初詣:1回生 ~7~
「「「・・・。」」」
無言で見つめあう俺と藤本と珍獣・・・違った女性2人!
見つめあうというか・・・
完全に睨まれてるんですけどね!!
わかる!
分かるよ君達!
本当は柊や高田と一緒にいたかったんだろう?
それなのになぜか俺達と一緒に合流してしまってね・・・
ああ・・・
そんな深いため息をつかないでくれ!
こっちには君達が知らないかもしれないけど、
藤本がすぐに機嫌を悪くして・・・
して・・・
ない!?
どういうことだ!?
なんで?
いつもだったら、絶対にこんな珍獣に囲まれたら、
絶対に騒ぐか、不機嫌になってブスッとするのに
今日に限って言えば全然そんなことはない!
というか、むしろ元気じゃないか!?
えらいハツラツとしているんだけど・・・
いや、なんでそんなにやる気に満ちてるんだよ!?
「とりあえず、寒いし、あそこのカフェでも行こうじゃないか!」
・・・え?
あの藤本がそんな気の利いたことをいうのか!?
俺が驚く中、女性2人もどうやらここで突っ立っていても
寒いだけだと理解したのか、藤本の意見に従ってカフェへ・・・
とういうか・・・・
初詣に来たんだから、お参りに行ったらどうだろうか?
そんな俺の意見に、
「無理!」
「はぁ~寒いし!」
・・・・心が折れるぞ・・・俺の・・・
そんな俺に対して、藤本はゆっくりと俺の肩に手を回して、
「まあ、こういう時はまずは温まってから、考えるといいんだよ。
そうすれば建設的な話し合いもできるし、いい案だって浮かぶんだからさ。」
いつもの2割増しくらいの笑顔で俺に優しくしてくれるのであった。
・・・どういう風の吹き回しだろうか?
あの藤本だぞ!?
どうして、こんなに今日に限って優しいんだ!?
俺の理解の範疇を超えるんですけど!!!
藤本が進めるままに俺達はカフェへと向かう。
カフェに着くと中は温かくて、確かにホッとする・・・
確かに外で考えるよりもここの方がいいか・・・
店員さんに進められて席に案内されたのだが、
そこでいつもとはまったく違い、
あの藤本がメニュー表を女の子達に渡しつつ、
更にはコートをかけるためのハンガーを渡しているのである!?
おいおい・・・
なんでこんなに紳士的な対応をするんだ藤本は!
本当に今日はどうしたんだ??
なんか悪いモノで食べたのか?
それならすぐに病院に行った方がいいぞ!!
周りいる俺達がハラハラドキドキしてしまうからな!!
そんな俺の心配をよそに話は進んでいき、
「ありがとう。」
そういって、女子達はハンガーを受け取って、
上着を脱ぎハンガーを近くに引っ掛けるのだが・・・
ここにきて藤本の狙いに気づいたのだ・・・
なぜ気づいたのかと言えば単純で・・・
こいつの目が、1人の女子がコートを脱ぐのを
しっかりととらえていたからである!!
そして、そのコートを脱いだ女子は・・・
巨乳だったのだ!!
いや違う・・・
爆乳だな!!
っと、小声でつぶやく藤本・・・
どうやら彼はコートの上から出もこのことに気づいていたようだ・・・
お前のスカウターめっちゃ優れてるな!!!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。