男が惚れるキッカケ ~森永編パートⅡ~
やっぱりこの子・・・俺のことが好きなんじゃ!?
次の日の教室で、
「おはよう、小山さん。」
「おはよう、森永君。眼鏡新調したんだね?」
「そう。昨日は助かったよ。隣いいかな?」
「うん、いいよ。」
笑みを浮かべながら、いそいそとカバンを片付けてくれて
俺が座れるようにしてくれる。
・・・うん、いい子だ。
結局、この日の授業も一緒に受けて、
全部の授業を受け終えた時である。
俺は意を決して、
「小山さん、明日暇かな?やっぱりお礼をしようと思ってさ。
ランチでもどうだろう?」
「そんな気を使わなくていいのに・・・
じゃあ、ランチを一緒に食べようか。」
「うん!分かった!じゃあ、また明日ね。」
「うん、バイバイ!」
明日は土曜日だし、どこに行こうかな♪
ちょっと遠出をしてもいいしな・・・
色んな考えが思い描かれるのであった。
次の日の朝、しっかりと身支度をする。
昨日の晩に藤本共にデートプランはしっかりと練ってある。
「・・・これを用意しておけ。」
そう言って、藤本から男のエチケットを渡されていて、
俺はそれをしっかりとカバンへとしまった。
準備は万全!
いざ、彼女がいる生活へ!!
集合場所に15分前に行ったにも関わらず、すでに小山さんはいた。
「おはよう、早いね~。」
「うん、ちょとバスがうまくこの時間にあわなくて
少し早めに着いちゃったの。」
「そっか・・・。ごめんね、そこまで考えた時間にすればよかったね。
じゃあ、ご飯に行こうか。」
「うん。」
今日の小山さんのスタイルは、薄青いシャツに白のロングスカート、
サンダルとまさに夏仕様の服装である。
こんな姿も似合うな・・・小山さんって・・・
こんなこと夏を一緒に過ごすことが出来ると・・・
ムフフフフフ・・・
すでに俺の中では夏にどこに行くか、
水着はどんな感じのを着るのかなどがよぎっていた。
そんな時にふと現実に戻る。
「そう言えば、今日行くお店って、小山さんがずっと行きたかったお店なの?」
「そうなの。いつもバスの中から見てて、
どんなお店なんだろうかな~って思ってて。
森永君のおかげでそこに行けるの!」
「いやいや、たまたまじゃないか。」
2人で楽しく話をしながら歩いている。
お互いの距離は後10センチほど・・・
もしかして・・・
手をつないでもいいんじゃないか!?
そう思うと何だか、彼女も俺と手をつなぎたいために
距離を詰めているように感じてきた!!
こうなると意識は手に集中する。
前後に揺れる小山さんの手を凝視してしまう。
いくか?
いくのか?
よし!今だ!!
そう思った矢先のことである、
「ここ!」
何と目的地のお店に着いたのであった。
「え?何?」
「いやいや、何でもない。」
俺が固まっていたことに気づいて、
心配して俺に声をかけてくれたのだろう。
俺は慌てて何もないと答える。
手を握ろうとしたこと何って一言も言わない・・・
言われるがままにお店に入って、
2人で食事をするのであった。
「へぇ~、一押しはグラタンなんだね~。」
2人で一つのメニューを覗いているため、
対面に座っているとはいえ、2人の距離がずいぶんと近い。
ちょっと・・・見てはいけないところが見えるんですけど・・・
ただ、目は離せないけど・・・
2人で違う種類のグラタンを頼みシェアする。
・・・普通は・・・
男と食べ物なんかシェアしないよね?
やっぱり・・・
俺のことが好きなんだな!!!
俺はここで確信を得る。
確信を得ると俺の決意はすぐに決まるのであった。
え?何でって?
だって、勝てる試合だぞ!!
そんな試合を捨てるわけないだろう!!
好きになるのは後からでも出来る!!!
まずは付き合ってからだ!!!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。