野球スパイク製作のバイト ~7~
俺達が着いた頃にはすでに娘さんは居酒屋に到着して!!
「ごめん、遅くなって!」
「いいえ、ちょうど来たばかりですよ!」
絶対そんなことはないだろう!!と思いつつ、
そんな気遣いの出来る娘さんに俺はますます好きになるのであった。
「それぞれ思い思いのものを注文しましょう!
北谷さん、藤本さん、森永さん、なにを頼まれますか?」
「そうだね・・・。」
それぞれ思い思いの飲み物を選んでいくと、
「すいませーん!」
大声で娘さんが店員さんを呼ぶのであった!
「いやいや、俺達がするよ!!」
「いえいえ、これくら全然やりますから~。」
・・・
この子・・・できる子や!!!
気配り二重丸!!!ハナマルあげますよ!!!
お父さん!お母さん!この子!この子ならいい嫁として、
きっと満足してくれますよーーー!!!
その後の女子力の高さ・・・半端ない!!!
料理が届いたら、それぞれどのくらい食べるかを聞いて、
それぞれ小分けにしていく!
空いた皿はすぐにテーブルの下において、
店員さんが通りかかったところで渡す!!
・・・
できるよ、この子!!
その後も俺達の飲み物が空いたら、
すぐに、
「次、何を飲まれますか?」
会話をしながらでもみんなに出来るきづかい!!!
・・・どこにダメ出しをしたらいいんだろうか?
会話をしていても全然バカっぽさはない!
っていうか、通っている大学は、俺達の所とそんなに違いはない!
地頭も会話をしている限り何の問題もない・・・
「ねえ?苦手なことってある?」
「え?・・・笑わないですか?」
「?笑わないよ?」
モジモジとしながら俺達に、
「実は・・・
道によく迷うんです。」
「・・・それくらい?」
「いやいや、それくらいって!!
迷う人からしたら、相当な問題ですからね!!
だいたいここに来るにもオトンが心配して、
車でここまで送ってくれたんですよ!!」
頬を膨らませて、怒ったポーズをする娘さんを見ると本当に微笑ましいな・・・
「だいたい、結構いるよ!方向音痴な人って!」
「本当ですか?!うちの周りには全然居てへんですよ!!」
ぱあぁ~と明るくなる娘さんに俺は思わず・・・
「す、す・・・。」
思わず漏れそうになる声を止めるのだが・・・
「・・・好きだ・・・。」
北谷がぼぉ~としながら、そんなことを口走るのであった!
いった後で、正気に戻る北谷が、
慌てて、
「い、いや、その仕草がね!その可愛らしいしぐさがさ!!」
・・・苦しい!その言い訳くるしい!!
ほら!
娘さんも驚いたような表情のまま固まっているだろうに!!
ただ・・・
どこでどうなって、奴のスイッチを押したのだろうか・・・
「俺も好きだ!!
だから・・・
付き合ってくれ!!」
藤本!!!食事している最中に告白してるんじゃない!!!
まだ注文してるメニューが全部来てないぞ!!!
どうせフラれるんだから、
その後の空気を考えてくれ!!
気まずいぞ!!
な!だから、北谷もなんとかごまかしたんだろう!!
そう思いながら、北谷の方を見るのだが・・・
「俺も好きだ!!!」
ついにこいつもぶっちゃけた!!!
っていうか、この流れだと、俺も・・・
後れを取るわけにはいかないよ!!
「実は・・・
俺も好きなんだ!!」
俺も告白をする。
3人の告白に戸惑う娘さん。
ただ、その戸惑いも俺達の気持ちが本気だということを悟ったのだろう!
すぐにまじめな顔をして、口を開いて・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。