GWの過ごし方10 ~北谷編~
後日談・・・
北谷君は呼ばれてないのだが、
俺と柊君、それとゴールデンウィークに出会った彼女達と
一緒に食事をすることになっていた・・・
なぜ北谷君がいない?
その疑問は少ししてから分かるのであった。
「それじゃあ・・・何に乾杯なの?」
柊が飲み物を持って、掛け声をしようとしたところで、固まる。
たしかに・・・この場合は、何に乾杯なんだろうか?
「・・・出会い?」
「まあ、あながち外れてはいないけどさ・・・。
じゃあ・・・
ゴールデンウィークの出会いに乾杯♪」
「「「乾杯!」」」
柊君の掛け声に合わせてみんながコップを当て合い、
飲みだすのであった!
「そういや、あの後はどこに行ったの?」
「私達は舞鶴っていうところに行ったんだよぉ~!」
「へぇ~!!舞鶴って軍港がなかった?」
「え!?知ってるの柊君!?」
僕も含めて3人が驚く!
だって、そんな情報は僕は当然知らない!
っていうか、なぜ柊君は知っているんだ!?
「知ってるよ。何か、中学の授業の時にそこら辺に軍港があったって習ったからね~。」
「へぇ~!うちら知らんかったよ!!」
「ねぇ!めっちゃびっくりやわ!!」
2人の女子の驚きに僕も同意する。
「何か、自衛隊の船の傍まで行くツアーにも参加してさ・・・。」
そう言いながら、スマホをいじりだして、
僕と柊君に見せてくれる!
「カッコイイね!!」
思わず、僕が声を上げて写真を見る!
そこには軍艦が写っており、しかもその距離がめちゃめちゃ近いのだ!
これは、生で目の前で見たら感動するかもしれないなぁ~・・・
その後も、僕たちと別れた後の話で盛り上がり、
僕たちも別れた後、家に戻るまでの話をする!
「丹波篠山によったんだけどさぁ~。」
「あ!知ってるよ!黒豆が有名なんでしょう?」
「そう!黒豆が有名なところだったんだけど・・・
黒豆を扱っているところがことごとく閉まってたんよ!!」
「ホンマ!?」
僕の話に驚いてくれる彼女達。
何かこの子達と話すと楽しいなぁ~・・・
しばらく話したところで、女子達2人のうち、北谷君が狙っていた子の方が・・・
「そういえば柊君・・・北谷君のことだけど・・・今、どうかな?」
「ああ・・・まあ、こればっかりは仕方がないよね。」
そういって苦笑する柊君。
しかたがない?
どういうことだろうか・・・
「うぅ~ん・・・なんとなく狙われているのは分かったていたから、
北谷君は恋愛対象外だよって伝えたんだけどね・・・。」
「たぶん本人には伝わってなかったんじゃないかな?
それでまあ・・・告白したんだと思うよ。」
・・・告白!?
もしかして、この子に告白したの!?
・・・なるほど!それで彼女にフラれたってことか!
理解した!話しの流れが分かりました!!
「だけどさ・・・結構、相手をしてなかったのに空気読めないのかな?」
今度は女子の可愛い子がそんなことを言いだす!
たしかに・・・北谷君は盲目になっていたのは事実だ・・・
というか、僕たちと一緒に居た時にも、
柊君がちょっと難しいんじゃない?とやんわり伝えていたが、
「いやいや、まさに嫌よ嫌よも好きのうちやって!」
と返していたことが思い出されるのであった・・・
確かに・・・こっちの助言は聞いてもらえなかったな・・・
「どうしていけるって思ってんかな?」
「せやろう!私、弟みたいってハッキリ伝えてんけど・・・・。」
「そう言われたら、恋愛対象外って宣言されたようなものやん!それでもだめやったん?」
「そう・・・。しかも告白は人がいっぱいいる中でしてくるからさ、
みんなから注目されるし!
はぁ~、告白されそうやったから人の多いい所、
告白できそうにない所を選んだのに・・・。」
「北谷君は友達ならいいんやけどね・・・。」
「そうなんよねぇ~・・・。
何とか友達としてって思って、対応はしてんけど・・・。」
・・・僕・・・帰っていいかな?
自分の友達に対する女子達の意見が、
こんなにもぞもぞするとは思ってもなかったよ・・・
あんなに頑張ってたけど、最初からどうやら北谷君は無理だったみたいだな・・・
確かに・・・北谷君が話しかけなきゃ話さなかったし、
話しかけても逃げていたしな・・・
逃げ場がない時には渋々話してた感が傍から見ると分かっていたけど・・・
北谷君の感想と俺達が感じていた感想は全く違ったのは・・・
恋は盲目ってところなんだろうな・・・
その後も辛辣な女子達に若干引くのであった・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。