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学祭 ~一回生:屋台編 1 ~

学祭って懐かしいな・・・

軽音部はステージもやるのだが、

部費を稼ぐために学祭で毎年屋台をやっているらしい。


今年も当然屋台をやるらしいのだが・・・


どいつもこいつも料理は出来ない!!


それには先輩達も含まれていて・・・



「先輩達は去年何をしたんですか?」


「肉まんやあんまんを温めてた。」


・・・うん、それなら失敗はしないな!!



「今年もそれで行きましょう!!」


一年一同が俺の意見に賛同してくれる!

・・・絶対にこいつら簡単だと思って賛同したな・・・


まあ、俺も簡単だから提案したんだけど・・・


去年はよく売れたらしいので、先輩達も賛同してくれて、

うちの屋台は肉まん、あんまん、ピザまん、それと飲み物を売ることになった。


意外と準備も簡単で、道具やガス一式、学祭実行委員に言えば

手配してくれて、特に俺達が頑張ることはなく、学祭を迎えるのであった。


おあつらえ向きのちょっと寒い天気で、



「こりゃ~肉まん類が売れるな!!」


そう思っていたのだが・・・


値段は一個100円とコンビニよりちょっと安めの設定なのだが・・・


いっこうに売れないというのはどう言うことですか!?



場所はステージから近い好立地にもかかわらず!!


確かに入り口から入ってすぐの等の目に着く場所ではないのだが、

それでもステージには人が常に数人・・・いや、数十人以上集める団体もいるけど、

人数はいる!なのにもかかわらず・・・


どうして、うちの肉まん売れないんだよ!!!


というか、気づいたこともあるんだ!


ステージの場所にくる間に、意外と皆さん

肉まんらしきものを持ってらっしゃらないかな?


・・・


それだ!!!


どこの部活だ!?


間違いなく、そこも肉まんを売ってやがる!!


そして、ここまでくる間に、肉まんをみんなが買うから、

ここに来ても誰も肉まんを買わないんじゃないか!?


そのことを先輩に話すとすぐに先輩も状況を分かってくれたようで、俺に、



「森永、市場調査をしてきてくれ!」


「分かりました!!」


俺はこうして市場調査に赴くのだが、



「お!森永!どこに行くんだ?」


店を出るとすぐに藤本と出会うのであった。



「何か、うちの肉まんがあまりに売れないのと、

 どうやらここに来るまでに肉まんを持っている人が結構いるんだよ。

 だから、肉まんをどこかで売っているんじゃないかと思って、

 ちょっと調べに行くところだよ。」


「なるほど・・・。

 今からそれぞれの屋台を堪能しに行くんだな!!


「お前は俺の話を聞いていたか?

 俺は市場調査をしに行くって言ったはずだけど・・・


「ああ!それにかこつけ、屋台にいる美女を探しにいくんだろ?」


「・・・本当にお前の頭の中はそれしかないのか?」


「何をいう!!

 すべての男性の頭が女子のことでいっぱいに決まっているだろう!!」


「いや、お前と他の人を一緒にするんじゃねぇ。

 性に興味が湧いてきた中学生みたいな発想は、中学生かお前くらいしかいないよ。」


「お、俺の精神年齢が中学生だと言いたいのか!?」


「・・・そうだな・・・。

 小学生にしては汚れているし、中学生の性に興味津々になったくらいのままで

 精神年齢が止まっていると考えればピッタリだ!」


「し、失礼な!

 これでもピッチピッチの20歳だぞ!」


「・・・ピッチピッチってのは若い女の子が使う分にはかまわないけど、

 お前みたいなおっさんが使うとこれ程似合わない言葉はないぞ。」


「ふぬぬぬ・・・。

 ならばキラキラの二十歳の男子だ!」


「・・・全然、キラキラが俺には伝わってこないからな・・・。」


「くぅ!!・・・これで俺が諦めたと思うなよ!!

 きっと俺に相応しい言葉を俺は見つけてみせる!!」


「別に誰もそんな言葉を探して欲しいって言ってないし、

 お前にそんな言葉が見つかったとしても嬉しくもなんともないからな。」


「ひ、ひどい!!それでも俺の友達かよ!?」


「いつ俺が友達になった?

 前に柊が言い得て妙だったけど、“恥人”だ。」


「・・・は、恥ずかしいと?」


「ああ、それは間違いない。

 まあ、いいや、藤本、お前もどうせ各屋台見て回るんだろう?

 一緒に行こうぜ!」


「仕方がない。

 俺の横は可愛らしい女子と決まっているのだが、

 今日のところは森永も許してやろう。」


「まったく嬉しくもないからな。

 俺だってせっかくの学祭なら、女子と一緒に回りたいわ!!」


「・・・不毛だな・・・。」


「・・・ああ、不毛でしかないな・・・。」


「もう行くか。」


「ああ・・・。」


こうして俺と藤本で2人で学祭を見て回ることになったのだ。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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