藤本の初デート ~3~
花束を渡すタイミングは・・・大事です!
「・・・だいぶ本題から外れてきたけど・・・
で、花束は駄目だったっていう話だったよな?」
「ああ、そうだった!
すっかり本題から外れてたな。
柊と森永が余計なことをいうから・・・
その通り、花束はハッキリ言って喜ばれなかった。」
「ふ~ん・・・うん?」
「どうした柊?」
「気になる点が1点あるんだけど・・・」
「なんだ?」
「花束のサイズは?」
「ああ、このくらいだ。」
そう言って、俺は自分が両手で持てない位のサイズだったことを
目の前で表すのであった。
「結構でかいんだな~。」
森永が、結構奮発したなといってくれる。
「女性のためなら俺はお金をケチらない!!」
「・・・さっき、思いっきり高価なモノだったら買えないとか言ってなかったか?」
さすがは柊だ・・・冷静なツッコミ・・・
「まあ、時と場合によるんだよ!
だって、女性にプレゼントを渡すと・・・
リターンがあるじゃないか!!」
「・・・見返りを求めてかよ・・・。」
「当たり前じゃないか!!
いや、だが、何か物が欲しいわけじゃない!!
そう!!
大人の階段を上らせていただきたいんだ!!」
「いや、ホントお前最低だな。」
柊から最低と言われるツッコミだが、
俺に同意していくれる戦友もいる!!!
「人としては最低だけど・・・
男としては最高だ!!!」
そう、森永だ!!
森永となら俺は一生仲良くやっていけそうな気がする。
「お前もゲスだったな・・・」
柊からの冷たい視線が俺と森永へと注がれるののであった。
「ああ、話しがまたそれたけど、
それだけデカいと隠しておくの大変じゃなかったか?」
「?・・・何で隠すんだ?」
せっかくのプレゼントをなぜ隠すのだ?
どうして隠す必要があるのかが分からないんだけど・・・
「・・・やぱりか・・・。」
ため息をつく柊なのだが、“やっぱり”発言の意図が分からない。
「何がだ?」
「じゃあ、聞くけど・・・
いつ、花束を渡した?」
「いつって・・・
出会った時に渡したに決まっているじゃないか!!
最初にプレゼントを渡す!
そうすれば楽しい気分でスタートできるだろう?」
「なあ、その花束邪魔にならないか?」
そこまで俺は言われて気づいたのであった。
いや、俺だけではない。
俺の横にいる男も目を見開いた男がいる!!
「そういうことか~・・・。だから、花束を見て嫌がられたんだな・・・。」
何たることだ!!!
そんな失態を俺がするとは!!!
「藤本、お前が同じものを貰って、じゃあ、これからデートをしましょう!って言われて、
迷惑に感じるだろう?」
「・・・ああ・・・・。」
柊の指摘は正しい・・・
確かにそんなモノを持ってデートをすると、
せっかくの楽しいデートが台無しになってしまうではないか・・・
俺だったら気の利かないやつだな~っと思ってしまうだろう・・・
・・・あれ?
俺・・・
気の利かないややつになっている!?
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。