新入生歓迎会(二回生):軽音部 ~4~
さて、新歓コンパが始まるとすぐに男性陣、特に先輩達の動きは活発であり、
あの美濃さんの傍には男性のひとだかりができていた。
当然、俺の・・・・恥人だな・・・、藤本もその塊の中に居た。
まあ、あっちはさておいて、俺は初音ミクが連れてきてくれた新入生達と会話をと思ったのだが・・・
「そっか、友達と一緒に来たんだ。」
「はい!初めての参加なんでどんなのかわからなくて、
不安だからついてきてもらったんです!」
・・・うん、予定通り柊はちゃんと話をしているみたいだ。
ガッチリと新入生達・・・特に女子達のハートを鷲掴みしているようだな!!
と思っていると、
柊が俺に向かって手招きをするのであった。
「こっちが軽音部だから詳しいことはこっちに聞いてね。」
「え!?柊さんって軽音部じゃないんですか!?」
「そう。まあ、たまにヘルプで入ることはあるけどね。」
そう言って、自分のスマホをいじりだして、先日の練習風景を見せる柊。
多芸にすぐれた柊である!
トランペットには驚かされたが、ピアノも習っていたらしくて、
エレクトーンも全然普通に弾きこなしていた!
なので、今流している映像は、たまたまインフルになったバンド仲間の代わりに
入ってもらって曲を弾いているところである!
そう!
柊の場合は、軽音部との関係がゼロではないのだ!!
だから、ウソはついてない!
ヘルプでも入ってもらってる!!
だから・・・
「もし希望があれば柊ともバンドを組むのもありだよ。」
そう伝えるのであった・・・
柊がいない場所で・・・
あのバイト魔の柊がバンドを組むなんてことはしないだろうからな~・・・
そもそも組んでくれるなら俺が先に組んでるよ!!!
トランペット・・・欲しい・・・
あと・・・
柊がいれば女子のファンが増えそう・・・
・・・入れるの・・・アリだな・・・
よし!今度また話をしてみよう!!
女子も含めて、男子にも俺は色々と話をする。
別に女子だけではなく、男子にも軽音部に入って欲しいからね!
「軽音部に入ったら、過去問も手に入るんですか?」
「もちろん!しかも回答付きのモノまであるよ。」
「マジっすか!?」
「マジで!ただ、まあ軽音部の秘伝なので部活に入ってくれた人のみに開示だね~。
まあ、そこからばらまかれる分には気にもしないけどね。」
「・・・・誰かが犠牲になれと?」
「そんなことはいってないじゃん!っていうか、みんな入ってくれてもいいんだよ。」
「先輩ってどのくらいいるんですか?」
恐る恐る聞いてくる新入生。
「大丈夫だよ!運動系と違って、先輩後輩の仲はイイから、
それにあんなに上下関係もまったく厳しくないからね。
・・・俺がいうのもなんだけど・・・舐めてるよ。」
「な、なめてるって!?」
「だって、音楽するのに先輩後輩も関係ないじゃん!
だから、自分達が好きなことを好きなようにするために
お互いが干渉をしないようにしてるんだよ。
まあ、求められれば、教えたりはしあうけどね。」
「いいですね~。」
おお!なんか、新入生の心を掴んだ感じがするよ!
その後も色々と部活の雰囲気や大学生活について
色々と質問をされる。
当然、軽音部には様々な学部のメンバーがいるため
新入生達の質問には、その該当する学部のメンバーを呼んで
説明をしてもらう。
俺も自分の学部については自分で応える
どの授業をとるべきかなどを答えていく。
そんな応答をしていると、
「私も話に加わってもいいですか?」
そう言って、爽やかな笑顔を見せて、
俺の話している輪に・・・
美濃さんが加わってきたのである!?
・・・
新入生の男子達が色めきだす・・・
さっきまで先輩に囲まれていて全然話す機会もなかった相手が
いきなり自分お傍にくると確かに色めきだつよな・・・
かくいう俺も・・・
ドキドキしているんだけど!?
うわぁ~緊張してきた!!!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。