初めての合コン! ~5~
イケメンはタダで、ブサメンは会費あるんだ・・・
「この料理食べていいの?」
高田君がテーブルに並ぶ料理を指さす。
パクチー少なめの料理を選んでいるのだが、
それでも不人気であったため全然減ってないのだ。
「どうぞどうそ。」
「俺、パクチー好きなんだよ~。」
そういいながら、食べだす高田君に対して、
「うわ~!そうなんだ!私も好きなんだよ~!」
そういって、高田君に料理を取り分け出す。
あれ?さっき嫌いって・・・
その言葉をおくびにも出さない。
「すごいね~。私は苦手なんだけど、パクチー食べれる人すごいな~。」
・・・俺が食べた時はそんな言葉一切言わなかったよね?
ってか、取り分け何ってしてくれなかったよね?
君達ずっとスマホをいじってたよね!?
その後も高田君の一挙手一投足に反応していく女子達・・・
そんな時、ふと1人の女子がスマホをいじったと思ったら、
他の3人もスマホを見る。
そして・・・
4人の女子が・・・・
一斉に箸を触るのであった!!
俺は気づいてしまったのだ・・・
その箸の先が・・・
すべて高田君を差しているのを!!!
絶対にこいつら誰が気になるかを聞いてやがるな!!!
そして、全員が高田君を気にいってるんだろう!!!
わかりやすいは!!
その後、席替えをしても高田君の周りを女子が占める・・・
あれ?
男子は残り3人いますけど?
何で、俺達3人はテーブルの端に追いやられてるんですかね・・・
俺達男3人で合コンしてるわけじゃないんですが・・・
あ?
ゲームします?
あ?
俺達3人は呼んでないと?
わかりました~、御用の時はお呼びくださいね!!!
その後も2時間ほど合コンは進んでいくのであった・・・
おかしいな・・・
目から汗が止まらないんだけど・・・
「じゃあ、そろそろ会計を・・・。」
「うち払うよ~。」
女子の1人がそんなことを言い出す。
「え!?それは悪いよ。」
そう言って高田君が財布を取り出して、お金を出そうとするのだが、
「だ・い・じょ・う・ぶ♪
その代わり、この後カラオケ行きたいからさ~。
そこでの代金払ってくれる?高田っち!」
「それは全然いいけど、ここの食事代の方が・・・。」
「いいんだって!楽しかったもん!高田っちに出会たんだしさ~。」
・・・
ねえ・・・
最初に俺の胸倉をつかんで方ですよね?
殺気を込めた声・・・
出してましたよね?
男でもちびってしまうかと思ったんですけど・・・
猫撫で声で、ささっと払ってしまう女子。
高田君はお礼を言うのだが、
「そんな~、全然きにしないで~。」
そう言いながら、高田君の腕に自分の腕を絡めて・・・
あれが・・・
胸当てか!!
ピッタリと胸を当てているのであった!!
まあ、お金を払わなくてよかったのなら、
一食浮いたってことで・・・
ピロリ~ン!
スマホが鳴る・・・
いやな予感しかしませんが・・・
恐る恐るスマホを見ると・・・
“会費3000円だから。3人払って”
俺はそのメッセージを観て呆然とするのであった。
「じゃあ、カラオケ行こうか!!」
女子の声に、ハッと正気に戻る。
そう言えばカラオケに行くんだったな・・・
それなら俺もここまでにたまったフラストレーションを発散させられる・・・
そう思っていたのだが・・・
高田君を連れた女子は先に行って、
残りの女子3人と行こうとした時である、
「どこのカラオケに行くんの?」
その俺の質問に・・・
「あ、ごめん。5人までしか部屋に入れないから。」
「おつかれ~!」
「また、今度誰か紹介してね~。」
そういって、女子3人は俺達3人を置いて、立ち去って行くのであった・・・
え!?
そんなカラオケ屋ってある!?
それなら8人が入る大きな部屋を選べばいいんじゃないの!?
そんな俺の心の声は夜の闇へと消えていくのであった・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。