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10連敗祝い ~2~

男になんぞ興味がない!!らしい・・・清々しいな・・・

「どんどん、本題から脱線していくのだが・・・。」


「そういや、藤本の10連敗の祝いの席だったな。」


「10連敗を祝われても困るのだが・・・

 今日は、この10連敗を踏まえて、どうするかだ。」


「どうするかというのは?

 どうするもこうするもこのまま連敗街道を突き進むんじゃないの?」


「まて!勝つかもしれないじゃないか!!」


「・・・夢の中の結果を含めちゃだめだぞ?」


「現実世界では無理だと!?」


「現実は・・・厳しいだろう?」


「お前ら!友人を励ませよ!!」


「そういや・・・


 私もその10連敗の1敗に含まれてるんやんな?」


「・・・ええ。」


苦々しい顔を浮かべる藤本に、満面の笑みの岩崎さん。



「良かった。だって含まれてなかったら・・・


 11連敗だよ!


 って、指摘しなきゃいけないじゃん。

 ちょっと心苦しいからさ~。」


「・・・グイグイと傷をえぐる発言をするね・・・。」


「そんなことないねん!

 ちょっとだけ・・・

 

 傷口に塩を塗り込んでん!」


「・・・塗り込んだ自覚はあるんですね・・・。」


柊の言葉にニッコリとして答える岩崎さん。


・・・ちょっとこの人性格が悪くないかな・・・


人の心の傷をえぐって楽しんでいる・・・。



「ま、まあ、そのことは過去の話として・・・

 11連敗を避けるために、10連敗の教訓を学ばないとだめだろう!」


「いい事言うねー!」


森永が賛同してくれる。

やはり森永は・・・親友だ!



「その結果が説明下手ってこと?」


「そうだ!」


「たぶん、ちゃうで。」


「さっきも思ったのだが、違うんですかね?

 僕の中では正しい分析だと思うんですけど・・・。」


「その分析がおかしいねん。」


「というと?」


「そもそもの前提がちゃうねん。」


「前提?」


「そう、自分、モテると思ってるんやろ?」


「まあ、謙虚に言って人並みには。」


「そこがちゃうねん。人並みにもモテないねん。」


「!?」


「いやいや、そんなショックみたいな顔しても変わらへんで―。」


「ただ、岩崎さんの好みではないだけでしょう?

 それが一般的かは別でしょう!!

 だから、岩崎さんの個人的な見解だけではモテないと決めつけれないでしょう!!」


「・・・こんな時だけ理路整然と・・・。

 まあ、それはそうやねん。

 私の好みと他の女子の好みはちゃうねんんから、

 確かにモテないってのは言い過ぎかもしれんねんけど、

 少なくとも柊みたいにはモテないねん。」


「・・・それは言葉足らずだからでは!?

 柊は女子を前にしても普通に話せますが、

 まあ、僕はやはり経験不足でうまく話せないですし・・・。」


「「「ちがう」」」


3人ともが全力で否定してくれるのであった。



「言葉足らずが問題ないと言うのなら、俺のどこに問題があるんだ!?」


「顔。」


ハッキリとそして辛辣な言葉を投げかけてくる岩崎さん。


「スタイル」


「森永!お前もだろう!!」


森永と俺の体型はそんなに変わらない!!

2人ともすでにオッサン体型だということは・・・

いや、俺の方が若干ではあるがスマートだ!!



「性格」


ここに来て柊も辛辣なことを言い出した!

いや・・・元からか?



「ちょっと待て!それだと俺に言いところが見つからないだろうが!?」


「「「・・・」」」


3人ともが沈黙する・・・。


「え?俺、そんなに難しいこと言った?

 俺にもいい所はあるだろう?ほら、イケメンとか。」


「「「それはない」」」


・・・よく波長があうなこの3人は・・・


「そうだな・・・目が二つあること?」


「森永、人間は基本的には目は二つあると思うけど・・・。」


「じゃあ、鼻がある。」


「いやいや、それも人間は基本的に付いてるし・・・。」


「ああ!優れた特徴があった!!」


「おおぉ!!言ってくれ森永!」


「日本語が話せる!」


「純日本人だ!俺は!!」


「ほかにいいところ・・・バトンタッチだ、柊。」


「え!?もう終わりなのか?

 

 ・・・さあ、柊!

 もっとある俺の良い所を言ってくれ!」


「親が公務員!」


「俺じゃねえし!!」


「弟が消防学校に入学した!」


「だから、俺じゃねえからな!!」


「この間、地元のカープが優勝した!」


「いや、それも俺じゃねえし!!」


「他には・・・」


「そんなに悩むこと?

 あるだろう?

 いつも一緒にいて、いいところ何って腐るほど知ってるいるだろう?」


「運転免許を取った!」


「誰でも勉強すればとれるわ!!!」


森永からも柊からも全くいい所は上がってくることはなかった・・・



「逆に聞くけど、俺達の良い所って何か分かる?」


「男のことなんかに興味はない!!」


「素敵な回答をありがとう・・。」


「ああ、大したことじゃないから、恩に着なくていいよ。」


・・・で、さっきから気になるのは岩崎さんの大爆笑と共に、

隣の席のお姉さん2人も大爆笑をしていることであった。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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