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新入生歓迎会(二回生):軽音部 ~7~

唐突に来た春に俺は正直・・・戸惑っていた!


連絡先を交換した俺と彼女(モチ子!どうやらモチみたいにぷにぷにして、白いかららしいが・・・)は、

毎日メッセージのやり取りをしていた・・・



「柊!!このメッセージにはどうやって返せばいいんだ!?」


そういって、毎晩毎晩柊の部屋へと入り浸るのであった・・・



「・・・適当に返せば・・。」


いつも夜に勉強している柊は、けんもほろろに相手をしてくれず、

俺は柊の横で必死にメッセージを考えて、

最終的には・・・



「柊!確認してくれ!!」


「・・・。」


何とも言えない目でこっちを見てくる柊だが、

ここで俺は失敗するわけにはいかない!

だから、柊に・・・



「頼む!!後生のお願いだからさ~!!」


そういうとため息をつきながらもメッセージを呼んでくれて

添削をしてくれるのであった!!


さすがは我が友だ!!!


っていうか、添削結果・・・



「ほとんど原文がないんだけど・・・・。」


「だって、話が飛び過ぎてて読んでも意味がわからんし。」


「・・・さ、さようか・・・。」


どうやら俺には文才もないことが判明した・・・


どうしようか?


メッセージの今後のやり取りに一抹の不安を感じるのであった・・・


俺がメッセージを送ってから、たっぷり30分ほど経過して

ガッツリと長文のメッセージが届く・・・


どうやら・・・


向こうも文才がないらしい・・・


っていうか、これが普通なのか?



「なあ、メッセージって長い?」


「いや。」


「・・・見せて。」


「絶対に嫌だね。」


「そんなこと言わずにさぁ~!!!頼む!読みはしないけど、

 お互いがどのくらい書いてるのかが知りたいんだよ!」


「・・・分かったよ。」


俺の必死のお願いを聞いてレクれて、柊は彼女とのやり取りメッセージを見せてくれる・・・


・・・


想定以上に短い言葉がならんでいた・・・


その代わりに数がおおい・・・


俺達は一回にめっちゃ長文をお互い送っているのが分かる・・・



「これ・・・普通じゃなかったんだな・・・。」


そう言って、柊に見せると・・・


何とも言えないような顔をして、



「似た者同士でいいじゃない?」


と言ってくれるのであった・・・



「そうだよな!!お互いこんな感じなんだしいいよな!!」


「・・・お互いがプラス思考みたいだし、いいんじゃない。」


柊に褒められた?ので、引き続きメッセージを考えるのであった・・・


こうして、夜寝るまで俺は柊の部屋でメッセージのやり取りをやっていたのだが、

最後の最後でとんでもないことをしてくれる!!



「ひ、柊!?」


俺はあるメッセージが勝手に送信されていることに目を丸くしていた!


それは・・・


勝手に次の休みの日にご飯を食べに行こうとさせっているのである!?



「ちょ!お前!!これでダメだったら俺のメンタルぼろぼろになるんだぞ!!」


「何で、そんな奴が俺に対しては強気なんだよ!!

 っていうか、これだけメッセージを交換してるんだから大丈夫だっての!

 ちょっと待ってれば・・・。」


そう柊が言いかけてたところで俺のスマホが光る!

恐れていたメッセージがモチ子から届いたのである!!


何事もないように俺のスマホを観ようとする柊を俺は必死で制す!



「ちょっとまて!心の準備が必要だろうに!!」


「なんでだよ!もう届いているんだから、中身は何もかわらないだろうに?」


「いや、そもそも見るためには勇気がいるんだ!」


「・・・どこまでチキンなんだか・・・・。」


柊にはため息をつかれるが、俺にとっては大事なことだ!

俺は恐る恐るスマホを操作して、SNSにたどり着く・・・


いよいよ・・・


俺の運命がどうなるかがきまるのだ!!


俺は震える指を何とか抑えてSNSのアプリを立ち上げると・・・・・


・・・


・・・



「うぉおおおおーーーー!!」


思わず柊の部屋であることを忘れて、夜中であることも忘れて叫ぶのであった!!!


だって!!


俺にも春がきたのだからな!!



「いや、春じゃないぞ!」


まるで俺の心の叫びを聞いたかのような冷静なツッコミが柊から入る!



「ま!?まて!まだ俺は口に出してないはずだぞ!?」


「顔にありありとでてるけど?」


どうやら俺の顔はニヤケがとまっていないようだ・・・


だけど仕方がない!


だって・・・


食事に行くことになったんだもん!!!


あぁ~どこい行こうか!!!


今なら俺、何でも食べれるよ!!


激辛でも激アマでもなんでもこい!!


・・・あ!?



「どこの店にすればいいかな?」


「自分で考えなよ。」


「柊~!!!」


俺は結局柊からいつくかのお店をピックアップしてもらうまで

柊の部屋から帰ることはなかったのである・・・



「もう・・・二度と俺の部屋に来るな!!」


そんな出禁を食らったのは朝の5時であった・・・


だって、いいところに連れていきたいじゃないか!!!


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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