GWの過ごし方5 ~森永編~
結局、俺と中西2人で一緒に帰ることになったのだが・・・
「今日は楽しかったな!!」
「そうだな。久しぶりにこんな風にワイワイガヤガヤ出来たな。
最近は実験ばっかりだったし。」
「なあ!!」
どうやら中西はまったくショックを受けていない様子で、
単純に今日、橋口さんと食事が出来たことを喜んでいるようだった。
・・・まあ、本人が幸せならいいか・・・
非モテの俺が言うのもなんだけど・・・
あれは全然脈がないんじゃないんだろうか?
だって、中西と絶対に帰らないために彼氏の送り迎えを依頼しているし、
更にはあのプレゼントを渡された時の困惑の表情!
アレは・・・どうしよう?って顔をしていたと思うのだが・・・
・・・あれ?
もしかして・・・
橋口さんって中西からの好意に気づいてます?
だから、あのプレゼントをもらうのに困っていたってことかな?
そんなことを俺が考えているとは全く気づいていないんだろうな、
俺の横で興奮気味に、
「今日の橋口さんの恰好は可愛かったな!!」
今日の橋口さんの私服を絶賛中である・・・
あのスカートは良かったなぁ~とか、あのシャツもピッタリして良かった!!
とか、ずっと褒めているのである・・・
どうしようか・・・
彼に現実を教えてあげるべきなのか?
・・・いいや、今が幸せならこの幸せを邪魔してはいけない!!
俺は心にそう決めるのだった!!
だいたい俺は、中西が橋口さんのことを好きだろうと思ってはいるのだが、
それを中西の口から聞いたわけではない!
なので、俺の勘違いの可能性だってあるわけだ!
「中西・・。」
確かめようと俺が中西に話かけようとしたのだが、
それに被せてくるように中西が俺に、
「なあ!森永!!」
「・・・どうした?」
「お前・・・
今日・・・
橋口さんのことを好きになったりしてないよな?」
・・・
・・・はい?
ちょっと予想外の質問が来てしまって、頭の処理が追いついていないわ!
どうしてそんな質問が俺に来るんだ!?
「いや、そんな事ないけど・・・。」
「そうなのか!?」
うぉおお~!めちぇめちゃ良い笑顔を俺に向けてくるぞ中西のやつ!
どうやら俺が好きになってないということを知って、
どうやら安心してくれたようだ・・・
そう思っていた矢先に、小首を傾けながら、
「なあ、森永。」
「なんだよ?」
「どうしてあんなに可愛い橋口さんを好きにならないんだ?
今日の服装なんてまさに絶世の美人だったじゃないか?」
・・・
恋は盲目とはよく言ったものだ・・・
ええっとまずは中西よ・・・
橋口さんについてお前の目がどんなふうに写し出しているかはわからないけど、
確かに顔はそこそこ可愛いのは認める!
そこはね!
だけど、ちょっとぽっちゃり過ぎやしないかね?
それとね、足もそんなに長くもないしさ、
モデル体型とかを期待しているわけじゃないけど、
それでもちょっと短すぎやしませんかね?
ハッキリ言ってやる!!
中西!!
お前以外に彼女を好きって言うのは彼氏くらいしか・・・
いや・・・
いたな・・・
俺の 恥人 が最近、橋口さんに話かけていたのを思い出す・・・
何を取り狂ったか、同じ実験のグループになった時に
話しかけるのは分かるけど、なぜあいつはそのままデートに誘っていたのだろう?
まあ、普通に断られていたけどな・・・
「彼氏がいるから・・・。」
それもみんなの前で誘うものだから、
みんなの前で見事にフラれていた・・・
そして、その夜に俺の部屋に来て、
「あんな男を見る目がない奴なんか、こっちから願い下げじゃ!!」
って叫んでいたなぁ~・・・
橋口さん・・・男を見る目はあるな・・・
更に藤本は、
「それも何であんなみんなのいる前で断るかな~。
もっと考えらないのか?
ちょっとあの女の心を疑うな~。」
っと言っていたけど・・・
そんな場所でデートに誘ったのはお前だからな?
そのままお前に返してやるよ!
あんな場所・場面で誘うお前の神経と心を疑うよ!!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。