新入生歓迎会(二回生):空手部 ~4~
「どーぞ!!」
先輩達は浮足立っていた!
だって一人をゲットしたと思っていたところに、
更に新入生がきたのであるから!!
俺も次の子に期待が一気に膨らんでいく!!
来い!!
来い!!
女子来い!!
神様、仏様!!
お願いだから、女子をお願いします!
女子が来たら、もう何もいいません!!
何なら、神棚の水を毎日俺がキッチリと変えますよ!!
道場の掃除の時、こっそりとサボって、変えてなかったですけど
今度からは変えますよ!!
「失礼します。」
その声に俺は誰よりも早く反応する!!
女子だ!!
絶対にこの声は女子だ!!!
俺はいっきに扉の方へと進んで、扉を内側から開けてあげる!!
開けながら・・・
スマイルよし!!
服装よし!!
胸を張る!!
凛々しいい顔をする!!!
よし!迎え入れる準備完璧だ!!!
そして・・・
「ここって、空手部の新歓コンパ会場でいいんですよね?」
「ああ!!」
っと勢いよく先輩が返事をするのであった・・・
・・俺?
・・・
・・・
返事は出来なかった・・・だって・・・
ガッカリですもん!!!
なんだろう・・・この子・・・
・・・丸太?
うん!まさに丸太に近いイメージだ!!
確かに俺の希望は女子だった・・・
その希望をかなえてくれたのはありがたい・・・
だけど・・・
せめて人にしてくれ!!!
樹木はなしですよ~神様、仏様~・・・
体にはくびれはなく!
腕なんか、本当に枝?に見えてしまう・・・
俺が呆然と見送中、先輩達は嬉しそうに席を進めて、
飲み物や料理を前に並べる・・・
俺はまったくそんな気になれないんだけど・・・
「いやぁ~、女子がきてくれる何て思ってもみなかったよ。
もしかして経験者?」
「はい。」
・・・こいつも経験者かよ・・・
盛大に舌打ちをしたくなる・・・
どいつもこいつも・・・
がっかりだよぉーーー!!!
結局来たのはこの2人だけで、
20人前のオードブルを用意する必要はなかったじゃないか・・・
まあ、とりあえず部の存続はできたから良かったと思っていよう・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。