引っ越し屋さん ~3~
・・・え?
提出物を提出するだけでも加点したって?
・・・
・・・俺?
そんな提出物の話なんて聞いてないぞ!!!
どうして森永、教えてくれなかったんだ!?
え?
提出物は、授業中に出された問題をその場で解いて、
授業中に提出するモノだったから、
藤本に伝えても無駄だろうって?
・・・たしかに・・・
出席してなかったからな!
というか、その提出物がある時にだけ呼んでくれたらいいだろうに!
え?突然だから、呼べないって?
・・・使えん奴だな、やっぱり森永は・・・
何て薄情な奴だ・・・
そこを創意工夫して俺に伝えるのだが、友達なんじゃないか?
そこで友情が試されたんだよ・・・
俺と森永の友情は・・・ないんだな・・・
それでもテストで点数をとればちゃんと合格にするチャンスまで与えてくれたじゃんって?
だが、出席点と提出物の加点で最悪合格にしてくれたんだろう?
そっちを俺にもよこしてくれたっていいじゃないか!!!
テストに落ちたせいで、毎日、夕方からその教授の研究室に呼ばれて、
教授がテストの解き方を一つ一つ教えてくれるという苦行に
付き合わされることになったんだからな!!
・・・え?いい教授じゃないかって?
なら、とっとと回答を教えてくれたらいいだろう!!
それでカンニングペーパーを作って、すぐにでも試験を受けるわ!!
・・・なんだその目は?
もしかして追試でカンニングしたかって?
したけど・・・何か?
受かったんだから、すべてヨシだろう!!
っていうか、俺だけを悪者のように言うがな!
追試を受けた面々は何かしらのカンニングはしていたんだからな!!
ちなみに、その俺の答案をしっかりと見て、書いた奴もいるんだぞ!!
なあ、北谷!!
俺達の技術のすさまじさを理解してもらいたいものだよな!!
「・・・そんな努力を誇るなよ・・・。」
森永から白い目で俺と北谷は見られていた・・・
「ばかな!!この技術はこれから3年間はきっと役に立つ技術だぞ!」
「何で、カンニングをすること前提になってんだよ!
自分で勉強しろ!勉強を!!
というか・・・
あと3年で卒業できると思うなよ!!」
「ちょっとまて!何で留年するって思ってるんだよ!!」
「・・・思ってないのは、お前と北谷だけだからな。」
そう言って、森永が周りを見回すと、
森永の意見にみんながうなづき賛同するのであった・・・
「・・・ば、馬鹿な・・・。」
「いやいや!馬鹿なは俺達が言いたい言葉だよ!!
みんな、今回進級出来たことは奇跡だと思っているからな、2人に関しては!」
その意見にまたみんながうなづくのであった・・・
「なあ、藤本君・・・。」
「ああ、北谷・・・。」
俺達は熱い握手を交わして、
「「お前たちの予想を絶対に外してやるからな!!」」
ビシッとみんなの方を指さしながら、俺と北谷は宣言するのであった!!!
絶対に次からは追試なんかは受けないからな!!!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。