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初詣:1回生 ~4~

「ああ、はぐれっちゃったね。」


私の傍には柊君がいた。



「そうだね・・・。」


私はスマホを取り出して、みんなにメッセージを送ろうとしたのだが、

すでにみんなからメッセージは届いていて、


“各自頑張って!!”


そのメッセージを観て、私はバラバラになったのは

作戦だったのだということに気づいた。


そっと横にいる柊君を見るのだが、

柊君もスマホを観ていて、



「誰も返事を返してこないし・・・。」


どうやら男子はスマホで連絡を取り合っていないようだ。


何でだろうな?


っていうか、たぶん男子も察したんだろうな・・・


各自でこういう状況になるように仕向けられたことを!



「ところで木村さんってどこの人?」


「え?」


「だって、関西弁じゃないよね?しかも・・・九州でしょう?」


「え!?なんで!?」


「だって・・・


 俺も九州だからね!しかもたぶん同じ地方出身だよね?」


「ええぇ!?」


お互いの出身地を確認し合うと柊君の言う通り、同じ地域出身で驚いた!



「何でこっちに来たの?」


「あ、彼氏が・・・。」


そこまで言って慌てて自分の口を塞ぐ!!

これは言っちゃダメなやつだ!!


彼氏がいるって言っちゃあだめなやつだよ!!


慌てて、口を塞いでも、もう漏れていて、それを聞いた柊君は大笑いをしていた。



「彼氏と共に関西に来たの?」


・・・


「・・・うん。」


「それで彼氏はいるけど参加したと?」


「・・・うん。」


「俺と一緒だね。」


「・・・うん・・え!?え!?」


柊君の言葉に思わずそれまで下を向いていた顔を勢いよく上げる!

え?だって?ええ!?何でここにいるの!?


驚きのあまり自分でも惚けた顔をしているのは分かるのだが、

直すことができずに、ただただ柊君を見ていた。



「うん?俺も彼女がこっちだから、こっちの大学を受けた口だよ。

 ちなみに彼女とはちゃ~んと付き合ってるからね。」


「そ、そうなんだ・・・。」


「今日も北谷にハメられてね・・・。」


そう言って、苦笑しながら、話し始めてくれたのであった。


なるほど!柊君が参加したのはそういうことか!!


納得した!!


そして私も自分のことを話す。



「山川さんが、参加欲しいって言ってね・・・。

 断り切れなくって参加したんだ・・・。」


山川さんとはいつも一緒にいる。


今回男子を集めた山川さん。

そして、ただ集めたメンバーがひどいって言って、

次につなげるためにも客寄せパンダがいるって言われて、

私が呼ばれたことも素直に話たのだ。



「一緒だよ。たぶん、俺も同じ理由で連れてこられたな。」


お互い、まったく同じ立場であることを確認してしまい、

思わず大笑いをするのであった。



「まあ、せっかくだし、お参りして、どこかでお茶でも飲もうか?」


「うん。」


久しぶりに地元の話ができたことで私のテンションも上がってしまい、

少々喋り過ぎたようで、



「木村さんって意外と喋るね~。

 みんなといる時は物静かなタイプだと思ってたけど。」


「そ、それは!だって、こんなに久しぶりに地元のトークが出来るとは思ってなかったもん!

 だから、普段はこんなに話さないよ!

 きっと柊君がその時会っても、物静かだねっていう印象になるはずよ!」


「あははは、ムキになって。

 まあ、確かに地元の人と話せるっていいよね。」


尽きることのない地元トークをひたすらして、時間を費やして、

女子のメッセージには昼に、近くのコーヒーショップで待ち合わせをしていたのだが、

結局誰も来なかったので、



「・・・誰も来ないね・・・。」


「うぅ~ん、みんなはうまくいってるんだね。」


「まあ、俺達もうまく言ったと言えば言った方じゃない?」


「そっか・・・確かにこんなに喋ったのはいつぶらいだろうってくらい話をしたね。」


「それなら、俺達もうまく言ったって事で!」


「そうだね!」


私達はコーヒーショップを出て、そのまま家路へと付くのであった。

ただ、ちょっとお昼ご飯は柊君と一緒に食べたのは内緒だけど!



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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