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二股は大変! ~2~

御船さん・・・

「・・・それで困ったんだ柊、どうしようか?

 やっぱり二股は難しいな。」


「まずは第一点目!


 二股はではないからな!」


「え!?」


「いや、お前が本気で驚いている理由が分からないけど、

 まだ付き合ってもいないのに、二股とかにはならないからな。」


「いや、しかし・・・。」


「しかしもくそもないわ!!

 まずは付き合ってから二股になったとか言えよ!

 付き合ってもいないのにどうしようとかでもないわ!」


「そ、そうなのか?

 じゃあ、百歩譲って違うとして、

 デートの予約はどう調整すればいい?

 うん?待てよ・・・

 二股ではないなら・・・


 別に同じ生活圏内でもいいってことか!!

 なるほどそう言う理屈か柊!


 見つかっても咎められないしな!!


 いや、むしろ相手をその気にさせるいい方法ではないんだろうか!!!」


「・・・いや、まったく、これぽっちも、微塵もあってない。」


「え?」


「とりあえず、2人ともに来週のランチどうですか?って送ってみろよ。」


「そしたらかぶってしまうじゃないか!?

 ダブルブッキングしちゃうぞ!!」


「大丈夫だから。とりあえずしてみ。」


何を言っているのかは理解できなかったが、

そこまで柊が言うのならやってみることにした。

まあ、どちらかを断ればいいのだからな・・・


さて・・・どっちにしようかな・・・




そこから数日して・・・



「柊・・・2人からの返事が来たぞ・・・。」


「・・・結構かかったな。」


「・・・いや、あの日は送ってすぐに返事が来たんだよ。

 その後の返事が日数がかかってここまでかかった・・・。」


「?どういうこと?」


「まずはすぐに来た二人の返事は・・・


 『その日のお昼は用事があるから、ごめんね。 By 御船』


 『ちょっと忙しくて無理そう by お姉さん』


 ってなわけで、返事が返ってきたんだ。」


「想定通りの返事だな。」


「そうだよな。

 俺はそれは分かってるんだ。」


「え?分かってたの?」


「当然だぞ!俺のバイブルに書いてあった!

 男からの誘いのメールには一度目は断わるってのが大人の駆け引きだってな!!

 だから、2人が誘いを断ったのはまあ、当然だ。」


「・・・いや、違うぞきっと。」


「それでな、俺はじゃあ、ディナーはどう?って送ったわけだよ!」


「いや、俺の話を聞いてくれ!」


「そしたら、2人ともがその日は忙しいので無理と言ってきたんだ。

 ああ、これは本当に2人ともこの日は忙しいんだなってわかってな、

 じゃあ、今度は再来週の日曜日にどうってさっそんたんだ!!」


「・・・何でそんな積極的なんだよ・・・。」


「そしたら何と!2人ともが再来週までもが忙しいと言ってきたんだ!!

 まあ本当に忙しいんだろうな2人とも・・・。」


「・・・それは違う可能性もあるけど・・・。」


「いや、忙しんだ!

 俺は分かってるんだ!

 なぜなら・・・


 俺が送ったメールに対して・・・


 平均5通で1通返ってくるペースだからな!!」


「いや、ちょっとまて!

 5通送ってって一体何通送ってんだよ!!

 いや、平均?・・・今、平均って言ったよな?」


「言ったが?」


「いやいや、何回送ってんだ藤本!?

 平均が出せるくらい送ってんのかよ?!」


「ああ、毎日2人には20通ほどメールを送ってるいるぞ。

 おはようからおやすみなさいまでな!」


「・・・通報されるぞ。」


「そんなことはないはずだ!!

 俺からの愛の籠ったメールに対して、通報何ってするわけがない!」


「余計に通報しそうだけど・・・。」


「まあ、いい・・・。まだ続きがあるんだ。」


「・・・もうお腹がいっぱいなんだけど・・・。」


「それじゃあ、お暇な時を教えてくれって言ったわけだよ。

 こちらの提案ではラチがあかないと思ってな。

 まあ、俺の都合を調整しなくてはいけないのが癪だが、

 まあ、それくらいのレディーファーストはしてやろうと思って。」


「何でそんなに上からなのかが分かんないんだけど・・・。」


「そしたら、まずは御船さんから返事が来て、


 『今はちょっと忙しい時期だからごめんね。

 それとメールはそんなに見ないので、

 メールくれてもすぐに返事が出来ないです。

 待たせてしまったり、不快にさせちゃうので、

 メールは送らないでね。』


 との返事が先ほど届いた。

 どうやら、御船さんはあまりメールを見ないタイプのようだな。」


「・・・それは暗に・・・


 お前からのメールを拒否してんだよ!!」


「そんなことどこにも書いてないじゃないか!!!」


「その文面から読み取れ!!」


「そんなこと言ったら、御船さんと連絡とれないじゃないか!!!」

 だって彼女から直接・・・


 『電話は実家だから出にくいし、かけにくいのー』


 って、言われてるんだからな!!」


「そっちも暗に断ってんだよ!!!」


「何だって!?・・・信じられない・・・・。」


「いや、それが現実だからな!しっかりとその身に刻め。」


「じゃあ何か?

 俺は・・・


 告白する前にフラれたのか?」


「まったくその通りだ!!」


「何ってこった!!!」


大きくうなだれてしまう俺に、


「ドンマイ!」


軽い励ましの言葉がかけられるのであった・・・


え?


告白もせずにフラれるってどういうこと?


意味が分かんないんですけど・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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