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運転免許合宿 ~2~

偽造?は犯罪では?

「そこで柊、お願いがある。」


今、俺は柊の部屋に来て、床の上で正座をしている。



「なに?」


「お前の成績表を貸してくれ!!」


「何でだよ!?」


「実は昨日、親に電話をして、免許合宿に行くと伝えたんだ。」


「で?」


「親からは、合宿費用を検討する代わりに成績表を送って来いって言われたんだ。」


「何でまた成績表?」


「・・・俺が遊んでいないかの確認をしたいと・・・。」


「・・・なるほど、藤本のことを良く分かっているいい親じゃないか。」


「どこがいい親なんだよ!!

 俺の成績表何か送ってみろ!!


 間違いなく仕送り減らされるわ!!


 合宿費用なんか出してもらえるわけないだろう!!!」


「・・・自覚してるんだな。」


「当然。

 俺の息子が俺と同じ成績を取っていたら、

 即実家に戻らせるくらいだと自覚している。」


「・・・進級大丈夫か?」


「いや、ピンチだ。」


「・・・じゃあ、免許合宿やめて、夏の課外授業に出ろよ。」


「何で夏休みまで勉強しなくちゃいけないんだよ!!

 俺はな・・・


 夏休みは・・・


 自主休講って決めたんだ!!」


「ホント人間としてクズだな。」


「ありがとう!」


「褒めてねえよ。」


「そうなのか?てっきり褒められてるものだと思っていたが・・・。」


「どの言葉をとって褒められてると思ったよ?

 どの言葉も褒めてる要素はないからな!!」


「で、本題にもどろう!!

 柊・・・


 成績表を貸してください。」


俺はそれはそれはキレイな土下座を柊の前で行うのであった。



「・・・だいたい俺の成績表を借りてどうするんだよ?」


「名前のところを修正して、コピーして親に送る。」


「もういじることが前提なら・・・別に俺の成績表じゃなくて、


 自分の成績表をいじったら良いんじゃないのか?」


「!!!


 それだ!!」


「え?気づいてなかったの?」


「いや~、盲点だった!!じゃあ、早速自宅のパソコンで読み取って、修正してくるわ!!」


俺の足取りは柊の助言によって軽くなり、

部屋へと戻るのであった。




「ふふふ・・・これだぁ!!!」


部屋に戻って、すでに3時間ほどが経過してやっと完成!

受けた授業にすべて優がついた成績表!!



「成績優秀だったら、“優”とか“良”とかがつくんだな・・・。」


改めて出来上がった成績表を見ている。


柊の成績表ではほとんどが優で一つだけ良がついていた。

あれ確か・・・ドイツ語だったかな?

ちなみに俺は・・・


空欄になっている。


不可だとそこの箇所は空欄になるようだ。

受けたんだけどな~・・・


後は単位が取れているモノは可がついている・・・


まあ、だけど単位が取れているのだから気にする必要はない!!


可でも優でも一単位なのだから!!


とりあえず親に出す成績表は受けた授業すべてを優に変えて、

プリントアウトする。


それを写メして、親に送信・・・と。

あとは証拠としてこのコピーを親に送れば完了だな。




後日ちゃんと親から免許合宿費用が振り込まれたのであった!


「・・・良心が痛まないか?」


「両親は健在だが?」


「いや、そっちの両親じゃねえし!!心の良心の方だよ!!」


「ああ、大丈夫だ!


 夢をみさせてあげたんだ!


 これほどの親孝行もなだいろう。」


「・・・最低な夢の見せ方だけどな・・・。」


「夢をみることに最低も最高もないぞ!!」


「言ってることはまともなんだけど

 藤本が言うと・・


 何でも最低に聞こえるな。」


「なんでだよ!!!まったく心外だな・・・。」


「日頃の行いを考えてみればわかるだろう?」


そう言われたので、ちょっと考えてみるが・・・



「ちょっと何を言っているのかわからないな。」


「何でだよ!!」


そんなやり取りを柊としながら、すでに思いは免許合宿へと飛んで行っていた・・・


ああ・・・


楽しみで仕方がない!!


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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