新入生歓迎会(二回生):軽音部 ~2~
完全にヤリサーのせいで・・・
いや、まあ、半分くらいはあいつらのせいで色眼鏡でみられていたのだろう!
・・・
と、思いたい!!
・・・
まあ、俺も実際に軽音部に入るまではチャラい連中の集まりだろうな・・・
と思っていたのは、言うまでもない・・・
だって音楽やってるんだぜ?
チャラいイメージしかわかないよ!!
?うん?
じゃあ、なんで俺がやってるんだって?
そりゃ・・・
チャラかったら、すぐに大人へとなれると思ったからに決まってるじゃないか!!
バンドやってまーす!
しかもボーカルでーす!!
これだけでモテ要素がいっぱいじゃないですか!!
・・・その効果は・・・
今だに発揮されることはないけど・・・
おっかしいな~・・・
俺の読んだ本だと、バンドのボーカルはどんな奴でも
100%彼女が出来るって書いてあったんだけどな~・・・
しかも支えてくれる系の彼女が・・・
辛い下積み時代を支えているにもかかわらず、
なぜか捨てられる彼女・・・
俺なら捨てない!!!
そう思っていたのに・・・
その彼女が出来ないとは・・・
ちょっと想定外ですわ!!!
っていうか、いかんいかん!
完全に別のことを考えていた!
今は勧誘をせねば!!
っと思うのだが、全く誰も足を止めてくれることはやはりなく、
ただただ時間だけが過ぎていくのであった・・・
が!!!
「あのぉ・・・。」
俺達に声をかけてくれる子がいた!!
すでに大半の新入生が俺達の前を通り過ぎており、
本当にあとはチラホラいるだけの状態の中で、
俺達に声をかけてくれたのだ!!
「はい!!」
俺は振り返って、彼を見るのだが・・・
・・・
初音ミク?
なるほど・・・
入学式はどんな格好をしてもいいよね!
緑色の髪に、スカート!!
だけど、顔は完全に男!!
「・・・・初音ミクを意識してるの?」
思わず俺が質問すると、
「いいえ。たまたまです。」
「そっか・・・・。」
俺はこれ以上聞くのを拒否した!!だって、めんどくさそうなんだもん!!
「軽音部ってどんなジャンルでもいいんですか?」
「いいよ。好きなジャンルをそれぞれがバンドを組んで弾いてるからね。」
「じゃあ、入ります。」
「うぉ!?いいの!!じゃあ、こっちに連絡先を書いてくれない?」
そういって、用紙を渡して記入してもらう・・・
何と・・・
新入生ゲットである!!
「今度、新歓コンパをするからさ、友達とか呼んできてよ!」
そういって、チラシを渡して、チラシに書かれている新歓コンパの説明をする。
「あ、はい。わかりました。」
そう言いながら、連絡先も交換して帰っていくのであった・・・
「先輩!一名ゲットです!!」
「よくやった森永!!さっすがは森永!お前ならやると思ったよ!!」
先輩からのべた褒めを聞きながら、
とりあえず一名ゲットできたことにホッとするのであった。
出来れば5名は欲しい所だったけど・・・
部活の存続にも影響がでるからな・・・
まあ、とりあえず今日のところは一名ゲットということで・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。