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パスタ屋さん ~6~

「何でしょう!!」


ミス阪大学の声に素早く反応する藤本!!


その顔は・・・5割増しのウザい顔だ!!


いやいや、その顔をウザ過ぎでしょう!?


それにこの場面はお前じゃない!!


俺に用事がるんだと、俺は信じているんだ!!


神よ!!


俺のモテ運をすべてここで費やしてもいい!!


俺に声をかけたと言わせてくれ!!ミス阪大学に!!


俺は声をだせないヘタレなんだから~!!!!


そして・・・


その声は・・・


聴き遂げられるのであった!!



「あ、いえ、貴方ではなくて、こちらの方に・・・。」


何と、ミス阪大学が俺に声をかけてくるではないか!?


藤本の顔が面白いように変化していくのを横目に納めながら、

俺は精一杯気取った感じで、返事をする!!!



「え、なに?」


これ以上の言葉は俺には無理だ!!


単語しか返せないからね!!


心臓はさっきからドキドキ言って仕方ないからね!!


何気に足は震えてるんだからね!!


生まれたての子牛のようになってるからね!!!


さぁ!俺への愛の告白?それともまずは友達から?

・・・ああ!連絡先の交換!?どれ!どれで来る!?


期待を胸いっぱいに膨らませながら、次の言葉を待つ俺に、

いよいよ、意を決したように顔をあげて、さぁ口を開けるぞ!!



「楠橋君って・・・彼女いるのかな?」


・・・


・・・


「あ、いや、いない。」


「本当に!?絶対にいない?」


「た、たぶん。けど・・・柊に・・・聞いた方が・・・。」


「柊君って、坪倉ちゃんの?」


「そ・・・そう・・・。」


「ありがとう!!聞いてみる!!」


そう言って満面の笑みを浮かべるミス阪大学・・・・


ええっと・・・


今の現状を俺は整理するぞ!!


どうやら、俺に楠橋に彼女がいないかを確認したかったんだな・・・


何で俺?


っていうか、俺の彼女の有無じゃないの?


そういう流れじゃない?


え?違うのかな?


絶対にさっきの流れだと・・・俺だよね?


それが何で楠橋?


・・・


だって、楠橋って極度の人見知りで挙動不審なんだよ?

え?そんな楠橋がいいの?


っていうか、見た目なんか、藤本と50歩100歩だよ?


それに比べて俺の方がよくない?


そして、その言葉を聞いた藤本が俺の肩に手を乗せる。

その顔がまた腹が立つ!!!



「まあ、お前はそんなもんだ。」


「いやいや、お前もだからな!!この場合、2人ともがダメだったんだからな!」


何で勝ち誇った顔をしてやがる藤本!!


この場合、2人とも駄目だっただろうに!?



「いや、俺はいけると確信したよ・・・。」


「なぁ!?」


「楠橋が行けるのなら、俺の方が何倍も上手だからな!!」


確信に満ちが顔をする藤本。

俺はすぐにでも否定をしたかったが、ある言葉が脳内をよぎって出来なかった・・・


“ダメンズ好き”


楠橋は、ダメンズの典型例だ・・・


そしてそれと並ぶくらいダメな藤本・・・


もしかしたらと俺の頭をよぎるのであった・・・・


そして、ダメンズ好きだと俺は選ばれない・・・


俺もダメンズに分類されるかもしれないけど、

中の中が自分の評価だ・・・


良い方にも悪い方にも特徴がない俺・・・


ムリだ・・・


俺は敗北を悟るのであった。

ダメンズ好きに俺は好かれない・・・


だけど、藤本なら・・・


そう思わせるだけのダメンズの藤本だから、可能性がゼロではないんだ!!!


俺は藤本に敗北を味合わされるのであった・・・


ちなみになぜ、俺に楠橋のことを聞いてきたのかは、

どうやらいつも昼食とかを楠橋と一緒に食べているところを見ていて、

俺が楠橋の友達だという認識だったらしい・・・


そんな俺が楠橋ではない人と来たから、

これは千載一遇のチャンス!!とばかりに俺に聞いたってのが流れのようだ・・・


さきに言っておくけど・・・


ただ聞きたかっただけだろうけどさ・・・


それで、見送りをしてくれたんだろうけどさ・・・


それだけで惚れる男がいるんだよ!!!


ちっくしょー!!!


ちなみに後日、藤本がパスタ屋さんを出禁にされたことが、

なぜかうちの学科中に広まるのはすぐのことであった・・・


何した藤本!?


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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