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ご当地ラーメンで異世界の国おこしって!?  作者: 忠六郎
第6章 四人の花嫁編
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第195話 尋問

「で、どこまでしたんです?」


そして翌日、幹太は朝イチで部屋に突撃してきたアンナに問い詰められていた。


「…へっ?」


昨晩、幹太、ソフィア、由紀の三人が帰ってこなかったことを、アンナは今朝になって知ったのだ。


「…由紀とソフィアさんは?」  


と、不機嫌そうに頬を膨らませたアンナに聞いた幹太は、寝ぼけまなこで辺りを見回す。


「知りません!私が来た時にはもういませんでしたから!」


アンナがこの家に着いた時、寝室には幹太しかいなかったのだ。


「あ、あの幹太さん…」


「んっ?なに?」


「も、もしかして…そのお布団の下には何も…」


アンナに叩き起こされ、ベットの上で裸の上体を起こして座っている幹太の下半身は布団で隠れている。


「え〜あ…」


昨晩、どうやって部屋に来たのかさえも全く覚えていない幹太は、布団の中を確認した。


「いっ!な、なんで…?」


「や、やっぱりマッパ…?」


「…ノーコメントで…」


「…わかりました。深くは聞かないでおきます」


そう言いつつも、アンナはめっちゃ聞きたそうな顔で幹太の股間を見ている。


「た、助かります…」


「コホンッ!で、では幹太さん…」


「は、はい」


「一つ一つ聞いていきますね♪」


アンナはそう言ってグイッも幹太たな顔を近づけ、そのまま流れるように彼の隣に座った。


「昨日はソフィアさんとお二人で出かけたんですよね?」


ここに来る前に、アンナは城の人間への聞き込みを終えていた。


「中央広場で姫屋をやる予定だったお二人がどうしてここに?

それに、由紀さんはいつ来たんです?」


「ちょ、ちょっと待ってくれ…」


幹太はグイグイ近づいてくるアンナの前に手を置き、二日酔いの頭をなんとか回転させて記憶を掘り起こす。


「えっと…姫屋はラーメンの開発でちょっと煮詰まってたんで休みにしようってなって…ソフィアさんと二人でこの家の掃除して夕飯を作って食べたんだよ…そんでその後、ゆーちゃんが来た…のかな?」


そう言って、幹太は再びベッドの周囲を見た。

ソフィアの策略により深酒していた幹太は、夕飯後のことをよく覚えていないのだ。


「由紀さんが来たか覚えてないんですか?」


「いや、いつ来たか覚えてないだけで、来たのは間違いないよ。

うっすら記憶にあるし、たぶんそこにある俺の服を畳んだのは由紀だしな」


「へっ?なぜわかるんです?」


幹太が指差すベット脇のカゴに入った服は、アンナから目から見ても特に特徴のない一般的な畳み方がされている。


「なぜって…あのポンッて置いてある感じが由紀だから?」


「ですから、だから?と言われましても私には…まぁ幹太さんが言うのだから間違いないのでしょうね…」


幹太と由紀の間に余人には理解できない幼馴染の二人ならではの感覚があることは、アンナや他の婚約者たちもとっくに理解している。


「…そーだ!俺、由紀とソフィアさんに乗っかられた気が…」


「乗っかられた!?

