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新入生歓迎会(二回生):オーケストラ部 ~4~

「ネギ焼と海鮮の盛り合わせください!!」


嬉しそうに注文をする御船さん。



「先輩のおごり何で、いつもは頼まない海鮮の盛合せも頼みましたぁ~♪」


そんなことをいう御船さんに、

なるほどっと納得する!


そう言えばそうだ!なら・・・


俺は普段食べるような豚玉ではなく、

この店おすすめの全部入りのお好み焼きを選択する!


お値段2800円(税別)!!


絶対に普段は頼まない!!


人の財布だから頼む料理だ!!



「おぉ~藤本君も豪華なやつ頼むんやねぇ~!!」


「こういう時じゃないと頼まないやつをね。」


「そうやねんな~。」


俺と御船さんが全然お互いを笑い合っていると、

先輩も俺と同じものを頼んできた!



「まあ、せっかくだしね!」


とのことだが・・・


俺に張り合ってきたのか!?


・・・いちいちそんなところで俺に対抗しなくてもいいだろうに!!


まったく、器量の狭い男だな・・・


だから、お前は御船さんからフラれるんだよ!


・・・まあ、“まだ”って言葉が付くけど・・・


この先輩は好き好きって態度に出す癖に言葉にはしないタイプなのだ!


なんって汚い男だ・・・


俺なら・・・まあ、なんだ。俺ほどの男だと言われるのもしかたがないだろう・・・


決して、俺に勇気や度胸がないわけではない!!


まあ、魅力がある俺なんだから仕方がないよな・・・


・・・


あれ?


気がつけば御船さんと先輩が話してばかりで

俺との会話がない気がするんだけど・・・



「ねえ、藤本君?」


「ああ!!」


ほら!わざわざ同意をこっちに振ってくれるじゃないか!!

会話に参加してないことはない!!


ただ、その後もメインの会話は御船さんと先輩がやって

相槌を求める時にだけ、2人が話を振ってきているように見受けられるのだが・・・


き、気のせいか?



「藤本君はどんな勉強法をしてる?」


「え!?」


全然違うことを考えていたし、今まで相槌だけだったので、

答えを求められう話を急にフラれて、ちゃんと話ができないのであった。



「ちょっとちゃんときいてやぁ~!!」


御船さんから可愛らしいお叱りを受けてつつ、

俺の勉強を話す!



「俺は、直前まで追い込んで必死で勉強するタイプだねぇ~。

 たまに夜まで寝て、柊とかに起こしてもらって、そこから勉強!みたない感じかな~。」


「うわぁ~リスキーやね!?よくそれで単位が取れるよね!」


「ああ!任せろ!!」


ギリギリではあるが、何とか単位も取っているし、

進級もそれで何とか出来た!!


胸を張ってイイ成果を俺は出している!!


っと思っていたのだが・・・



「御船ちゃんはどのくらい単位取ったの?」


「たしか・・・50単位くらいだったと思います。」


「すげー!?もしかして、何も落としてない?」


「はい。」


「それに夏の集中講義も全部出たクチ?」


「はい、せっかく高いお金を出してもらっているので。」


そんな話をしている・・・


ちなみに俺は24単位・・・


まさに御船さんの半分だ・・・


確か同じくらい授業は受けていたはずなのに・・・


・・・ああ!御船さんの計算間違いかな?

そんな2倍も差がつくなんてことないはずだ!!



「そんなに取った人、他にいるの?」


「え?柊君とか、他にも同じくらい取っている人はいますよ。」


・・・あいつも計算間違いだろう・・・


決して、そんなわけないはずだ!!


その後も会話が続いていくのだが、

まあ・・・楽しく過ごせたと思う。

本来であれば2人でしっぽりと行くはずだったのに・・・



「じゃあ、先輩ご馳走様でした!外に行こう!藤本君!」


「ああ!」


御船さんのお誘いを断るわけにはいかない!

会計をしなきゃいけない先輩を今なら出し抜ける!!


そう思いながら外に出ようとした時である!!


先輩が・・・



「あ、領収書お願いします!

 阪大学オーケストラ部で!」


・・・


もしかして部の経費で落とすつもりか、こいつは!?


・・・よし!聞いてないことにしよう!!



「いやぁ~美味しかったね~。」


「そうだな!」


「また来たいね~。」


「ああ、来よう!!」


そんな会話をしていると会計を終えた先輩が来て、



「ご馳走さまでした!」


深々とまたお辞儀をする御船さん!


こんな奴に頭を下げる必要なんてないのに!


こいつが邪魔さえしなければ・・・

そんなことを思っていると、



「じゃあ、うち帰ります!」


「え!?」


思わず驚きの声が漏れてしまう!


え!?夜はこれからじゃん!?


俺が言葉をかけようとした時には、すでに御船さんは歩き始めており、

大学へとむかっていったのであった・・・


結局、この後、先輩に絡まれつつコーヒーまで飲むことになってしまった・・・


最悪だ・・・こいつ・・・どこまでも邪魔しやがって・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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