うどん屋さんの店員さんに恋をする! ~1~
店員さんが可愛くて・・・いい匂いがする!!
「柊、夜飯食べてに行こうぜ!」
「ああ、いいよ。どこにする?森永。」
今日は土曜日。
いつも俺と柊、それともう一人の変態を加えて、週に一度だけ一緒に夕飯を食べてに行っている。
学食が土曜日の昼までしかしていないから
夜は自炊をするか、外に食べてに行くしかない。
俺はイマイチ料理が得意じゃないし、平日も授業を終えるとバイトがあるため自炊はしていない。
だけど、別にお金にゆとりがあるわけではないので、
外食といっても安くて大量に食べれる所になるんだけど・・・。
初めて行ったのは1週間前。
そこの店は学校から近くて、有名なチェーン店のうどん屋さんだ。
どうして有名なのかといったら、
うどんを3玉まで増量が可能なのである!!
しかも定食についているうどんまで増量可能なのである!!
正直言って、ここで食べると次の日の夜までお腹がすかない。
貧乏学生にとってこれほどありがたいことはない。
初めて行った日のことを今でも鮮明に覚えている。
「いらっしゃいませー!何名ですか?」
「3名です。」
「じゃあ、こちらの席へどうぞ!」
明るく可愛らしい笑顔を浮かべる店員さんであった・・・
そう!
すでに俺は!!
一目ぼれをしていたのであった!!!
席に案内されて、メニューを選び、注文する。
もちろん俺が積極的に店員さんにみんなのメニューをつたえていく。
「日替わりのうどんはどうされますか?」
「どうするかって柊!」
「・・・どうするってのが分からないんですけど・・・。」
柊も初めて来たようで、どうするか?っと言われても何をするのかがわからなかったようで
店員さんに話しかける。
・・・俺も分かってないんだから聞けばよかった!!!
ここら辺が駄目な男なんだろう。
女の子に話しかけられただけで、テンションが上がってしまう・・・
そのためかよくも考えずに行動してしまう・・・
よし!この失敗は次に活かそう!!!
「ええっとですね、定食のうどんは温かいうどんか、ざるうどんか選べるんです。」
「じゃあ、冷たいうどんで。」
「かしこまりました。うどんの玉数はどうしますか?」
「玉数って?」
「お客さん、初めてですか?」
「ええ、初めてです。」
「当店ではこちらのあるうどん単品のメニューではうどんの玉数を無料で3玉で増量できるんです。
それで、定食の方はですね2玉まで増量が可能なんです。」
「へぇ~・・・じゃあ、2玉でお願いします。」
「かしこまりました。」
・・・俺も初めてなのにちょっと知ってる風に店員さんに接してしまったのが失敗だ・・・
俺だってあんなに店員さんと会話したかったよ!!!
だけど、好きな女の子にダサいとか見せたくないじゃん!!
後悔がこもったため息をつきながら、柊達とうどんを待っていると
「お待たせしました~。」
あの可愛い店員さんが俺の注文したものを持ってきてくれて、
俺の目の前に配置してくれる。
その時だった・・・
あ・・・甘い匂い・・・
その子が配膳する際、後ろでまとめていた髪が前へとするりと落ちてきた。
その髪が俺の顔の前を通った際に漂った匂い。
「あ、すいません。」
そういって、自分の髪が俺の目前を通ったことを謝り、
急いで配膳して、髪を後ろへと回したのであった。
その後は、厨房に戻っていく姿を俺は目で追っていた・・・
柊やもう一人の変態である藤本の料理も運んでくれて、
「以上で、お揃いですね?」
そう声をかけてきて、それにうなづくと、
ニコリ
本当にそんな音が聞こえるような笑顔を浮かべて、
「ごゆっくりどうぞ~。」
そういって、立ち去ったのであった。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。