野球スパイク製作のバイト ~6~
火曜日からのバイトは本当に時間が早く進んでいく!
きっとこの思いは俺だけじゃないだろう!!
作業の慣れもあるが、それ以上に・・・
金曜日の飲み会を俺達は楽しみにしてるのだから!
そして、いよいよ、最後のバイトを終えて・・・
「これが今までのバイト代な!」
工場長から手渡して給料をもらう!!
・・・10日間で・・・10万円・・・
何か、封筒が厚い気がするのは気のせいだろうか・・・
確かに家庭教師のバイトでそこそこ貰っている額とそんなに変わらないのだが、
やっぱり現金で、しかも手渡しされるとやっぱり貰った気がするし、
大金なんだということを自覚するのであった・・・
ただ、今日はこれだけでは満足することがない!!
だって・・・
今日の楽しみは・・・
この後の飲み会だろう!!
それは北谷も藤本も一緒で、嬉しそうに一緒に寮へといったん戻るのであった。
柊は一緒には戻らずに、とりあえず銀行にお金を預けてから帰るからと別々に帰ったのである。
・・・あいつは本当にお金を貯金するのが趣味なのか?・・・
寮に戻ると、一応服を着替えて、制汗剤を体にふって、みだしなみを整える。
その後、北谷と藤本と待ち合わせていくのだが・・・
「・・・お前ら・・・この匂いはなんだ?」
2人が寮の入り口で待っていたのだが、
そこには10メートル先から匂う強烈な匂いが・・・2種類混じって香るのであった!!!
犯人はすぐに分かる!!
だって、俺の目の前に2人がいて、そちらの方から匂ってくるのだから
当然匂いの元凶は・・・あの二人だろうな・・・
とういうか、自分達で分からないのだろうか?
この匂いを発しているのを!!
近づけば近づくほど、俺の鼻が曲がるのではないかと思うほどの匂い!
っていうか、意識が失われそうになるんだけど!!
お前ら・・・
スカンクか何かか!?
いや、ドリアンか!?
・・・臭豆腐?
・・・っていうか・・・
今からこいつらと一緒に食事にいかねばならないのか!?
・・・耐えられるか自信がないんだけどな・・・
「そんなに臭いか?」
藤本がそう言いながら、自分を臭っていくのだが・・・
「う~ん・・・北谷の強烈な香水の匂いしかしないけど?」
逆に北谷は、
「・・・藤本君の匂いしかしない・・・あれ?俺、香水が足りなかったかな?」
「十分足りてる!っていうか、足りすぎてるから、
むしろ落としてほしいんだけど?」
「ほら!やっぱり臭いんだって北谷!」
「いやいや、藤本君やで!」
・・・お互いの匂いをダメだしするのだが・・・
「いや、2人ともだからな?
この匂いの中、食事は正直しんどいぞ。」
「「マジか!?」」
・・・やっぱり香水をつけている人間には
自分の匂いって臭わないんだな・・・
ていうか、こんな臭い香水なんかうってるのか?
とりあえず、首筋と手首に付けた香水を落としてきてもらったのだが・・・
「これだと・・・俺に好意をいだかないんじゃないか?」
という藤本に、
「イケてる男はイイ匂いしないか?
俺・・・全然臭わないんだけど・・・ダメじゃない?」
という北谷・・・
確かにイケメンはさわやかに匂うだのが・・・
「お前らはつけすぎだから、ちょうどいいよ!
っていうか、もっと落としてきてほしいくらいだ!!」
もっと落とせという俺の意見も頑なに拒否する2人であったため
俺は渋々こいつらと一緒に待ち合わせの居酒屋へと向かうのであった・・・。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。