学習塾(JK) ~4~
塾の教師をゲットしてから、バイトに入って一カ月が経過してくると
高校生との距離感もだいぶ分かってくる。
どうすればいいのかも、やっぱり同じ関西人であるから
理解しだすと、色々と生徒達と会話もするようになって、
このバイトがなかなか面白くなっていくのであった。
その中で一人だけ・・
俺に好意を抱いてくれる女子生徒がいることに俺は気づいていたのであった・・・
彼女は俺の授業が終わると必ず俺の所に質問に来ていた!
本当にたわいもない質問なのだが、
それをきっかけにしばらく談笑をして、
親御さんが迎えに来たら、帰るというパターンだ。
その光景は当然、事務室でよく見られる光景であるため
他の先生から、彼女が事務室に入ると、
「ほら、愛人のJKが入ってきたぞ~。」
小声でニヤニヤしながら告げられるのであった。
それを聞いた同僚たちもニヤニヤしている・・・
彼女は今は高校2年生・・・
ちかくにある女子高校に通う生徒だ・・・・
文系ではあるものの、なぜか、俺が教えている数学に対してのみ
ものすごく質問をしてくるのであった・・・
・・・
これは・・・
犯罪なんだろうか?
いやいや!
潤然たる純愛だ!!
彼女が俺を好きなのは分かっている!
そしてその思いに気づいて、いつも俺によってきたら・・・
男子校出身の俺は、簡単に彼女を好きになってしまうやないかーい!!
ならば、俺もその愛に応えなければならないだろう!!!
いつ・・・俺は彼女に告白しようかと考えるようになったのは
そんなに時間がかかることはなかったのであった・・・
そんなことになっていると当然先生達の中でも話題になっており、
それが当然藤本君の耳にも入って行く・・・
「・・・北谷・・・本当なのか?」
藤本君が珍しく俺の部屋に遊びにきて、
第一声にそんな言葉をかけてきたのであった。
まあ、当然気になるわな・・・
「それは・・・あの女子高生の話か?」
「ああ・・・。」
「それならほんまや。」
「な、なんだと!?」
ものすごいショックを受ける藤本君!!
え!?そんなに!?
「何でそんなにショックをうけんねん!」
「だって、あの北谷だぞ!!」
「どの北谷やねん!?少なくとも・・・
藤本君よりは上やで!?」
「そ、そんなことはない!!!」
「あるわ!せやから・・・
俺には女子高生が好意をもってくれるやろうに!!」
俺の言葉を愕然と聞き入れる藤本君・・・
そして、しばらくすると自分の敗北を悟ったのだろう頭をたらすのであった・・・
「まあ、藤本君・・・
ほかにもいくらでもいるんだし、君もがんばってなあ~!」
「くううぅぅぅ・・・上から目線で言いやがって!!
今に見ておれ!!すぐに俺にも
『藤本先生♪』
って言ってくれる女子高生が現れるからな!!」
そう断言して、泣きながら俺の部屋から去っていくのであった。
・・・
そんな甘い夢は・・・
きっと藤本君には来ないからな!!
そう俺は心の中で断言するのであった!!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。