GWの過ごし方3 ~北谷編~
「そうなんやぁ~!」
2人が振り向くと面白いくらい顔の表情が変わっていったのが分かる!
先ほどまでの俺に向けていた警戒感をむき出しにしていたにもかかわらず、
今は完全に笑みを浮かべた表情へと変わっていった!!
それも2人ともが!!
はい!これで楽しい旅行が決定ですわ!!
お城の上まで登っていく道中も話は弾んでいく!
どこから来たん?から、今は今日の工程はになっている。
「うちらは今日は兵庫の北にいくんやでぇ~!」
「マジで!?俺らも!!」
「ホンマ!?」
「ホンマホンマ!」
話を聞けば、俺達と同じ工程をである!!
何たる幸運!!
こりゃぁ~絶対に仲良くならないとな・・・・
彼女達は兵庫のある地域出身で、
2人ともが看護専門学校に通っているらしい。
「すごいなぁ~。」
「全然すごないでぇ~。ってか、自分らの方が凄いやん!
阪大学に通ってる知り合い何かいいへんよ。」
「おるやん!」
「え?いいへんって!」
「ここに3人も!もう知り合いやろう。」
「はっや!!めっちゃ早いな!!けど・・・まあ、知り合いかぁ~。」
女子達と一緒に笑いながら登っていく。
いやぁ~!なんかワクワクしますなぁ~!!
しばらくすると到着するのだが、まだまだおひさまは上っておらず、
辺りは暗いままなのだが、それでも周りの人達の反応から・・・
「何か雲海出そうなんちゃうん?」
「ほんま!?やったぁ!!頑張ってきたかいがあったわ!」
顔をキラキラさせているこの女子達・・・
うぉ~!!可愛いぜ!!
俺はそのまま日が登るまで話していると、
徐々に空が明るくなっていく、すると徐々に全貌が露わになっていく!
俺達がいる城の廻りは見事な雲海が出来ているのであった!!
「うわぁ~!!」
「うごぉ~い!!」
周りから歓声が上がる!
「めちゃすごいなぁ~!!」
「うんうん!!」
横の女子達も感動しているのであった!!
これって何か心理学的に効果があるとか授業中いってなかったけ?
何か、さっきまで話していた時よりも
俺に向けてくる目の輝きが三割増しくらいになってるんだけど・・・
いや、イイことなんで全然問題ないんだけどさ!
決していやらしいことに学問を使っているわけではない!!
・・・
今度どこかにこの子らをつり橋に連れていこうかな?
確かつり橋効果ってのがあったはず・・・
・・・
なるほど・・・
勉強は将来全然役に立たないと思っていたけど・・・
こういう使い方なら役に立つ!!
何か、勉学に向けて久しぶりにやる気が湧いてくるんだけど!!
・・・来季の授業は心理学に重点を選んで選択しようかな・・・
そんな思いに更けていると、
「北谷、写真撮るぞ~!」
柊が声をかけてきて、それでハッと現実に戻る!
っていうか・・・
何で気づけば俺が写真を撮る係なんだろうか?
「お願いね!北谷君!」
女子達も満面の笑みを俺に向けてくる・・・
俺は写真を撮るのだが・・・
女子達はそれで満足して、写真スポットから離れようとする!!
「いやいや、まだ俺撮ってへんし!!」
「じゃあ、どうぞどうぞ!」
そういって、女子達が俺に写真スポットを譲ってくるのだが・・・
「いやいや、おかしいやろう!せっかくなんやからみんなでとらしてや!」
そのツッコミに女子達は笑いながら、元の位置に戻ってくれて、
今度は柊が写真を撮ってくれるのであった!
「柊君、ありがとう♪」
「全然気になさらず。」
お礼を言う女子・・・
・・・あれ?俺は・・・言われてないけど?
ちょっと動揺してしまうと、
「北谷君もホンマありがとう。」
「いえいえ!いくらでもやるで!」
俺にもちゃぁ~んとお礼の言葉をかけてくれたのであった!!
良かった・・・すでに順位付けがされていて、俺はランク外扱いされているのかと思ったよ・・
だけど、俺は分かっている・・・
今は、柊や高田君、その下に俺がいることを・・・
この旅行中に逆転しなくては!!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。