運転免許合宿 ~1~
運転免許合宿・・・あったね・・・
もうすぐ大学も夏休みにはいると言う時期となった。
俺は売店で買い物をしていると
いくつかの並んでいるパンフレットに目がいくのであった。
「そっか・・・そろそろ免許を取っておいた方がいいのか・・・。」
大学生のうちに免許を取る方がいいとよく言われていることを思い出しながら、
どうしようなかなとパンフレットをめくっているとあるページで手が止まる。
そこに書かれていたのは、
“女性も多数参加しております!
そのため女性一人からでも安心です!”
とある免許合宿のページに書かれたコメントだ。
・・・女性も多数参加している!?
これだーーー!!!
俺は急いで寮へと戻るのであった。
「柊、免許はどうするんだ?」
まずは部屋の灯りがついていた柊の部屋へと向かう。
「俺?ああ、夏休みが過ぎてから、オフシーズンになる9月に
大学に通いながら取るつもりだけど。」
「何だって!?
夏休みには取らないのか?」
「うん、だって、値段も高いし。」
「むむむ、せっかく一緒に免許を取ろうと思っていたのに・・・。」
「何か割引でもあるのか?」
「いや、これを見てくれ。」
そう言って、俺はパンフレット柊へと渡す。
柊は見せられたページを見ながら、
「なるほどね~、合宿で短期で取るって事?」
「そうだけど、メインは違う!」
「え?メイン?」
「そうだ。よーく見てくれよ。」
「えー・・・。」
柊はページを細かいところまで見だした・・・のだが、
「ここが安いのか?それとも取りやすいって話?」
「いや、そうじゃない!
よく見てくれ!!ここを!!」
俺は指さして、柊に教える。
どうやら柊も気づいたようで・・・
「目当ては女子ってことか?」
「ああ!!」
俺は力強くうなづくのであった。
「別にここら辺の教習所でも問題なくないか?
女子大とかもあるし、出会いは多いと思うけどね。」
「出会いはあるかもしれないが!
話せる機会が少ないかもしれないだろう!
それじゃあ、全然意味がない!!
そうであれば合宿を選ぶさ!
なぜなら、同じ宿泊施設に止まるんだから、
四六時中共に行動をするから、
当然その分だけ話をして、
仲良くなるチャンスがあるってことだ!」
俺は理路整然と説明をすると、なるほどねと柊が感心していた。
「・・・その頭の良さを少しは勉強に活かせたらいいのにな・・・。」
「ああ、俺もこんな素晴らしいひらめきが起きるとは思ってもいなかったよ。
だが、嘆いていても仕方がない。
勉強にはひらめかずとも、恋愛にひらめいてくれるなら・・・
本望だ!!」
「・・・お前、本当に大学に何をしに来た?」
「そんなの決まってるだろう!
出会いを求めに来た!
彼女を求めに来た!!
未来の妻を求めに来た!!」
「いや、ホントお前、ここを受験して落ちた方々に謝れよ!」
「ふん!所詮俺より勉強が出来なかったのが悪いんだ。
謝る必要はない。」
「・・・ホント人としては最低だな。」
「な!?何って言われようだ・・・。
まあ、今日のところは忙しいから許してやろう。
親に電話して、合宿費用を出してもらわなくてはいけないからな。」
俺はそう言い残して、柊の部屋から出ていくのであった。
その後は森永の部屋にも行くのだが、
森永はすでに地元で予約を入れており、
「・・・俺の分まで頼む・・。」
その遺言を承ったので、俺も力強く、
「任せておけ!!!」
未来の彼女のお友達を森永にも紹介するからなと約束をして
俺は森永の部屋を出ていくのであった。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。