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新入生歓迎会(二回生):軽音部 ~6~

「お、おう!」


「やっと俺の声が届いた・・。お前、また邪なことを考えていただろう?」


「ば、ばかn!?」


「何できょどって更に噛むんだよ・・・。完全に図星だな。」


笑う柊に、俺はバツが悪い顔をする。



「それでなんだ柊?」


「お前全然俺の話を聞いてなかったな・・・。

 新入生達が、どの授業を取ったらいいのかを聞いてきたんだよ。

 俺の取ってる教科は説明で来たけど、

 お前と俺って、結構違うだろう?だから、どの授業が取りやすかったのを教えてやってよ。」


「あ、ああ・・・。」


新入生達の視線を一身に浴びる俺・・・


テンパる!!!


・・・


あれ?


俺ちゃんと説明できたのだろうか?


すでにみんなの視線は俺から外れて、自分達が持っていた、

カリキュラムの本へと視線が移っていたのである・・・

俺・・・ちゃんと説明できたよな?


一抹の不安がよぎるが、すでに新入生達と柊、更には複数の先輩達が

話をしているため聞くことはできない・・・


みんなが話しているのを呆然と見ていると



「お疲れさまでした。」


そういって、1人の女子が俺に飲み物をついでくれたのである。



「ああ!って、いいんだよ!今日は俺達が注ぐからさ!」


「いいんですよ!それよりもさっきの話の続きをさせてもらっていいですか?」


「話の続き?」


「はい!どの授業をとるかです!」


「ああ・・・って、おれちゃんと言えてた?」


「?ええ、ちゃんと説明してくれてましたよ!」


・・・どうやら意識を失いながらもちゃんと説明はできていたようだ・・・


ちょっと胸をなでおろす俺・・・


だけど、たかだか説明するだけでテンパるのはいつかちゃんと直した方がいいな・・・


これからの人生で何度も人に説明する機会はあるだろうから、

その度にテンパってたら・・・ダメだ・・・全然いい人生が想像できない!!


いっそ、誰ともかかわらない人生を送るか!?


・・・辛いっす・・・


人との会話がないと俺のガラスのハートが壊れるっす・・・


だけど、男子ばっかりはいやだ!!!


だって、それじゃあ、潤いもないし!!


何より彼女がほしい!!


ゆくゆくは結婚して、子供は・・・2人はほしいかな?


そして、念願のマイホームを買って、いつも朝食はみんなでたべてさ・・・



「・・・が先輩!・・・森永先輩!!」


腕をゆすれていることにやっと気づく!

っていうか、先ほどから何度も俺に話かけているのだろう!


気がつくと目のまで指を上下していて、俺の意識があるのかを確認していた!!



「あ、ごめんごめん!ちょっと考え事していてさ!」


「そうなんですか?いえ、私はいいんですけど・・・。

 それでですね、教職取るには日本国憲法も取らなきゃダメなんですよね?」


「そ、そうだよ。」


「だけど・・・ここってかぶってますよね?

 こっちの方が取りやすいって柊さんは言ってたんですけど・・・。


「まあね、だけど、日本国憲法は来年とってもいいからね。

 来年だと授業が被ってないから、取りやすくなると思うよ。」


「本当ですか!?なるほど・・・じゃあ、日本国憲法は来年取ることにします!」

 他の曜日の科目なんですけど・・・。」


その後もどれを取るのがいいかの話をしていく。

結局、俺が新歓コンパで話していたのは彼女が一番長い気がするんだけど・・・


っていうか、普通に疑問があった・・・


新歓コンパを終えて、みんなが帰っていった後で、

片付けをしている時である、



「どうだった?」


柊が俺に尋ねてくるのである。



「何が?」


「さっきの彼女だよ。」


「え?・・・まあ、話しやすかったかな・・・。」


「そっか・・・良かったな。」


「・・・何が?」


「森永・・・


 お前を狙ってるであの子。」


・・・


「は!?・・・え!?・・・は!?」


俺は思わず驚きの顔をしてしまう。

その顔を見た柊は思わず苦笑しながらも、



「あれだけ露骨にやられてたのに気づかない?」


「いやだって・・・・え?マジで?」


「マジだよ。

 あの美濃さん?だったかな、彼女に手伝ってほしいって言われて、

 他の新入生達や先輩達が、お前たちの所に行かないようにしてたんだからな。」


「・・・まじか・・・いや、そう言われると、彼女しか俺の傍には来てなかった・・・。」


思い返せば、50人以上居たのに、どうして長時間彼女と話が出来たのだろうかと不思議に思う。

いや、まあ、見た目が・・・


ちょっとぽっちゃり?


っていう、マイナスはあるモノの、別に後は普通の子だったし・・・


・・・もしかして・・・


俺についに春がきたのか!?


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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