新入生歓迎会(二回生):オーケストラ部 ~3~
待ち合わせは大学の正門の所!
寮や部室から近い所にすればと思ったのだが、
やっぱり新歓コンパに参加してないので、ちょっと気にするな~という御船さんの意見に賛成した!
・・・俺的にはみんなに見せつけるために
一緒にいるところを見せつけたかったのだがな・・・
おおっと!
待ち合わせ時間ギリギリになってしまった!
・・・ちょっとオーバーだが、俺の腕時計が少し遅れていたとしよう・・・
歩きながら大学の正門の方を見ると、御船さんらしきシルエットあった!!
おおぉ!待っているな!すぐに行くぜ!!
そう思って、少し小走りになって、正門へと向かう!!
ただ・・・
走っていると気になった点が一つあるのだが・・・
近づくにつれて、その気になる点は確信を得ていく・・・
俺はどんどん不快感を覚えてしまうのであった・・・
どうして・・・
どうしてここに・・・・
お前がいるよ!先輩!!
そこにいたのは御船さんを狙っている先輩がいたのであった!!
「藤本君、お疲れさま!」
苦笑しながら俺に挨拶をしてくる御船んさん・・・
「ああ・・・・。」
一応返事を返すのだが、俺の不快感は止まることはない!
その不快感を感じてか、御船さんが、
「先輩も一緒にお好み焼きを食べたいって言うてん・・・。
最初は断ったんやけど・・・
土下座してきてさ・・・・。
もう一緒に行くしかないかなぁ~って・・・。」
困ったような笑みを浮かべて、俺に伝えてくる。
・・・容易にその光景が想像できるな・・・
きっと俺がこいつに突きつけて、急いで御船さんに言いに行ったんだろう・・・
「どうして先輩がこのことを知っていたんだろうか?」
御船さんが小首を傾けて不思議がっているが・・・
それは・・・
俺がしゃべってしまったからだ!!
くそぉ!!・・・喋らなければ、先輩も知らなかったんだな・・・
ついつい、この先輩に釘を刺したいために・・・
ちょっと優越感に浸りたいために喋ったのが失敗か・・・
困ったような顔をする御船さんだが、
まあ、俺の方も・・・ほんのちょっとだけ悪いので、
「・・・まあ、いいんじゃないか。」
「ホンマ!じゃあ、先輩も行きましょう♪
ちなみに先輩のおごりやって!」
「おごる!おごるよ!」
先輩が胸をたたいて任せろという仕草をする。
それは当然だろう!!
俺達の邪魔をするんだから、それくらいは当然だ!!
「ホンマですか~!?
じゃあ、いっぱいたべますよー!!」
嬉しそうに御船さんが先輩の言葉に反応するのであった!
・・・
一緒に行きたくはないが・・・
しかたがない・・・
せっかくの二人での食事だったのに・・・
せっかくのデートだったのに・・・
俺がほんのちょっとだけ悪いけど、邪魔ししてきやがって!!
そう思いながら、俺は先に向かう2人の後ろを
渋々ながらついていくのであった・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。