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お弁当屋さん ~5~

部活に入る理由?出会いと試験対策以外になにが?

それから一週間は朝起きて、レトルトカレーを食べて、昼はわざわざ一旦寮に戻って、

カップラーメンを食べて、また学校へ・・・行くことなく、昼寝をして、自主休講へ・・・。

そして夕方から部活へ行くのであった。



「ふ、ふ、ふ!

 やっと奨学金が振り込まれたぞ!!

 そして今日は田中さんのバイトの日!!

 早速繰り出すとするか!!!」


こうして俺は繰り出したのだが・・・



「柊・・・俺はこうして田中さんを探し始めて一カ月が経過した。」


「もう、そんなに経つのか?」


「ああ、すでに一カ月が経過したのだが、

 いっこうに出会うことがないんだ・・・。」


「じゃあ、運命ではなかったと思ってあきらめろ。」


「そんなバカな!!何あっさりと俺をバッサリ切り捨ててるんだよ!!」


「だって、それだけ外食して出会わないってことは

 まあ、運命ではなかったってことで諦めたら?」


「いいや駄目だ!!

 ここまで投資したのなら、リターンをしっかり貰わないとだめだからな!!」


「・・・ホント、最低な理由だな・・・。」


「柊だって、それだけ豪華なお弁当だから、

 そこの店に毎週通っているんだろう?」


今日も柊の弁当は一段と豪勢だった。


唐揚げになぜかチキン南蛮が入っている・・・



「まあ、それは否定しないよ。

 たしかにこれだけしてくれるから行っているのは確かだからね。」


「だろう!俺もそれだよ!

 俺がここまで投資してきたお金をしっかりと回収しないといけないだろう!」


「・・・だけど、お前の胃袋は満たしてくれるんだろう?」


「それはそうだ!お金を払っているのだから、

 当然料理は食う!さらに田中さんも食うんだ!!」


「・・・最低だな・・・。」


「男と女が2人そろえば他に何があるというんだ!?」


「いや、あるだろうに・・・。

 仲良く楽器でも弾いたらいいだろう?」


「ばかか!!

 部活で十分だろう!

 それ以上、弾く何って拷問以外の何物でもないぞ!」


「・・・お前、部活に何のために入ってるんだ?」


「女子と出会うため!!」


「ホント清々しいくらいブレないな。」


「ああ!ありがとう!!」


「で、その成果はあったのか?」


「今のところはない!だが、オーケストラ部に入ったおかげで、

 チャンスはいっぱいあるからな!まあ、見ておけよ!」


「すでに半年以上たっているけどね・・・。」


「なぁ~に!まだ半年だ!それに同級生もいっぱいいるしな!

 それにすぐに来年にになって、次の女の子達が入ってくるんだから!!

 いやぁ~、オーケストラ部に入って良かったよ!!」


「理由は最低だけどな・・・。」


「しっかし、田中さんには出会えないのはどうしたモノかな・・・。」


「いっそ、聞いてみたらいいじゃないか?」


「ああ、すでに昨日も聞いたんだけど、


 『はずかしいから』


 そう言われてまたまた断られてしまったんだよ。」


「ああ、すでに聞いてるのね。」


「ああ!すでに10回以上聞いてるが、いっこうに教えてくれないんだ!

 たく・・・ちょっと可愛いからって調子に乗りやがって・・・。」


「・・・その本音は隠しておけよ。」


「もちろん!ただ、俺と付き合い始めたらしっかりと教育してやらないといけないな。」


「・・・付き合えればいいけどね。」


「なんだと!?絶対に付き合う!そのためにバイト先を調べるんだ!!」


「まあ、頑張ってくれや。」


「だから、力を貸してくれ!!一緒に探してくれよ!!」


「無理!だって、その子の顔すら俺は知らないんだぞ?」


「この間みたじゃないか!?」


「あんなチラッと見たくらいじゃすぐに忘れるし!

 しかも俺、マジマジと見る前に、お前と森永が暴れだしたから、

 まともにはみれてないんだよ!」


「くぅ~、薄情だぞ柊!!」


「ひどい言われようだな・・・。」


苦笑している柊だが、こっちは切羽詰まっているというのに!!

このままでは今月も終わりの頃に貧しい生活をしなければならないじゃないか!!


結局は薄情な柊の助力を得られぬまま俺は独力で田中さん探しをするのであった・・・


だけど・・・


その努力は報われることはなかったのである・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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