お弁当屋さん ~2~
飲食店を探してみますか!地道に!
「・・・そう言えばいたな・・・巨乳が・・・。」
「ホント、思い出しかたすら最低だな・・・。」
確かに四回生に女の先輩がいた。
「・・・熊谷先輩だったかな。」
「そうそう。熊谷さんなら柊も知っているだろう?」
「天文部の人か?」
「そうそう、兼部してるんだよ。
まあ、ほとんど軽音部の方は来ないけどね。」
「あの人、軽音部も兼部してたんだ・・・。
じゃあ、音楽出来る人なのかな?」
「ああ、出来るよ。トランペット吹いてたから。」
「おおぉ!すげえじゃん!!」
「?柊、トランペット分かる人?」
「ああ、一応ふけるよ。」
「まじで!?めっちゃ吹くだけでも難しんだけど!!」
「部活動の前に、吹奏楽部の子から毎日指導うけてたらからな♪
「いやいや、部活の前に何やってるんだよ!?」
っていうか、じゃあ、これで音がだせる?」
そういって、どこからともなく森永はマウスピースを持ってきて、柊に渡す。
すると柊はいきなり音を出したかと思ったら、
何と音階を付けて吹いたのであった!
「マジか!?」
「すげえなぁ!?」
俺も森永も当然驚いた顔をで柊を見てしまう。
いや、吹けると言っても音を鳴らす程度かと思ったら・・・
「マジでトランペット吹けるんじゃん!!」
「だから、ふけるって言っただろうに!」
「いやいや、ここまでとは全く思ってなくてさ・・・
頼む!俺達のバンドに入ってくれ!!」
そう言って、頭を下げる森永だが、
「無理。」
その一言で終わるのであった・・・。
「そう言えば、話が飛んだけど、熊谷さん“も”狙ったのか?」
森永が断られて、部屋の隅で凹んでいるが、
俺と柊は話を進める。
「いや、まだこれからだ!
そう言えばすっかり忘れていた。あの巨乳のことを。」
「・・・熊谷さんな。巨乳って特徴ではあるけど、名前じゃないからな!」
「・・・分かった・・・その熊谷さんだが、
その時は連絡先も交換できずに終わってしまったからな。
だから、その時のみで終わりだよ。」
「珍しいな、お前が連絡先を聞かない何って。」
「いや、聞いたよ。聞いたんだけど、携帯を持っていないって言われたな。」
「・・・それは・・・。」
「いや、実際持っていないらしてく、
他のメンバーにもみんな同じように断っていたよ。」
「へぇ!?そうなの?」
「ああ、一応、女子だけのシェアハウスに住んでいるらしくて、
そこの代表の番号を教わったんだけど、誰も出ないんだよな・・・。」
「あ、すでに電話はしたんだな・・・。」
「当然だ。何度も電話はしたんだけど、一度もつながらないから
諦めていたんだよ。」
「・・・本当に何度も電話したんだろうな・・・お前が諦めるほどなんだから・・・。」
「まあ、今はその熊谷さんの話は置いといてだ。
森永戻ってこい!田中さんの話をしようじゃないか。」
「あぁん?だけど、俺もその時話しただけで今は一度もはなしてないぞ。
そもそも結局彼女は軽音部には入らなかったからな。
オーケストラ部に入っただろう?」
「じゃあ、兼部はしてないんだな。
・・・じゃあ、彼女がバイトしているとかは知らないのか?」
「ああ、全然しらないよ。」
「・・・そろいもそろって使えないな・・・。」
「ひでー言われようだな。」
柊と森永が苦笑しているが、
事実なので俺は彼らにフォローをする気はない。
「けど、その田中さんが教えないのは、
“来られたらはずかしから”なんだろう?」
「そうなんだ。」
「じゃあ、飲食系ってことになるんじゃないか?」
「・・・何でだ?」
「だって、そこに行く可能性があるってことだろう?
それも男でも行くってなると・・・ご飯屋さんってところだろうな~。
あとはファーストフード系か?」
「なるほど!!さすがは柊、使える男だ!!
さあさあ、続きの推理をしてくれ!!」
「・・・掌返したような発言を・・・・。
あとは・・・男が行けるんだから、食堂とかになるのかな?
それとか居酒屋、コンビニ、お弁当屋さんとかになるかな~。」
「なるほどなるほど、続けてくれ。」
「田中さんってのはどこら辺に住んでるの?」
「ああ、それは・・・
知らん!!」
「あれ?同じ部活なのに?」
「なぜか男子には女子の住所は教えてくれないんだ・・・。
特に1人暮らしをしている女子は教えてくれないんだよ。」
「・・・確かにそれが懸命だな・・・。」
「な、なんだと!!!もしもの時に俺達に教えておくべきだろう!!」
「そのもしもを引き起こす男が何をいうか・・・。」
「え?俺!?危険人物・・・・
俺のことか!?」
「それ以外に何があるんだ?」
「・・・俺だったとは・・・。」
思わず頭を下げてしまうのだが、
そいうば、今は田中さんのことだった!
「それで、柊、続きを推測しろ!!」
「もうショックは終わったのかよ!?
っていうか、それ以上は情報がない限りわかんないよ。
まあ、けど、自分の家から行ける圏内ではあると思うけどね。」
「どうしてだ?」
「だって、バイトで遅くなる可能性もあるだろう?
車もないんだったら、歩き、もしくは自転車で行ける範囲に限られるだろうに。」
「・・・なるほど!!」
俺は手持ちのスマホをで学校周辺の飲食店を探すのだが・・・
「めちゃめや数が多いんだけど・・・。」
「そりゃ~、大学のそばだったら、多いだろうに。
うちのだいがくだけでも何千人っているんだから、
それだけ稼ぐことが出来るからな。」
「・・・確かに・・・。」
それだけの客がいるとなれば、それだけお店をだす人も多いだろう・・・
しかたがない・・・
田中さんのだいたいの住んでいるところは分かってるんだから、
その辺りにある飲食店を一つずつ当たって行けばいいだろう。
こうして俺は夕食をいつも食べる寮の近くから、
田中さんが住んでいると予想される飲食店へとシフトさせたのであった。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。