GWの過ごし方4 ~北谷編~
どうすればいいのかを考えている時だった。
「あ・・。」
パンプスを履いている女子が足をとられてしまって、
転びそうになった時のことである!
「大丈夫?」
柊がすっと腰に手を回して、抱き留めたのであった!!
その瞬間だ!!
その瞬間で、耳まで真っ赤になっていく女子!!
「あ、ありがとう。」
「パンプスで歩きにくいだろうけど、気をつけてね。」
そういって、女子を立たせる柊・・・。
助けてもらった女子は、言葉少なげに柊を見つめていたのである・・・
俺・・・
こんな光景を前にも見たことがある!!
完全に恋に落ちる瞬間だ!!
ぼぉ~と柊を見る女子。
「大丈夫?」
友達に声をかけられて、ハッとして正気に戻る。
ただ、それも少しの間だけで、また柊を見て、ぼぉ~としているのだ・・・
これだ・・・
俺が勝つためにはこれしかない!!
そう!
ここで授業で受けたことを役に立てるぞ!!
俺達はしばらくはその場に居たのだが、
雲海も晴れてきたので、駐車場へと戻っていく。
そして、2人とは温泉地でまた合流することにして、
俺はまた後部座席で必死で心理学を検索するのであった!!
「北谷、どこの道を・・・。」
「ちょっと別件が入ってん!!」
柊からの質問は申し訳ないけど断って、
俺は自分のことに集中する!!
それに柊も高田君もスマホを持ってるんやし、何とかなるやろ!!
気がつけば目的地の温泉街にたどり着いていた!!
ちょっと速いんですけど!!
まだ完全に調べきれてません!!
「ほらいくぞー!」
柊に促されて、しぶしぶながら車を降りて女子達と合流する。
まだまだ準備不足なのは痛感するが、
それでもこのチャンスを逃してなるものか!!
「ここでまずどこに行くん?」
「飲湯場ってのが駅前にあるらしいから、そこに行ってみようか。」
「「「賛成!!」」」
俺と女子達が柊の提案に賛成する!!
そして、女子達がいろんなところを写真に収めだしたので、
俺も同じような行動をとると・・・
「北谷君も写真撮る派?」
「そうやでぇ~!」
「うちらも!!」
「俺も俺も!せやけど、あの二人と来たら・・・。」
そういって柊と高田君の二人を指さすと・・
2人は近くの案内所で貰った観光マップを観ており、
全然写真なんかは撮っていないのである!
「ええ~!もったいないなぁ~!!」
そういって、パンプス女子が柊の元へと駆け寄っていき、
何やら柊と高田君に言うのであった。
・・・
あの子は・・・・
俺がどんなに頑張っても落とすことは出来ないだろうな~・・・
顔は間違いなく上の中!!
ストライクど真ん中!!
年齢は俺と同い年だし・・・
だけど、間違いなくさっきの件も含めて柊だろうなぁ~・・・
だって、彼女がいるって言われたのにも関わらず
積極的に柊に絡んでいくのだから・・・
だとしたら、狙うは・・・もう一人の子だ!!
顔は中の上!
だけど、こんな子の方が付き合うなら
気楽でいい気がする!!
スタイルは・・・お世辞にもよくないけど、それもまたハードルを下げる!!
それに違う学校だから、そんな子が可愛ければ、
やきもきしてしまって学業に支障をきたしてしまう!!
そう!!
だから決めた!!
彼女を落とすことを!!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。