表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
222/225

GWの過ごし方3 ~森永編~

「このキャラって人気なの?」


「え?」


「いや、この橋口さんが好きなキャラって。」


「そうだね・・・。結構人気があるかも。

 私はそんなに好きじゃないけど、クラスの子の中には、

 この関連グッズを持っている子が他にもいるよ。」


「へぇ~気づかなかった・・・。

 武田さんもこんなキャラって好き?」


「うぅ~ん、そんなに好きじゃないな~。」


「じゃあ、どんなのが好きなの?」


「私?うぅ~ん・・・そうだね・・・。」


そう言いながら右手の拳に顎を乗せて悩みだす武田さん・・・


その仕草・・・・


めちぇめちゃ可愛いんですけど!!!



「あんまりキャラものって持ってないかな~。」


「そうなんだ!」


「うん、うちの家とかも他の子に比べれば、

 人形とか可愛らしいモノとかは少ないかなぁ~。

 あるのは友達からもらった誕生日プレゼントくらいかもしれない。」


そういいながら、ちょっと困ったような顔をする武田さんが

また可愛らしいんだよ!!!


・・・中西グッジョブ!

いや、この場合は不謹慎だけど電車が止まってくれてサンキュー!!


2人で中西が指定したショップへと向かい、

買い物をしようとしたのだけど・・・


みごとに女子しかいないな・・・


そこは雑貨屋さんで、明らかに女子しかいないのだ。

こんな中に入るのは勇気がいるな・・・


俺は思わずショップに入る前に足を止めると

それに気づいた武田さんが俺の方へと振り返って、



「どうしたの?」


「いやぁ~、見事に女子しかしないから入りにくいなぁ~っと思ってね・・・。」


「ああ!?そっか!じゃあ、ちょっと待ってて。

 私が中に入って買ってくるね。」


「申し訳ないけど、宜しくね。」


「うん。」


1人でショップの中へと入って行く武田さんを見送って、

俺は歩道の端に一人立って待っていたのだが、

中は外からも見えており・・・


うん・・・


やっぱりこんな可愛らしいモノも武田さんによく似合ってるよ!


ショップ内のものを見ている武田さんにはまさにピッタリだ!

それと・・・


ショップにいる女子達と比べても全然上だ!!


・・・完全に彼氏の依怙贔屓だな・・・


って、俺、まだ彼氏じゃないわ!!


こんな1人で幸せな妄想をしていると、スタスタと武田さんがレジの方に向かっていたので、

さすがにそこは払った方がいいかなと思って、ショップ内に入る。



「武田さん、俺が払うよ。」


「え?別に私が出すよ。」


「いやいや、俺が出しすよー。」


そんな2人でやり取りをしていると、

ショップの店員さんが苦笑しながら、



「ここは彼氏さんを立てた方がいいですよ。」


そう武田さんに言うのだ!!!


か、彼氏っすか!?


俺、彼氏に見えますか!?


思わずグッとテンションが上がるのだが、

それに対して武田さんが冷静に、



「友達です。」


きっぱり、それも完全に真顔で店員さんに応えるのであった・・・


そ、そんなハッキリ言わなくても・・・


天国からまさに地獄に一気に落とされた感じがする・・・


けど・・・


やっぱり俺と武田さんって釣り合っているのかな?

彼氏に間違えられるなんて・・・


そんなことでもちょっと喜んでしまったのは言うまでもない。

結局、代金は武田さんが払って、その1/3を俺が武田さんに渡した。

レシートを貰っているから、後で中西からも出してもらうらしい。


ラッピングを済ましているあいだに、武田さんは自分の物を物色するようで、

ショップ内を歩きながら、コップのところで立ち止まると

いくつかのコップを手に取って眺めていいたのである。



「コップが欲しいの?」


「うん?・・・いや・・・友達に送るのにいいかなって思ってね。」


「誕生日プレゼント?」


「ううん。何か、友達は1人暮らししてるんだけど、なんかコップをこの間割られたらしくて

 ないんだよねぇ~って言ってたから、いつものお礼に渡そうかと思ってね。」


「へぇ~、その友達も災難だったね。」


「ねぇ。こんなのどう思う?」


「いいと思うよ!ただ、ちょっとシンプル過ぎて男っぽいかなぁ~って思うけど。

 女子に上げるんならもうちょっと女の子っぽい方がいいかな~って思うけど。」


「それは大丈夫だよ。

 シンプルなのが好きな人だから、これでいいかな。」


「それならいいと思うよ。」


そういって、満足したようにそれもレジへと持って行くのであった。

・・・いつか俺も武田さんからあんなプレゼントが貰えるようになるんだろうな・・・


そうすると、使いづらいな・・・使って割ってしまったらと思うと使えないわ・・・


うん・・・飾っておくな・・・


・・・こんなことを考えるだけで俺・・・幸せなんですけど!!!


ただ・・・後日柊の部屋で、藤本がそれに似たコップを使用しているのを見るのだが・・・


まあ、シンプルなコップだし、どこでも売っているよな!!

・・・怖くて入手先を聞けない・・・



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