初めての合コン! ~2~
お店選びは慎重に・・・
「で、金曜日合コンなんだ。」
「頑張ってこい。」
俺と森永は電話を終えて、すぐに柊の部屋に行き、事の顛末を伝えるのだが・・・
「そんなご無体な~。頼みますよ~、一緒に行ってくださいよ。」
「いかんわ!俺は彼女がいるので行きません!!」
「そんなこと言わずにさ~。」
現在、俺と森永は柊の足に必死にしがみついて、必死にお願いをしている。
向こうのご希望が柊の参加なのだから!!
「友達を救うと思ってさ!大丈夫!彼女には言わないから!」
「何を言われても行かないって。」
「お前・・・男の友情を無下にするなよ!!」
「いいこと言ってる風だけど、絶対に下心しかないだろう?」
「ああ!!100%の下心だ!」
「友情どこにいったんだよ!!それじゃあ、友情0%だろうが!」
「だけど、向こうの希望は柊なんだって!」
「・・・っていうか、勝手に人寄せパンダにするな。人のいないところで・・・。」
「だから~、頼むよ!!」
俺と森永の二人が土下座をして頼むのだが、
柊は首を縦に振ってくれることはないのであった・・・。
「けちん坊・・・。」
「人でなし・・・。」
「器量が狭い・・・。」
「困ってる人を助けない、ろくでなし・・・。」
俺達の言葉に罵詈雑言に最初は無視していた柊だったが、
ついに反応する柊。
「・・・散々な言われようだな・・・。
だいたい、俺がいない方が、自分達の確立が上がるんだから、いいんじゃない?」
「「?どういうこと?」」
「だって、本命がいなければ、その分だけ周りに散るだろう?希望が。
そしたら、その分だけ自分にあたる可能性がたかくなるじゃん。」
「「・・・!?」」
俺と森永は目を見開いて驚いてしまう!!
確かに柊の言う通りだからだ!!
「それなら・・・柊いない方がいいな・・・。」
「だな・・・。」
俺と森永は熱い握手を交わしている中、
「・・・分かり易いくらい態度が変わってくれてよかったよ・・・。」
ため息をつく柊だったのだが、
「それより、あと5日しかないなら店の予約とか急いだ方がいいんじゃない?」
「「!?」」
柊の言葉に俺と森永は2人で一斉に柊を見つめる。
「・・・何?」
「どんなところがいんだろうか?」
「いい所を知っていないか?」
「・・・別にどこでもいいんんじゃないか?」
「どこだよ!!プリーズテルミー!合コンマスター柊!」
「・・・何で俺がいきなり合コンマスターになってんだ?
そんな称号はこれっぽちも持つ経験がないんだけどね・・・。」
「だが、確実な助言が出来るのはお前しかいない!!」
「お前の力で俺達を大人にしてくれ!!」
「・・・必死だな・・・。じゃあ、居酒屋でも予約したらいいんじゃないか?」
「え?そんな普通なところ?」
「何なんだよ。そんな庶民じみたところしか紹介できないのかよ!け!」
「俺達の期待しているのはそんなところじゃない!!」
「そう!どんな女が来ても、
『こんな素敵なお店来たことがない!』
って、驚いてくれる店がいい!!」
「そうだぞ!まずは第一印象が大事だからな!
そこで女子のテンションをあげようじゃないか!」
俺と森永の思惑は一致しているようで、
次々と要望を上げていくのだが・・・
「お前たち・・・そんなお店に行ったことあるのか?」
「「当然・・・
ない!!」」
「だろうな・・・。
そんな不慣れなところに行っても、注文するだけでアタフタするだけだろう?
それなら行って知ったらところに行けよ。
それに居酒屋なら何でもあるんだし、食べれないものがあっても大丈夫だろ?」
「・・・なるほど・・・一理あるな・・・。」
「たしかに・・・失態は犯したくないしな・・・。」
確かに柊の助言は的を得ている。
店で失態を犯して、俺達の評価を下げるわけにはいかない。
それならば・・・だが・・・
「だけど・・・せっかくならドヤ顔出来る店に行きたいじゃないか!」
「・・・まあ、背伸びしたいのは分かるけど、
失敗する可能性をわざわざ上げる必要もないんじゃないか?」
俺と森永のお洒落なお店での意見に対して、
柊の身の丈にあったお店のチョイスの意見は平行線をたどる・・・
その結果・・・
「このちょっとムードがあるお店にしたぜ!!」
俺は柊の意見に従わず、自分の直感に従ったのであった。
「さようで。」
「まあ、悪いと思うが、ここは勝負の場なんでな!」
「まあ、当人たちが決まるのが筋だから、いいんじゃない。
頑張っておいで。」
ここら辺は柊の良い所で、サバサバしていて、俺達が助言を聞き入れなくて
全然気にしないところである。
これがあるから、柊とは付き合いやすいい。
男性陣は俺と森永、そして同じ高校出身の男一人に、
一応、イケメンがご要望だったので高田君をチョイスした。
これで柊の代わりになるだろう・・・
ただ、一組にいる高田君は金曜日は実験があるらしくて、
遅れてくることになったのだが・・・
まあ、サプライズだ!
さあ、準備万端だ・・・
いざ!!勝負!!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。