新入生歓迎会(二回生):天文部 ~1~
空手部と天文部の兼部をしている俺であるため
今日のように新入生へのチラシ配りの時に困ってしまう。
どっちの部活に出るべきなのかに・・・
結局はどちらの部活のチラシも持って、
新入生達に配っていくことになったのだが、
よかった・・・
俺・・・
天文部にはいって!!
そもそも俺が天文部に入ったのは秋からである。
柊が毎週いそいそと部活に励んでいるのを見て、
天文部があることを知って、何か楽しそうだったので入ることにした。
みんなで夜中に集まって喋るって・・・
それだけで楽しそうだ!
入ったのが遅かったせいもあるし、
更には空手部の合宿と天文部の合宿が被ってしまって、
全然天文部のことを知らなかったということを今日痛感した・・・
そもそもインカレサークルってのを初めて知ったぞ!?
うちのサークルの中ではテニスサークルとかが、
インカレサークルだとは聞いていたのだが、
天文部もそうだったとは知らなかった・・・
そう・・・
どうして俺はこんな大事なことを知らなかったんだよ!!!
とりあえず空手部のチラシを貰って、天文部のチラシを貰いに行った時である。
「ちわーす!」
見知った顔の先輩がいたので挨拶をすると、
その挨拶に先輩が応えてくれたのだが、
それに合わせて見知らぬ顔がいくつもこっちをみてくるのである!
当然、男子もいるのだが、女子もいる!!
っていうか・・・
可愛いんですけど!?
天文部のジーンズにシャツ!みたいなイメージの男子に対して、
あか抜けた感じの都会の女の子がいますよ!!!
うちの大学のメンバーとは全然違う・・・
特に・・・
スレンダー美人が1人いる!!
っていうか、柊と仲良さげに話してるじゃないですか!!
誰!!
あの美人は!?
当然、俺も柊の話している中へと遠慮なく入って行く!!
俺はどこへでも参戦するぜ!
そこに・・・
美人・美少女がいるならな!!!
「おう!お疲れ!空手部の方はいいのか?」
「ああ。今は天文部の配るチラシを貰いにきてん!」
そう言いながらも柊ではなくて、その美女の方をチラチラとみる!
・・・本当に・・・美人だ・・・
というか、俺だけではない!!
周りにいる学生たちもチラチラとこっちを見ているくらいだ!!
だがしかし!有利なのは俺の方だぞ!!
だって、彼女は天文部なんだからな!!
だから、俺の方がはるかに有利だ!
だけど・・・
俺がチラチラと見てる視線は気づいてるはずなのに
絶対にこちらには視線を向けてこない美女!!
ならば・・・
こちらから仕掛けるまでだ!
「あ、あの・・・。」
「・・・。」
こちらの呼びかけは完全無視して、柊との会話に励む・・・
絶対に彼女は気づいているよ!
なのにガン無視って!!
それに気づいている柊は苦笑している。
・・・それでも柊との会話を止めることがない彼女・・・
っていうか、気づいているなら柊が俺に紹介してくれたらいいのでは!?
と思ったところで、新入生がチラホラと俺達の前を通る!!
で・・・
やっぱり柊と美女に囲まれて立ち止まる!!!
さきまでチラシを渡そうとしていた人たちから全く受け取らず歩いて新入生が
この2人に声をかけられると止まる!
すげーよ!!!
「天文部って、他校とも交流があるんですか?」
「あるよー!私は別の大学やねんけど、合宿も一緒にするし、
活動も一緒にすることが多いねんで!」
男の子であるためか、柊には話かけずに美女の方ばかりに話しかける!
俺が・・・同じ立場にあっても話しかけるのは美女の方だろう・・・
その後は連絡先を名簿に記入してもらっている・・・
流れるようにスムーズに記入してもらってるな・・・
っていうか、気づけば柊も女子達に囲まれて、
説明をしてすでに記入をしてもらっていた・・・
・・・
さっきから途切れることなく勧誘してませんかね?
結構部活によっては、スルーされているところもあるのに
天文部が意外と人だかりができているんですけど・・・
いや、まあ、他にもオーケストラ部、テニスサークルもできているが・・・
どっちも可愛い子達やイケメンたちが前面に出ている・・・
あ!?藤本君は当然いないか・・・
我が、空手部の方は・・・
よし!俺も頑張ろう!!!
ただ、その前に・・・まずはこの美女の名前をゲットしなくては!!!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。