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新入生歓迎会(二回生):軽音部 ~5~

「あ、サラダ食べる?」


席についた美濃さん相手に柊が唐突にそんなことをいいだす。



「え?」


「あれ?あっちで何か食べてきた?」


そういって、柊が先ほどまでいた席の方を指さすのだが、



「い、いいえ。」


「じゃあ、遠慮なく好きなもの食べんてよ。

 せっかく新歓コンパに来たんだから、

 お腹一杯ただ飯を食べて、友達を作って、楽するためのコネを作らないとね。」


そういいながら、サラダは自分の分だけを取り分けて、

食べだす柊にキョトンとする美濃さん。



「じゃ、じゃあ、サラダください。」


「はいよ。」


そう言って、サラダを取り分けだしたかと思うと。



「唐揚げは食べる?サラダとか唐揚げは席から遠いいし、

 今のうちに取り分けとくけど。」


「じ、自分でやりますよ。」


「いいよ。今日は新入生が主役だからね。

 ただまあ、いつもはバタバタとしないといけないってのは

 覚悟を決めておいた方がいいかもよ。

 特に体育会系は・・・奴隷?って感じが見ててするわ。」


「そんなにですか?」


「運動は?」


「バスケをやってきましたけど・・・。」


「結構緩かった?俺は陸上をやってきたけど、

 緩かったけど、それでも上下関係はキッチリとしていたけどね。」


「うちも緩かったと思います!」


「それだと厳しいかもね~

 バスケ部にいる子も知ってるけど、授業終わったら、コートの準備に道具の準備、

 更にはモップ掛けを先輩達が来るまでにしておかなくちゃいけないみたいだよ。」


「うわぁ~・・・ちょっとめんどくさそうです・・・。」


「まあ、そこら辺が面倒だと部活は止めた方がいいと思うよ。

 サークルの方がそこら辺緩いみたいでいいみたい。」


「・・・けど・・・サークルって・・・・。

 ちょっといいイメージがわかないんですけど・・・。」


「ああ!まあ、中にはヤリサーって言われるところもあるよ。

 テニスサークル何か、テニスが週一で飲み会が週に数回って感じで、

 どっちが目的か分からないって友達が言ってたわ!」

 しかも女子大と合同で毎日ウハウハとも・・・。」


苦笑しながら伝える柊。


たしかに・・・俺達の同級生にもテニスサークルの奴がいて、

そいつの発言を柊が言っているのだ!


自慢げにそんなことを言ってくるあいつを見て、

俺はテニスサークルに入るのを・・・


今、真剣に考えてます!!!


彼女も欲しい!!


だけど、やりたい!!!


卒業したいんですよ!!!


だって、大学生になったんですよ!!


大学になったら、すぐに彼女ができるんじゃないんですか!?


バラ色の大学生活を送れるんじゃないんですか!?


毎日、朝から晩まで授業を受けて、

下手すりゃ土曜日も学校に出て生きて、実験する・・・


そんな大学生活望んでないぞ!!!


っていうか、中学・高校よりも厳しいってどういうこと!?


それよりも・・・


文系の学部よ!!


何でお前たちは一日一科目だけ授業とかなんだよ?


きっとお前らだ!!


お前らの行動が大学生のイメージになってるんだよ!!


うそつき!!


俺もそんな生活送りたい!!


一科目だけ受けて、後は女子と中庭でキャッキャッと話たい!!


理系なめんなよ!!


女子なんてめっちゃ少ないんだからな!!


し・か・も・だ!!!


どいつもこいつも基本、モッサリ・・・


うぅ~ん・・・何て表現したらいいのかわからないけど・・・


田舎っぽい?


なんかあか抜けてない感じの子がメインだ!!


あか抜けてる子もいるけど、当然競争率が激高だよ!!


完全に大学受験を越える倍率でライバルがいるね!!


そして・・・


俺は落ちる側だよーーー!!!


だから、このままここに居ても俺は負け組だ!!


ああ、負け組だよ!!


だから、違うステージに挑むんだ!!!


そのためには・・・


ヤリサー・・・ちがった、テニスサークルに入るしかない!!


・・・今度、藤本と共に行ってみるか・・・


北谷はなしだ!モテない同盟ではあるけど、

あいつ意外と運動神経がいいしな・・・


藤本は期待通り運動神経が悪いから、俺といい勝負をしてくれるはずだ・・・


俺だけ運動神経が悪いと、悪目立ちするからな・・・


2人いれば視線も飛んでくれて、楽になる!!


良い所に藤本もいるし、声をかけてみるとしよう!!


そんな俺が1人で思惑していると・・・



「・・・が・・・・森永!」


柊が俺のことを呼んでいて、やっとこっちの世界へと戻って来るのであった。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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