初詣:1回生 ~8~
食い入るように見る藤本。
それもそのはずだろう・・・
だって・・・俺も目が離せないのだから!!
徳利セーターって、なんでこんなに女子の体のラインをハッキリと現すんだろうか!!
もう一人の子も同じタイプのセーターを着ているのだが、横にいる子が悪い!
それなりにあるのだろうけど、全然俺達の興味を引きつけない・・・
藤本だけではなく、俺の興味もだ・・・
ただ、あまりに藤本が爆乳をガン見しているため
俺は肘でつついて、見過ぎなのをしてきすると
ハッと我に返って、女子達の顔へと視線を向ける。
たしかに藤本の気持ちは分かるのだが・・・
俺もさっきから、女の子の顔を5・・・いや4・・・3割くらいに対して、
爆乳には7割以上視線が行っていた!!
だってしょうがないじゃないか!!
そこに 爆乳 があるんだから!
男だったら、そこに行くのはしかたないだろう!!
注文をするときも、その胸が自分の腕で挟まれるのを見て、
ほぉ~!!っと俺と藤本が感嘆を漏らす。
そして、注文が来て、コーヒーを飲むときも、
少しテーブルが低いせいか、かがむのだが、その時に自分の足に胸が当たって、
爆乳の形が変わるのだが・・・
たまらん!!!
こんな魅惑に俺は勝てそうにないです!!
それは藤本も一緒で、藤本はゴクリと生唾を飲み込んでいたのであった。
結局、この子達と話をしているとはいえ、
まったくなんの話をしているのかが耳にも記憶にもない。
ただあるのは爆乳のみ・・・
そんな俺達と会話を楽しんでいた女子達だったが、
「ちょっとトイレに行ってくる。」
「あ、私も。」
そう言って、2人ともがカバンとコートを持って、トイレへと向かったのであった。
いやぁ~、年始から眼福眼福!
藤本も同じきもちなのであろう。
朗らかな笑みを浮かべてコーヒーを啜っていた。
なかなか、こんな笑みを浮かべる藤本を見る機会なんてないからな・・・
だけど・・・
たしかに爆乳なのだが・・・
顔が・・・
珍獣なんだよな・・・
「スタイルはいいけどさ、藤本。あの顔は・・・。」
そう俺が残念そうに伝えるのだが、
藤本は全然顔はきにしていないようで、
「大丈夫だぞ森永!
やってる最中は・・・
顔にビニールでも被せとけばいい!」
・・・ダメだこいつ・・・人として間違ってる・・・
「お前、そんなこと出来るわけないだろう!?」
「じゃないと顔を見たら、げんなりしてしまうじゃないか!?
俺はあのゴリラを相手に元気になる自信はないぞ!!」
・・・こいつはすでに性だけの対象にしか見ていなかったのか・・・
「まあ、森永が無理だというなら無理なんだろうな・・・ならば・・・」
「ならば?」
「脳内変換で、やってる最中は別の人間のことを考えながらする!!」
断言する藤本だが、ハッキリと断言する姿は凛々しいのだが、
言ってる内容は最低以外なにごとでもない・・・
藤本と俺はしばらく話をしているのだが、
今だに戻ってこない女子達・・・
「・・・遅くないか?」
「ああ?だが、女子何ってトイレに行ったら、
しばらく戻ってこないのはいつものことじゃないか!
この間のデートの時も10分以上戻ってこなかったぞ。」
「そんなものなのか?」
「ああ、化粧直しとか色々やってるらしくて、
まあ、俺達のためにキレイになりたいと頑張っているんだから、
寛大に待っていればいいだろう。」
「お前が寛大とかいうな!!
どれだけ心が狭いんだって奴がよ!!」
「俺は女子には寛大だ!」
「・・・それは、顔がいい女子か、スタイルがいい女子かに限定されるだろう?」
「それ以外に女子はいない!!」
どうやら藤本の中では2種類の女子しかおらず、
そのお眼鏡にかからなければいないことになるらしい・・・
「・・・お前もそんな風に観られてるかもな。」
「な!?そ、そんなバカな!?」
「バカなはこっちのセリフだ!!
何で、お前も同じように観られていないって思うんだよ!!
藤本がそんな風にみてるってことは、相手も同じように見てるって事だろう!」
「くぅ・・・ぬかった・・・・。」
・・・どうやらこいつは本当にそんなことを考えていなかったようだ・・・
しっかし本当に遅いな女子達・・・
そんなことを考えながら、ふと外をみると・・・
・・・あれ?
・・・あのコートを着た女子達って・・・
「ああぁ!?」
思わず俺が叫ぶと藤本が俺の方を見てきて、
「どうした?」
「あそこに女子達がいるぞ!!」
「え!?」
藤本が慌てて外をみる。
その視線の先に女子達を見つけたようだったのだが、
「・・・よっぽど話を聞かれたくないないようだったのかな?」
「いやいや、何好意的に受け止めてんだ!?
アレはあきらかに俺達を置いて、逃げてるんだろうに!?」
「そんなことはない!
森永1人だとそうだろうけど、俺もいるんだぞ!!」
「だからだろうが!!」
俺と藤本が外を見て、彼女達を見ていると、
どこからともなく男子二人組が近づいてきたのであった。
そして楽しそうに話し・・・
そのまま4人組となってどこかへと歩いて行ったのであった・・・
カフェとは全く逆方向へと・・・
たぶん、ナンパされて、そのままどこかへと行ったんだろうな・・・
「なぁ~に、何か御守りでも買いに行っただろう。
あいにく道が分からなくて、近くにいた男子に道を聞いたってところかな。」
そんな暢気なことを言う藤本だったが、
俺対は結局その後2時間カフェにいたが、
彼女達は戻って来ることはなかったのであった・・・
ちなみに彼女達が飲んだブルーマウンテン1杯2500円の代金は支払われることなく、
俺達は自分達が飲んだ300円のコーヒーを飲んだはずなのに
10倍の値段のコーヒーを飲んだことにされたのであった・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。