初めての合コン! ~3~
・・・女の本性って・・・
開始時間の30分前にたどりいた俺達3人。
「今日の服装どうかな?」
「ああ、大丈夫だぞ!」
森永が不安そうに聞いてきたので、俺は問題ないことを告げる。
・・・俺よりは劣るがなっと心でつぶやきながら。
5分前になるとさすがに俺も緊張してくる。
店員さんに水を貰って、すでに何杯飲んだか忘れるくらい飲んでいた。
これ・・・飯食べれるかな?
そして、時間ちょうどになったのだが・・・
「・・・なあ、本当に来るんだよな?」
「ああ・・・時間も場所も伝えたはずなんだがな・・・。」
俺は不安になってスマホを見る。
以前に送ったメッセージに対して女子からの返事は、
“了解”
となっているのを確認する。
だから、分かっているとは思うのだが・・・
「ちょっとメッセージを送ってみるか・・・。」
“こちらは着いております”
一応、相手が遅刻して来ることを柊から忠告されていた。
だから、遅れてくるのはデフォルトだと思っている。
それと確認した場合には、催促をするような文章で送るのではなく、
こちらは着いてるよっと送るのがいいと言う助言を聞いていたので
その助言に従ってメッセージを送る。
「あ!?」
既読がついて、見たことは確認するのだが・・・
それから・・・
10分経っても何の音さたもないんですけど!!!
結局彼女達は来たのは20分ほど遅れてのことであった。
「遅れてごめんね~。」
猫撫で声で女子達4人が入ってくる。
笑顔を絶やさず入ってくるので、好印象だったのだが、
その顔が俺達3人を確認すると急変し、
「・・・3人だけ?」
「いや、あとで1人遅れてくるよ。」
「柊君、用事で遅れてるの?」
「あ・・・いや、柊はこないんだが・・・。」
この発言に1人の女子の顔色が鬼の形相へと変わる。
「・・・ちょっといい?」
笑顔のまま、俺と森永を連れて、部屋から出ると・・・
ガシ!!
いきなり胸ぐらをつかんで、壁に押し付けるのであった!?
「・・・私、柊君呼んでって言ったよね?」
「あ、いや、柊は彼女がいて・・・。」
「だから?何?」
「い、いや、だから、彼女がいて来れないと・・・。」
「それでも連れてくるのがお前の役割じゃないの?」
ここで一段と胸ぐらをつかんでいる手に力が入る。
「そ、その代わりにイケメンを1人呼んだんだ。だから・・・。」
「・・・本当にイケメンなの?」
「ああ・・・。」
「写メは?」
そう言われるがまま、森永が写真を見せると・・・
「・・・ふ~ん・・・」
そう言いながら、俺達の胸倉をつかんでいた手を離す。
「・・・ちょっとは期待できるじゃない。」
そう言い残して、また部屋へと戻っていくのであった・・・
良かった・・・
高田君呼んでてて!!
何とか機嫌が落ち着いたようで、先ほどまでの鬼の形相はなくなっていた。
「じゃ、じゃあ料理でも注文しようか。」
そう言って、メニュー表を渡す。
まずは女子にメニュー表を渡すという助言に従う。
「・・・ここってパクチー専門店なの?」
おお!どやら気づいてくれたようだ!!
俺と森永のチョイスは今はやりのパクチー専門をチョイスしたのだ!!
ふふふ・・・ここで女子のポイントをグッと掴んで・・・
「私、パクチー嫌いなんだけど~。」
「私も~。」
・・・え?
「しかも、全部パクチー料理しかないじゃん!」
「うげぇ~、飲み物にもパクチーのあるじゃん!!」
・・・あれ?
「・・・パクチー、もしかして苦手?」
「言ってんじゃん!パクチー嫌いって!」
「あの葉っぱの味嫌いなんだよね~。」
・・・女子ってパクチー好きなんじゃないのかな?
そう思っていると、残りの二人の女子は・・・
「私は大丈夫だけど、そんなに食べれないかな・・・。」
「私も苦手で・・・。」
「最悪なチョイスじゃん!何もうちら食べれないんだけど!」
「・・・すいません・・・。」
「唐揚げとかポテトフライとかないし~。」
その後さんざん言われる・・・
ってか、それ居酒屋にあるメニューですよね?
お嬢様ってそんなの食べるのかな?
結局パクチー専門店でパクチーがのってないものや少ない料理を注文することになった・・・
店員からは、
何でうちの店選んだんですか?って聞かれる始末だ・・・
ううう・・・背伸びをして失敗だ・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。