うどん屋さんの店員さんに恋をする! ~4~
・・・藤本君がストーカー認定されました・・・
次の週ももちろんうどん屋に今度は3人で行くのであった。
そして俺は嫌な予感が確信へと変わっていった・・・
森さんは・・・
俺達を席に通す時も・・・
メニューを取る時も・・・
配膳する時も・・・
食べ終わった食器を回収する時も・・・
すべて柊を見て話すのである!!!
ちょっと待ってくださいよ森さん!!!
メニューを頼んでる時くらいこっちを見てください!!
俺の食べるものなんですから!!
あと器を回収する時も!!
だって、それ俺が食べてる器ですよ!!!
俺に『回収してもいい?』って聞くでしょう普通は!!!
それなのになぜか柊に聞いて、
器を回収していく・・・
あれ?俺今、空気になってませんかね?
おーい!見えてます?森さん!
・・・俺の恋はこうしてはかなく散ったのであった・・・
う、う、う・・・柊なんかと来るんじゃなかったわ!!!
藤本目線
俺の注文を取る時も、配膳する時も、器を回収する時も
俺の方を見てくれない森さん・・・
分かってるんだ!
分かってるんだよ!!
恥ずかしいんだろう俺を見るのが!!
それは仕方がないよな~・・・
俺を見て緊張して失敗してしまっては元も子もない。
よくわかるよその気持ち!!!
だからだろうな・・・
俺が毎日来ているのだが、絶対に森さんは俺の接客はしてくれない。
その代わり、店長と名札に記載された厳ついオッサンか、
もしくは30年前はお嬢さんだったんですね!っという、
おばさんが接客をしてくれる。
森さんが俺の接客をしてくれるのは
柊と森永と一緒に来た時だけだ。
そんなに俺を意識しているとは・・・
罪な男だな・・・俺・・・
ついに俺にも彼女いない歴=実年齢が終わる時が来たようだ!!
俺は言を決して、土曜日のそれもお客が少なく、
さらには店員さんが交代で休憩を取って少なくなる時間を訪れる!!
みんなの前で誘われるときっと恥ずかしいだろうからな・・・
何でそんな時間帯を知っているかって?
スト・・・違う!努力・・・いや、愛の結晶だ!!
少しずつ時間をずらして通いつめ、
どの時間でみんが入れ替わりをするのかを事前に調べていた。
事前準備は大事だろう?
案の定、フロアーにいる店員さんは森さん1人で、
「好きな席へどうぞ。」
セルフでの案内だったので、出来るだけ森さんがいる近くの席に座る・・・
・・・あれ?お客さんも少ないのならセルフじゃななくてもいいじゃない?
あとは注文を取りに来た時に告げるだけである・・・
「お決まりですか?」
いよいよ来たか!?俺はメニューを見ていた顔を上げてる!
そして予定していた人は違う人が来て驚くのであった!
そこに来たのは・・・
厳つい店長であった・・・
「あ、あの・・・森さんは?」
さっきまでフロアーにいた森さんの姿がどこにもいない。
「お客様は食事に来られいるのでしょうか?
それとも・・・
うちの店員に手を出しに来ているのでしょうか?」
そこにはいつも店員さんが浮かべている笑みはなく、
冷たく、そして殺気を込めた目で見てくるのであった・・・
「ストーカーなら通報するぞ。」
残念ながらこれ以降は俺はチェーン店のうどん屋を
出禁にされてしまったのであった・・・
森さんに会えない・・・
ならば!!!
ある案を浮かべたところで、どうやらそれを悟られたようで、
「店の周り100メートル以内に近づいてくんじゃねえぞ。
それと店終わりに近くにいたら、警察に速攻通報するからな!」
・・・どうやら俺の恋は始まる前に屈強なオッサンの圧力によって
ねじ伏せられるのであった・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。