もしかして、それはお互い裸でですかっ!?」


アンナは幹太の両肩を掴み、ガクガクと揺さぶる。


「えぇっ!そんなわけ…」 


「大事なことですから!よく思い出してくださいっ!」


「いや!さすがに服は着て…って、あれ?そういや由紀も…いやいやいや!…んんっ?でも、ソフィアさんだって…」


「き、着てなかったんですね…?」


「ふ、服は着てなかった…かも…」


血走った目で迫るアンナのあまりの迫力に、幹太は思わず現実かどうかもわからずにそう答えてしまう。


「で、でも!たぶん下着は着てたよ!」


幹太のぼんやりした記憶には、なぜか上下白いランジェリーを身につけた由紀と、黒いブラジャーを身につけたソフィアの姿が残っていた。


「幹太さん…」


「は、はい」


「…ちょっと確認させてもらっていいですか?」


「な、何を?」  


「何をって…」


そう言ったアンナの視線は、幹太の下半身へと向いている。


「アンナ…まさか?」


「シャノン!」


「はい!」


「うえっ!」


と、アンナに呼ばれ、素早く幹太を羽交い締めにしたのはシャノンだった。


「シャノンさんっ!い、今までどこにっ!?」


「フフフッ♪なにを言ってるんですか幹太さん、シャノンはずっとあなたの背後にいましたよ…」


「えぇっ!マジでっ!?」


アンナはそう言うが、こうして羽交い締めにされるまで幹太は全く気付かなかったのだ。


「はい。私、気配を消せますので…」


「シャノンさんは暗殺者かなんかなのっ!?」


「…違います」


「今の間は何っ!?」


「お、大人しくして下さい幹太さん…でないと私、ちょん切っちゃいます…」


そう言うアンナの手には、どこから持ち出したのか裁ちバサミが握られていた。


「OK、アンナ!ちょっと落ち着こうか!」


「ダイジョイブデス!ワタシ、オチイツイテマース!」


「カタコトだし言えてねぇ!」


「コレで幹太さんのパ、パパパパンツを切り裂いて…幹太さんのリトル幹太さんの確認を!」


ちなみに言うまでもなく、幹太のリトル幹太を確認したところで、昨晩起こったことの詳細は一切わからない。


「穿いてない!俺、いまパンツ穿いてないからっ!」


と、ちょん切られる恐怖に負けた幹太はついに告白する。


「パ、パンツを穿いていない?」


「う、うん。なんか下も裸でした…」


「…シャノン?」


と、アンナは青ざめた顔でシャノンに聞く。


「えぇ。間違いなく。

いま暴れていた時にすこしだけ見えました」


と、一見冷静に答えているように見えるシャノンの耳は、みるみる真っ赤に染まっていく。


「つまり…セ、セセセ…ア、アレをしてしまったということですか?」


「してない!してない!

そんなことしてたらさすがに起きるって!」


幹太はシーツを腰に巻き、部屋の隅に逃げつつ否定する。


「…い、一部は起きていたのではないですか?」


恥ずかしそうにそう言ったのは、先ほどのように耳だけでなく、顔全体を真っ赤にしたシャノンだ。


「そんなに恥ずかしいならなぜ言ったんです!?」


「そうだよ!シャノンさんがそんなこと言っちゃダメだよ!」


「す、すいません。思わず…」


そう言って、シャノンは幹太から手を離した。


「どうやらこれは…お二人を見つけて問い詰めるしかなさそうですね」


「ソフィアさんと由紀さんですか?」


「えぇ、シャノン。お二人の手配をお願いします」


「それならもう…というより、すでに捕まえてますよ」


「えっ?そうなんですか?」


「はい。お二人は一階のカウンターの下に隠れていましたから…」


シャノンはそう言いながら窓に近づき外へと合図する。


「いま部下が連れて来てくれます」


そうしてシャノンの部下である女性衛士に連行されて来たのは、めちゃくちゃ乱れた服装のソフィアと由紀である。


「お、お二人とも…その惨状は?」


「あのね…アンナたちが急に来たから、ちゃんと着るヒマがなくて…」


「ビックリしました〜♪」


「つまり、お二人はそれまで服を着ていなかったと?」


「…い、言わなきゃダメ?」


「ダメです!」


「せ、せめて幹ちゃんだけでも離れたとこに…」


「…仕方ありませんね。

シャノン、お願いします」


「はい。

行きますよ、幹太さん」


「俺、このまま?」


「服は後で私が…」


シャノンは幹太の腕を掴み、下の階へと連れて行く。


「では、こちらで話しましょう」


アンナはそう言ってベットからテーブルに移り、二人も座るように促す。


「さて、まずはソフィアさんから聞きましょうか?」

 

「フフッ♪昨日は幹太さんと、このお家でゆっくりしてました〜♪」


「ゆっくりする以外は何もしてませんか?」


「ん〜とですね…お休みを決めた後にここのお掃除をして、そのあと買い物をして、ご飯を作って食べて〜♪」


「そこに私が来たんだね…」


「そこからは…ちょっとボンヤリしてるんですよね〜」


「ソフィアさん、私が来る前までけっこう飲んでたでしょ?」


「そうですね…ちょっと緊張してましたから〜」


「えっ?それは何故です?」


「えっと…幹太さんと〜」


「幹太さんと…?」


「こ、このまま最後までできるかもと思ったら緊張してしまって〜」

 

そう言うソフィアは、先ほどのシャノン以上に恥ずかしそうである。


「最後までって…本気だったんですか?」


「はい…」


と、アンナに聞かれたソフィアは、素直にそう答える。


「うん。昨日のソフィアさん、ちょっと凄かったね♪」


「えぇっ!そうだったんですか〜?」


そう聞いたのは、当のソフィア本人である。


「ゆ、由紀さん、それは…どのくらいすごかったんです?」


「ん〜?どのくらいって言っても話せるのは…」


「話せるって…わ、私、そんなにすごいことを〜?」


つまり、嫁(予定)仲間にも話せないほどのことが、昨晩この家で行われたと言うことだ。


「ソフィアさんがオッパイを…」


「い、いきなりオッパイ!?

それって本当に話せることなんですかっ!?」


王女アンナが酔った男女とオッパイという二つの言葉から想像できるのは、子作りのクライマックスシーンだけである。


「う、うん。それが一番マシな話だと思う…」


「わ、私、オッパイで何をしたんです〜?」


「…ソフィアさん、ホントに覚えてないの?」


由紀にとってそれは、今までの人生で一番衝撃的な光景だった。

話数の間違いを訂正いたしました。

よろしくお願い致します。

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