藤本の初デート ~2~
グループに潤いの花は必要です!・・・か?
「お前は気づいてないのか、柊!
すでにクラスでは授業を受けるグループは形成されている!!」
「いや、それは知ってるよ。
俺もクラスではグループで動いてるからな。」
「そうだろう!俺も森永と他数人と動いているのだが・・・
俺達のグループには女子がいないんだ!!!」
「・・・さようか。」
そう言いながら、柊が料理をつまみだす。
「いやいや、もっと興味を持って俺の話を聞いてくれ!!」
「別に授業を受けるのに女子がいてもいなくて変わらなくないか?」
「そんなことはない!!
授業に寝坊して出られなかった場合には、
『ノート貸してくれないか?』
『いいけど・・・私、字がきたないよ・・・。』
『そんなの気にしないよ。
俺はお前のノートが必要なんだ。』
『・・・え?藤本君・・・。』
的な会話が出来るだろうが!!」
「いいなそれ!よし俺達のグループには女子が必要だ!!」
森永から強い賛同を受ける!!
やはり男は・・・こんなことを期待しているのである!!!
「・・・どこの夢見るおっさんだよ。」
「「おっさん!?」」
驚愕のツッコミにまたまた森永と声がハモる。
「まあ、そんなことがあるとは思えないけど、
頑張って女子をグループ内に入れるんだね。」
「そう!モテる奴はそんな風に簡単にいうよな!!
だけど・・・
モテない男達には・・・
そんなこと出来るわけないだろう!!!」
「ちょっとまて、藤本!俺を入れるなモテない`ズに!!」
「・・・モテるのか?」
柊が森永に尋ねる。
「・・・いや・・・まだ発育途中だ・・・。」
俺は森永の発言に同意して、
「そう!俺達は発育途中なんだよ!!だから、これからなんだ!!」
2人で熱い握手を交わすのであった。
「まあ、頑張れよ。」
「だいたいだな!!さっきの夢見る光景を俺は見ているんだ!!!」
そう俺は見ているのだ!!
そんなやり取りを・・・
「柊!お前が、女の子とノートの貸し借りをしているところをな!!!」
その指摘に思わず飲んでいたものを吹き出した柊。
慌てて、おしぼりで拭いている。
「・・・いつ見てんだよ?」
「気をつけろ・・・お前はもうすでに監視されている・・・。」
「・・・ケンシロウかよ。」
「オーケストラ部の1年生で売店に行く途中で、コピー機のところで
柊と謎の美少女が話しているのを見かけてな。
思わず聞き耳を立てていたんだよ!」
「・・・聞き耳をたててるんじゃねえよ・・・。」
「ところで柊・・・。」
「なに?いやな予感しかしないけどな・・・。」
「俺に彼女を紹介してくれ!!!」
頭をテーブルにこすりつける。
そして、
「藤本が美少女というのなら確かなのだろう・・・
俺にも紹介してください。」
そう言って、俺に続いて森永も額をテーブルに擦りつけるのであった。
「残念だけど・・・
彼女、地元に彼氏がいるらしいぞ。」
「何だって!!!
チィ・・・
中古か・・・。」
「お前・・・ホント失礼だな。そう言うことを人前で絶対に言うなよ!」
「・・・ムムム・・・柊がそんなに怒るのなら言わないように心がけよう。」
「反省はしないんだな・・・。」
呆れるようにため息をつく柊。
「それに彼女は1組だから、一緒のグループに誘うとかは無理だからな。」
「何と!?というか質問なのだが・・・。
なぜ4組の柊が1組の子と仲良くなってんだ?」
「・・・・あれ?何で仲良くなったんだっけ?
何か気がついたら一緒に部活めぐりをしていた記憶しかないな・・・。」
「「部活動めぐり!?」」
「き、気持ち悪いなまたハモって・・・。
最初にどこの部活でも部活の紹介と歓迎会をしてくれるだろう?
そこで一緒になってたんだよ・・・。」
「なるほどな~・・・。じゃあ、今から部活めぐりをするか、森永?」
「いや・・・俺はすでにしてるぞ・・・。」
「な、なんだって!?」
「っていうか・・・
それで藤本と俺が出会ったってことを忘れているのか!!!」
「・・・そうだけ?」
「ホント清々しいくらい男のことは覚えやがらねえな藤本・・・。」
「まあ、気にするな!
俺は気にしてないから!」
「いや、お前は気にしろよ!!」
呆れるようなため息をつく森永であった。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。