学習塾(JK) ~11~
いや・・・その前に・・・
一つ悩ましい問題も今日の文化祭を満喫したことで
発生してしまっているのであった・・・
「バイト先の給料の前借とかってできないかな・・・。」
その俺がボソッとこぼした言葉に反応する藤本君。
「そんなことできるのか?!」
「え?もしかして・・・金がないのか藤本君?」
「・・・今日は思った以上に大盤振る舞いをしてしまったからな・・・・。」
・・・もしかして・・・
「・・・女子高生たちにおごったのか?」
「・・・ああ・・・。
だって、俺が大学生で、相手が高校生なら仕方がないだろう!
普通は大人の男が金を出すのは当然じゃないか?」
「そうだよな・・・。」
その俺の言葉に、藤本君も俺のことを悟ったのだろう、
「北谷・・・お前もか?」
「ああ・・・。」
お互いが、女子高生たちにご馳走したことを暴露する。
ただ、一対一なら大した金額にはならない!
だけど、俺の場合は彼女に対して、あと3人の女子高生たちがついてきたのだ!
そうなると食事をとるにあたっても、2.5倍の出費になってしまう!!
そして別に食事だけではなく、タロット占いとかも
彼女だけをおごるわけにもいかず。
結局は全員分を俺が金をだすという風になってしまったのだ・・・
藤本君も俺と同じだろうな・・・
若干一名少ないとは言っても、想定していた出費の2倍に上るのだから・・・
「ちなみに藤本君はいくら使った?」
「一万だ・・・。北谷の方は?」
「1万五千円・・・。最後のピアスが痛かった・・・。
今日の記念にって事で、女子高生たちの分、全部を買ったからな・・・
アレがなければ1万ぐらいで済んだんだけどな・・・。」
「・・・ちなみに俺もピアスを買ったぞ。
彼女達がアクセサリー屋さんで見つけてな。」
「え!?」
「だが、まあ、今日の記念に買うってのは分かるからな。
俺も全然反対することなくピアスを全員分購入したよ。」
そう言いながら、俺に買ったピアスを見せてくれるのであった。
「・・・自分の分も?」
「そりゃ~そうだろう。今日は記念日なんだから!
当然俺の分も買うだろうに。」
「つけないのにか?そもそも穴も開けてないだろう?」
「ああ、机の中にでもしまっておくよ。」
どうやら俺達2人とも同じようで、
かっこをつけて女子高生たちをおごってしまったようだった・・・
・・・俺も藤本君と一緒なのか・・・
だけど、それはまあ、大人の男性として当然だろうと思うのであった。
それにあのケチが藤本君が奢っているのなら、
当然俺も出さないとダメだろうな・・・
そこで藤本君に劣るような行動をしたら・・・
男として・・・・
いや!人間として終わってしまった感がある!!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。