藤本のバイト ~2~
裏目に出る時ってありますよね~・・・
次の日、最終日であるが今日はランチを
コンビニで買ってバイト先へ行く準備をする。
そんな時に限って運が悪い。
朝、寮の前に集合した時に、
「お、今日は昼ご飯持ってきたの?」
俺の手に持っているお弁当を見て、柊が気づいてくれる。
「おう!何かと外で食べると栄養バランスが悪いからな。」
俺の袋にはコンビニの弁当に更にはサラダが入っている。
一応、女性に見せるのだからサラダがあった方がポイントが高いだろう
と思って、準備しているのであった。
これだけで1000円越えなのがちょっと損した気分になるのだが・・・・
今日も前日と同じように作業台で商品の梱包をすることになった。
当然のように10時には昨日来た女性が遊びに来て、
小説について話をしている・・・
昨日、柊から何の小説の話かを聞いておけばよかった・・・
聞いとけばググってきて、話しに加われるモノなのに・・・
失敗だ!!!
これも次の教訓に活かすべきだな!!
ちなみに今日のお菓子はレーズンサンドで
・・・レーズンが嫌いな俺にとっては地獄のようであったが、
女性の前にそのような態度はとれないからな!!
しっかりとカバンに入れて、
「あとで楽しみに取っておきます!」
といっておいた。
ただ、気になる点は、柊は食べ終えたら「もっと食べる?」と
聞いてもらってたのに俺には別段ない・・・
てっきり俺は、
「そんなせこいことせんと、たくさん食べなはれ。」
って言ってくれるかと思ってたのに何の反応もなかった・・・。
まあ、いい!
今日の本命は何と言ってもお昼ご飯だ!
一緒に食べて一気に距離を詰める!!
休憩時間を終えて黙々と詰め作業をしていく。
そして、やっと待ちに待った昼食だ。
「柊、昼食を食べようぜ!」
俺が柊に話しかけた時である。
「え?俺、今日は外食なんだけど・・・。」
「・・・へ?」
何を言っているんだ?っと思っていると、
「あ、自分はお昼持ってきてるん?えらいな~。」
後ろから現れたあの女性が俺の袋を見て、そう告げてくる。
だから俺は思わず。
「ええ、そうなんですよね。」
だから、一緒に食べましょう!といおうとした時である、
あれ?
お姉さん・・・
弁当持ってないんだけど!!!
そして、その発見は正しく、
「ほな、一緒に食べよか。」
女性の後ろから、もう少しお年を召したおばちゃん2人が
笑顔で俺を迎え入れてくれるのであった。
そして、お姉さんはもう一人の同僚と柊と共に、
「外食に行ってきますわ。」
ステキな笑顔と残り香を残して3人でご飯に行くのであった・・・
俺は・・・
自分の母より年配の女性と一緒に食事をとったのである・・・
何で・・・
何で・・・
こうなるんだよ!!!
戻ってきた柊達はパスタを食べてきたらしくて、
「500円だった。」
・・・あれ?おれいつも昼食って2000円以上使っていた気がするけどな・・・
今日のコンビニのランチで1000円ぐらいでいつもの半額だと思っていたのに・・・
「大学からも近いし、今度いこう。」
「おう!」
柊に連れられて行って、偶然にあのお姉さんに会うかもしれないからな。
それに女性のおすすめのお店なんかはデートにきっと使えるぞ~!
その後の15時からの休憩時間には、また同僚たちから声をかけてもらい、
「藤本君、今日の晩、お疲れ様会しようか?」
「はい!!」
日雇いメンバーでのお疲れ様会に参加することになった。
柊は、
「彼女が帰省から帰ってくるんで。」
爽やかに断っていたのであった。
柊が彼女としっぽりとしている間、俺はオッサンらと
笑い、飲み、楽しい時間を過ごしたのであった。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。