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コンビニ店員 ~1~

本編でも出てくる岩崎さんの初登場です!

本編より先に出てくる何って・・・

柊が家庭教師として登録を済ませているのは

どこかの山でおじいさんと暮らす少女をCMに使っているところなのだが、



「柊、俺も家庭教師をしたいから連れて行ってもらえない?」


「ああ、いいよ。明日、行こうと思ってるけど行く?」


「え?そんなすぐに行っていいのか?」


「大丈夫だと思うよ。」


そう言いながら携帯をいじっている。

どうやら家庭教師の登録先に連絡を入れてくれているようだ。



「これで、そのうち返事が来ると思うわ。」


「ありがとう。」


その瞬間に柊の携帯が鳴り、柊が内容を確認するとしかめっ面をするのであった。



「え?どうした?」


明日は駄目とかの連絡なのだろうか?

すると、



「いや、そんな連絡じゃない。

 何か、今コンビニにいるから来て!っていう連絡だった。」


「?友達?」


「いや、運営の人。」


「・・・ちょうど近くにいたのかな?」


「そうかもね。だけど、コンビニで面談何かしなくていいのに。」


「そうだよね・・・明日事務所で登録すればいいと思うけど・・・。」


そんなことを言いながら、とりあえず2人で出かける準備をして、

指示されたコンビニへと行くのであった。




「いらっしゃいませ、こんばんは~」


コンビニ入ると可愛らしい声で俺達を迎え入れる声が響いく。

俺はイートインコーナーを見るのだが、そこには誰もいない。


あれ?運営の人はトイレでも行っているのかな?と思っていると

柊がなぜかレジの方へと向かう。



「そっちにいるのか?」


柊にそう声をかけながら、その先にいるのは柊と店員さんしかいなかった。

すると、


「バイトですか?」


「そやでー、めっちゃ暇やねん。」


「・・・もしかして呼び出した理由って・・・暇つぶし?」


「そうやねん・・・もとい!違った!なんか柊君から連絡来て・・・。」


そう言いながらコンビニの制服からスマホを取り出す店員さん。

いや、仕事中にスマホを触ってもいいんだろうか?



「あああ・・・何、家庭教師に登録したい子がおるん?」


「はい、こっちに連れてきたんですけど・・・

 って、見て俺に連絡くれたんじゃないんですか?」


「ちゃうで。メールが来て、見たら柊君の名前やってん。

 せやから、今、柊君暇してるやろう思ってな連絡したねん。」


「・・・せめて、中身を見てから連絡してください。」


「中身が嫌な内容やったらどうすんねん?

 いややわ~、そんなバイトしながら見んのわ。」


「そもそもバイト中に携帯見ないでくださいよ。」


「ダメやねん・・・。」


「ああ、家庭教師の方もあるからですか?」


「イベント始まったらいの一番に始めたいやんか。」


「ゲームかよ!!」


「あははは、柊君、グッジョブ!なかなかええツッコミやで。」


「・・・そんなお褒めの言葉いらないです。」


「ひどい・・・こんないたいけな美人から褒められてるのに・・・いらないって・・・。」


「・・・残念美人の間違いじゃないですかね?」


「あ、美人は認めてくれるのね♪」


「“残念”って言葉もついてますけどね。」


「あ、大丈夫!興味のないことは取捨選択するタイプやねん。

 私に必要なのは美人って言葉だけやから。」


「何って自分勝手な・・・。」


「ドンマイ♪」


「いやいや、岩崎さんがドンマイって言われる側ですからね。」


「それより何しに来たん?」


「俺の話はスルーですか!!!しかも呼びつけたの岩崎さんですからね。」


「怒りっぽいのはやーよ♪」


「怒らせてるのは岩崎さんですけどね!」


「カルシウム不足か・・・牛乳飲む?とりあえず1リットルあれば足りる?」


「いらないです。

 ってか、とりあえず1リットルって進めるのおかしいでしょう?

 普通はあの小さいサイズのを勧めたりしますよね?」


「牛乳いる?どうしたん?今から飲みに行くん?」


「・・・岩崎さんが俺に進めたんでしょうに・・・。」


さすがの柊もため息をつくのだが、それでも岩崎さんと呼ばれている方は

全然止める気配が一切出てくることはなかった。


ただ、それでもお客さんが来ると言ったん柊との会話が終了して、

柊を追い立てるように手でシッシッとやる岩崎さん。


俺と柊はとりあえずイートインコーナーに行って、レジ対応を見守っていると・・・



「こちらのお弁当温めますか?」


岩崎さんが目の前で腕を組んでいるカップルの対応をし始めた。


「温めてください・・・


 俺達みたいに・・・


 アツアツで!!!」


ってなことを、言いだすのであった!!


俺は思わず驚いて固まってしまうのだが、

岩崎さんはそのまま流れるようにレンジに入れて、

お弁当を入れる袋を用意する。


レンジで温まったお弁当を袋に詰めて、



「今は温かくなっておりますが・・・


 すぐに冷めるのでお気をつけください。」


言われたカップルの顔が呆然となるのであった。


「次のお客様、どうぞー!」


そして何事もなかったかのように次のお客さんの対応をする岩崎さん。


「すごいな柊。」


「・・・あそこであんな返しをするとはね・・。」


柊も感心しているのであった。



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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