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天文部合宿 ~6~

天使をみつけたらしいよ・・・

「天文台の見学者はこっちです!!」



天文台のスタッフが俺達を案内してくれる。

この見学ツアーに参加しているのは20名ほどであり、

どうやら全員がどこかの1回生とのことであった。


ただ、1回生全員ではないとのことらしいのだが、

ほかの連中はどうやって過ごすのだろうか?


天文台があるようなところなので、

本当に山の上にあり、近くにコンビニはおろか、

人が住むようなところはない。


・・・まあ、ぶっちゃけ女子大のメンバーが見当たらないから

不思議なだけなのだが・・・


ちょっとバカな二名は置いておいて、

他のメンバーは清楚な感じがしていたから、

ここで話が出来るかなぁ~?と期待をしていたのだが・・・


藤本がいれば絶対に話しかけるだろうと思っていて、

あわよくば俺も便乗しようかと思っていたのだが・・・


まあ何かしらして過ごす連中はいるみたいだしな・・・。


例えば柊は、


「写真撮ってくる。」


そう言って、カメラを片手に風景画を撮りにいった。

そう言えば、柊の趣味は写真だったよな。

パソコンの中にも多数の写真が存在していたし。


俺や藤本のように裸のお姉ちゃんが写っているような写真ではなく・・・



頭を切り替える!

20名ほどの中には女子ももちろん含まれており、

そんなチャンスを藤本が逃すことはやっぱりなかった!


グッジョブだ!



「どちらの大学ですか?」


普通に隣に来た女子に話しかけるのであった。

・・・ここら辺が俺とは違うし・・・


そんなことを思いながらもしっかり俺もそのおこぼれをもらうため

藤本に便乗していくのであった。


今回声をかけたのは私大の女子3名のグループである。

俺達は2名しかいないのに・・・と思ってしまうのが、負け犬根性なのだろうか?

人数などお構いなしに声をかける藤本。


その3人の中に俺は1人の女の子に目が行ってしまう。

その子は150センチほどの小柄で、黒髪のボブカットの女の子であった。


ただ、人見知りがあるのか、他の2人は普通に話してくれるのだが、

その子だけはモジモジとするだけであった。


・・・はい!きたぁーーー!!


その仕草の可愛らしさに射抜かれる。


ここに来て、早いと言われようが、2人目の天使を俺は見つけてしまうのであった。

何とかしてお近づきになりたいと思い、話しかける。


残りの女子2人は藤本が話しかけてくれており、

思いがけないチャンスなんだから!



「名前って何っていうのかな?」


「・・・・。」


無言となってしまう。

一応横にはいてくれるのだが、

何もしゃべろうとはしてくれないのであった。


その後もいくつか質問したりしたのだが、どれもが反応がなく終わってしまう。

何とか次につながるチャンスをと思っていたのだが、チャンスを作ることが出来ない。


すると予想だにしないところからチャンスは舞い込んで来るのであった。



「夕方からのパーティーなんだが、

 立食パーティーらしくてな、一緒に食べないかってことになったんだが、

 森永どうする?」


何と、藤本が女子2人とそんな約束を取り付けてくれたのであった!!


ナイスだ藤本!!


普段はろくでもない奴だけど!!


ホント人間の屑だと思ってたけど!!!


他の人にとって害にしかならないって思ってたけど!!


生きてると他人に迷惑かけるぞって思ってたけど!!


ちょっとだけ、考えを改めさせてもらうわ。

俺はこうして夕方からの歓迎パーティーを楽しみにするのであった。



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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