イケメン イズ ゴッド! ~2~
イケメンは割引されるってよ・・・
すぐに店員さんが慌てて、
「こちらはセールの対象になってたので・・・高いですよ。」
そんな心配を高田君にしてくれるのである!!
その言葉を聞いて、値札を見ると
・・・ジャケットより高いですやん・・・
「こ、これはちょっと無理ですかね・・・。」
苦笑してしまうのであった。
「ホントお心遣いだけで大丈夫ですよ。」
そんなことを店員さんから言われて、ますます苦笑してしまう高田君。
すると・・・
「このシャツ・・・本当に欲しいですか?」
「ええ・・・こんな柄は好きなんで。」
「ええっと・・・ちょっと待ってくださいね。」
そう言って、店内をキョロキョロしたと思ったら、
セール品のエリアから似たようなシャツを持ってきたのであった。
「お客様にはこちらの方がお似合いかと思いますよ。」
そう言って、サイズもM,L、LLと準備してくれていた。
「ありがとうございます。」
そういって、また試着室に行くのであった。
その間のことであるが・・・
すすっと柊の傍に来た店員さんは、
「彼って、彼女さんいたりします?」
・・・え?
俺が呆然とする中で、
「いいえ、いないはずですけど。」
柊が回答するとにこやかになったかと思ったら、
「そうなんですか~、ありがとうございます。」
笑顔で柊の傍を去っていくのであった。
その後、試着を終えた高田君がLサイズのシャツを持ってレジへと向かう。
すると・・・
「秘密ですよ。」
ウインクをした店員さんが、自分の従業員証を通す。
すると・・・
元々セールで半額だったものが、
更に3割引きされたのであった!!
驚く、高田君に、
「会員証お持ちですか?」
「い、いえ、持ってないです。」
「では、御作りしますね。
お手数ですが、こちらにお名前と住所、電話番号をご記入ください。」
そう言って、スッと記入用紙を差し出される。
そして、
「今後も当店でご購入いただく場合には、ポイントがたまりまして割引されます。」
会員証のメリットを説くのであった。
すると高田君は真面目に記入をしていく。
「ありがとうございます。」
記入し終えた用紙を貰って、パソコン上に登録していく店員さん。
そして・・・
「こちらなんですが・・・私の名刺に連絡先が書いてあります。」
そう言って、何と店員さんが自分の電話番号が書かれた名刺を渡してきたのである!!
しかも携帯番号は店員さんが目の前で手書きしてである!
「もし、今度来るときがあれば、こちらに事前に電話くださいね。
私がいると割引できますから。」
小声ではあるが、高田君に伝える店員さん。
店外までの見送りもしてくれて、笑顔で手を振る店員さん・・・
イケメンって・・・
どんだけ得をするんだよ!!!
ちなみに、同じ店に3日ほどして、今度は俺一人で行った時のことである。
「いらっしゃいませ。」
笑顔で接客してくれるのだが、
・・・俺のことを覚えてないのかな?
終始営業スマイルで接客してくれるのだが、
高田君の時のようには接客はしてくれない・・・
何がって?
セール品じゃなくて正規値段の商品を持ってきてくれる・・・
あれ?高田君の時はセール品から探してくれてたような気がするけど・・・
ちなみに試着したら、サイズを持ってきて・・・くれはしないですよね・・・
とりあえずセール品の中から一着買ったのですが・・・
もうみなさんお気づきですよね?
社割何って使われることもなく、
会員証を作りましょうか?も聞かれることはなかったです・・・
服は、もう一人いた店員さんがたたんでくれて、
カウンター越しに渡してくれました。
あれ?
高田君の時は店外の際のところで渡してくれてませんでしたかね?
・・・
イケメンなんか死んじまえ!!!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。