのか?」


「ああ、しっかり者だからな。

 一カ月前には連絡が来ていたよ!!


「じゃあ、一カ月前に片付けしとけよ!!」


「だってしかたないだろう!!」

 俺だって色々忙しかったんだ!!」


「お前が忙しいってのは・・・


 夜中にロックマンをクリアすることか?


 それともファイナルファンタジーを一からクリアしていくことか?


 それとも・・・


 エロ雑誌の切り抜きを集めて、自分の最高の本を作り上げることか?」


「あれは、良かっただろう!!

 俺の中では最高の傑作だったんだ!」


「そんなことをしている暇があったら、単位が取れるように

 朝から遅刻せずにしっかり学校にこい!!」


「何をいうか!!

 アレは・・・


 俺の生きがいだ!!


 アレがなければ俺は生きるしかばねになってしまうわ!」


「じゃあ、もう死んでくれ!!

 授業中にエロ本の切り抜きなんか持ってくるな!!」


「アレは命より思い物なんだぞ!」


「そんなに重いのかよ!アレが!!

 っていうか、アレの作製で眠くなったからと言って・・・


 授業中にエロ動画を観てんじゃねえよ!!」


「な、何でそのことを知ってるんだよ!!」


「藤本、あの時イヤホン付けて聞いていただろう?」


「ああ!」


「だけどな・・・

 あの時、お前に誰も言わなかったけど・・・


 イヤホンちゃんと刺さってなくて・・・


 喘ぎ声が駄々洩れだったからな!!」


「なぁ、何だって!?

 それじゃあ、俺が授業中にエロ動画を観ていたことがバレてるってことか!?」


「だから、そう言ってんじゃんかよ!!」


「どうして注意してくれなかったんだよ!!」


「俺からの席は相当遠かっただろうに!

 だから、携帯鳴らして気づかせてやっただろう!」


「ああ、エロ動画を観るなってコメントが来たけど

 何でバレたのか不思議だったんだよな~。

 なるほど!そう言うことだったのか!」


「いやいや、納得するところじゃねえぞ!

 それで藤本、みんなから今、エロ本君って呼ばれてるだろうに!!」


「いや、女子からは呼ばれてない!」


「そりゃ~、女子からは呼ばれないだろうな!

 その代わりに軽蔑の目で見られてるのを感じろよ!」


「むむむ、あれはそう言うことか・・・

 てっきり、俺の魅力を警戒して・・・。」


「ないから!絶対にないからな!!」


「俺が言う前に被せてくるなよぉ~・・・。

 俺・・・もう授業に行けない・・・。・」


「そっか、来年も一年頑張れよ。」


「まて!まだ早い!!

 くぅ~、ギリギリの授業しか取ってないことが悔やまれる・・・。」


「まさに自業自得だからな!

 エロ動画観てたのも!単位がギリギリなのも!」


「どうしたらいいんだろう・・・。」


「大人しく汚名をかぶって学校に来い。」


「・・・いやだ!!」


「じゃあ、来年も一年だ。」


「何で入学して半年ちょっとで、そんな生きるか死ぬかのような選択肢になってるのだ!?

 大学ってのはもっと楽しいはずな気がするのに・・・。」


「みんなはそれなりに楽しんでるよ。」


「・・・俺は?」


「もう十分楽しんだろう?大学生活。」


「だから、早いって!!まだ半年しか経ってないって!!」


「大丈夫!大学生活は8年あるからな!」


「・・・俺の知っている大学生は4年だけど・・・。」


「藤本・・・よく自分を知ることから始めようか・・・。」


「いや、柊に言われるまでもなくて、自分のことは知ってるつもりだ!!」


「そうか・・・大丈夫!ひとの二倍大学に入れるってだけだよ。」


「そっか・・・その分、楽しい時間をいっぱい過ごせるな・・・

 って、ちゃんと4年で卒業してみせるわ!!」


「期待せずに卒業式を待ってるよ。」


そう言う柊に、俺は心の底から絶対に4年で卒業することを決めるのであった!!

気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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