家庭教師(JD) ~2~
「無理に決まってるやんか、そんなん!。
藤本君に斡旋するなんて、女子大学生からしたら拷問でしかないねん。」
「そ、そんなバカな・・・。」
俺は柊から話を聞いて、すぐに家庭教師の事務所を訪れた。
そして、岩崎さんを見つけて、すぐに俺に女子大学生を斡旋してくれるように
話をしたのだが、俺の話は一蹴されるのであった・・・・
「ど、どうして?」
「どうしてもこうしても・・・
まず、男子生徒にも何回紹介しても全部却下くらってるやんか!!
女子高生に至っては1回の授業してとか、
一回も授業をせずに交代の申し出あるくらいねんやから・・・。
そんな人に女子大学生の生徒を紹介する何んてできへんやろう?」
「で、ですが、女子大学生ならいけるはずです!!」
「何がどうなって、そんな結論が出ているのかがわからんねんけどな・・・。
女子大学生は無理だとおもうねんけど・・・。」
「そこを何とかお願いします!!」
そう言って、俺は岩崎さんに対して土下座をして頼み込むのだが・・・
「もう藤本君の土下座は見飽きたからいらへんよ!
土下座をされても心がまったく動かへんしね。」
「辛辣!?」
今日は、なかなか手厳しい岩崎さん。
このままごり押しで押しても通りそうにないのだが・・・
どうにかしてこの壁を越えねば、俺に春はやってこない!
女子大学生の家庭教師をして、
1人暮らしの女子大学生の家に行き、
女子大学生の手作りご飯を一緒に食べて、
一緒にお風呂に入って、
一緒にベッドに行って、一夜を共に過ごす・・・
そんな青写真はすでに描かれている!
そのためにもこの高く険しい壁を越えねばならないのだ!!
男には越えねばならん時がある!!
どうすれば越えられる・・・
考えろ藤本・・・
俺の限界は土下座までだ・・・
その俺の限界では岩崎さんという厳しい壁は越えれなかった・・・
ならば俺は、今この場で自分の限界を超えるべきだ!!
今日超えずしていつ超えるというのだ!!
土下座がダメというのなら・・・
土下寝をすればいいじゃないか!!
「・・・それは?」
いつも以上に俺に冷たい言葉を投げかけてくるのを感じてしまう。
だが!今日の俺はそんなことではひるまないぞ!!
「これは・・・
土下座の上をいく・・・
土下寝です!!」
そういって、両手両足を真っ直ぐとして、あおむけに俺は床の上に寝ている!
これぞ究極!
これ以上のお願いの仕方はないはずだ!!
だって、額はもちろんのことありとあらゆる部分が
床についている状態なのだからな!!
さあ、これをもって俺に女子大生を紹介してください!!岩崎さん!!
・・・
・・・
しばらくの沈黙が続く。
その間も俺には冷たい視線が注がれていることは、
岩崎さんを見ずともさっすることは出来る!!
だが!!
だけど!!
俺はそれでも諦めるわけにはいかないのだ!!
遠く、誰が俺に告げる!!
“諦めたら、そこで試合は終わりますよ”
そうの通り!
だから俺は諦めないのだ!!
“YES”
その言葉を聞くまでは!!
どれほどの時間そうしていたのかがわからないが、
ついに岩崎さんが深いため息をつく!
どうやら・・・俺は・・・勝ったようだ!!
「いいわよ。その代わり、1つだけ条件があるわ。」
「いいんですか!!それならどんな条件でも僕は飲みましょう!!!」
その俺の決意を聞いて、ニヤリと微笑む岩崎さん。
「女子大学生を1人紹介するのと合わせて、
1人女性の家庭教師をお願いしたいのよね。」
「ええ!?そんな好条件でいいですか!?
女子大学生だけでなく、更に1人女子を紹介してくれるなんて!?」
「どう?」
「喜んで!」
ついに俺は女子大生の家庭教師をすることのチャンスをゲットしたのであった!
さらに女子の家庭教師のチャンスまで!!
・・・土下寝・・・こんなに効果があるとは・・・俺の必殺技だな・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。