学祭 ~一回生:屋台編 8 ~
バドガールの魅力はすごいな・・・
俺達はドリンクを注文して、質問をしていくのだが・・・
「お客さん!終了ですわ!!」
バドガールが笑顔で俺達に伝票を渡してくるのであった・・・
30分なんて短すぎだろう!!!
「え、延長は!?」
「ごめんなさい、めっちゃ混んでんねん!」
・・・ですよね・・・
俺と藤本は後ろ髪を引かれる思いで席を立ち、
バドガールの後ろについてレジへと向かう。
ただ・・・
ここで・・・
ある発言が来る!!!
前を歩いていたバドガールが、クルリと俺達の方を向くと、
俺と藤本にグイっと顔を近づけて、
「もし・・・このコスチュームを買ってくれるのなら、
SNSのIDを教えてあげるで。」
そう呟いて、元の位置に戻り満面の笑みを俺達に向けるのであった!!
値段は・・・
6000円!!!
相場がよくわからん!!!
高いのか安いのかどっちなんだ!!
って、悩んでいる俺に対して、
「買います!!!」
速攻で決断する藤本であった。
会計は別々であり、俺はまあ、普通の値段であったのだが、
「1万越え!?」
藤本は学祭の屋台で使う金額とは思えない金額になっていたのであった・・・
しぶしぶながらお金を払う藤本であったが、
バドガールから手書きのアカウントが書かれた紙を渡されると
その目に強い欲望に満ちた目が戻って来るのであった!!!
「この場で確認してかまわんで。
あとで、騙されたって言われてもたまらんからね。」
「ああ!分かった!!」
バドガールに促されるままスマホをいじる藤本。
どうやら本物だったようで、ものすっごい笑みを浮かべるのであった。
「ほんまおおきに~。」
そう言ってテントの中までであるが見送ってくれるバドガール。
俺対は夢心地でテントを出るのであった。
「・・・そのバドガールのコスチュームどうするつもりだ?」
「今度、あのバドガールに会った時に来てもらえばいいだろう!!」
「・・・会えるのか?」
「そのためにSNSのIDを教えて貰ったんじゃないか!!」
嬉しそうな藤本。
彼の中では先ほどの1万越えの支払いもすでにどこかに行っていて、
頭の中はバドガールでいっぱいなんだろうな・・・
また俺もそのおこぼれを貰えるだろうと
期待していたため幸せなのだが・・・
ちなみに藤本が高~い金を払ってゲットしたSNSのIDであるが、
俺が教えて貰ったバドガールの名前を検索すると・・・
掲示板に張り付けてあって、
“誰でもいつでも連絡して~”
っと書かれていたのである・・・
タダのモノを藤本は6000円で買ったのか・・・
ちなみに俺もIDをゲットして、
そのバドガールのタイムラインを見たのだが・・・
“なんとバイトで!!!
今日一日で10万ゲット~!”
万札を広げている写真が載せられていたのであった・・・
これは・・・
俺達が貢いだ金か!?
っていうか、どれだけこの娘にみんなお金を落としてんだよ!!
っていうか、これはあれか?
新手の課金システムか!?
ドリンクが課金のお金ってところか?
・・・よし!
見なかったことにしよう!!
ちなみにこのバドガールを堪能した後、俺は部活の屋台に戻ったのだが、
「森永、どこが肉まん出してた?」
「・・・あ!?」
俺は当初の目的を見失っていたことに気づいたのであった・・・
そしてむっちゃ怒られることになるのだった・・・
バドガールの魅惑おそるべし!!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。