閑話 教えてメーガンお姉ちゃん!
本編とはほぼ関係がありません。
エロス分濃いめなので、苦手な方は読み飛ばして下さい。
時系列、立場、場所、その他もろもろを気にせずお楽しみいただけたら幸いです。
よろしくお願い致します。
「はっ!こ、ここはどこっ!?」
ある日メーガンが目を覚ますと、とてつもなく高級な部屋のベッドで寝ていた。
「そうだわ!ダニエル!?」
と言って周りを見回してみても、一緒に寝ていたはずの夫の姿はどこにも見当たらない。
「メーガンさん…」
とそこで、うろたえるメーガンの背後から声がした。
「はうぅっ!だ、誰ですか…あっ!えっ?シャノン様…?」
驚いた彼女が振り返ると、そこにはなぜか黒いスーツにサングラスをかけたシャノンが立っていた。
「…シャノン様、その格好は?」
「…私のことはお気になさらず。
ダニエルさんのことなら心配いりません。
別のお部屋に幹太さんと一緒にいます」
「はぁ…そうですか…。
あの…シャノン様、ここは?」
「ブリッケンリッジにある、シェルブルック王宮です」
「あぁ…やっぱり…」
メーガンは起きて早々、再びベッドに倒れ込む。
これで自分はこの大陸にある、二大大国の城に泊まったことなる。
「…それであの、私がなぜ王宮に?」
メーガンは気力を振り絞ってシャノンに聞いた。
自分の記憶が正しければ、昨夜まではダニエルと一緒にレイブルストークのアパートにいたはずだ。
「それはアナ…アンナ様に直接聞いて下さい…」
「わ、わかりました」
「では行きましょう…」
「はい」
そうしてシャノンと共にメーガンは部屋を出た。
先ほどまでの部屋と同様、広々とした廊下も豪華絢爛で、寝巻きで歩くのがかなり恥ずかしい。
「えっと…アンナ様はどこに?」
「お部屋にいらっしゃいます」
「ア、アンナ様の部屋…」
メーガンは目眩を起こす寸前でなんとか踏み止まる。
『ここで倒れたらシャノン様に迷惑が…』
メーガンはふらつきながらも、なんとかシャノンの後をついて行った。
「着きましたよ、ここです」
「え….あっ、はい!」
コンッ!コンッ!
「アナ…シャノンです。メーガンさんをお連れしましたよ!」
「あっ!はーい♪ありがとうございます、シャノン♪」
と言って、アンナが笑顔で扉を開けた。
「ささっ、こちらへ♪
ようこそです!メーガンさん♪」
「は、はい…お、お邪魔します、アンナ様」
「いらっしゃい、メーガンさん♪」
「お久しぶりです〜♪」
メーガンが恐る恐る中へと入ると、そこには幹太の婚約者である由紀とソフィアもいた。
「あ、はい」
「とつぜん連れて来てしまって申し訳ありません、メーガンさん。
私達、どうしても結婚前に聞きたいことがありまして…」
「は、はぁ、そうなんですか…。
えっと、私で答えられるものなら構いませんけど…」
「本当ですかっ!良かったです♪」
アンナはメーガンの手を握って、嬉しそうに飛び跳ねる。
「あの…アンナ様、できたらその前に着替えをさせて下さい…」
目の前ではしゃぐアンナに、メーガンは消え入るようにそうお願いをする。
なぜならこの部屋で寝巻きを着ているのは彼女だけなのだ。
「あっ、すいません!
そうですね…着替えましょう♪」
「えぇっ!ア、アンナ様っ!?わ、私は自分の服で!」
アンナはメーガンを自分のクローゼットにグイグイと引っ張っていく。
開きっぱなしのそのクローゼットには、見るからに高級な洋服が並んでいた。
「さぁ、シャノン!由紀さん!ソフィアさんも!」
「アナ…私は」
「いいから、シャノンも行くよ♪」
「みなさんで着替えましょう〜♪」
嫌がるシャノンを引きずって、由紀とソフィアもクローゼットへと入る。
そして、それからかなりの時間が経ってから、五人はクローゼットを出てきた。
まず最初に出てきたのは、アンナとメーガンだ。
「あ、あのあのアンナ様っ!?」
「メーガンさん、どうしました?」
「ほ、本当にこの格好で…?」
メーガンが身につけているのは、真っ白なベビードールと呼ばれる下着のみだ。
プラネタリア大陸一の爆乳を持つ彼女がそんなものを着ればどうなるか、この明るい場所に出てくるまでアンナにはよくわかっていなかった。
『ヤバいです…私、とんでもない怪物を生み出してしまいました…』
アンナはゴクリと唾を飲む。
「ア、アンナ様〜」
クールジャパン的にカテゴライズするならば、メーガンは合法ロリ巨乳である。
そんな彼女がセクシーダイナマイツな下着を身につけているのだ。
しかもアンナが用意したベビードールはサイズがあっていないらしく、スイカのような片乳が半分以上こぼれ出ていた。
『お、女の私でもおかしな気持ちになりそうですっ!』
アンナがそう思ってしまうのも致し方ないことだろう。
「わ、私もせめてアンナ様のようなのが…」
「あぁ…私のですか…」
アンナは眼下に広がる平坦な大地を見てため息を吐く。
アンナが身につけているのは、メーガンのものより露出の少ない青いネグリジェだった。
普段のアンナからすればかなり攻めのチョイスだったのだが、今となってはどうでもいい。
「うわっ!メーガンさん、すっごい!」
「よくお似合いです〜♪」
「まさかここまでとは…」
二人に続いて、由紀、ソフィア、シャノンの三人もクローゼットから出てくる。
「ゆ、由紀様のそれは…」
「あ、あはは…やっぱ驚くよね…」
いま由紀が着ているのは、以前、幹太の前でも着て見せた背中の部分がお尻の辺りまでほぼ無いセーターである。
「えっと…ソフィアさん、それ、下は着てます?」
アンナはぱっと見、シルクのシャツ一枚のソフィアに聞いた。
「はい〜♪」
と言って、ソフィアはペラッとシャツの裾をを捲る。
確かにソフィアは、シャツと同じワインレッドのショーツを穿いていた。
「いや…あの、ブラの方は?」
「夜はしない派です〜♪」
「…皆さん、ちょっと浮かれすぎですよ」
と言って額に手を当てているシャノンは、日本にいる時に幹太からもらったジャージの上下である。
「えっ?ソフィア様、いま夜って言いました?」
「はい。夜です〜」
「えぇっ!アンナ様、失礼します!」
慌ててアンナの脇をすり抜けたメーガンがカーテンの隙間から外を見ると、確かに外は真っ暗である。
「私…何日寝てたの?」
「ま、まぁそれはいいじゃないですかっ!
さぁメーガンさん、こちらへ」
アンナは冷や汗をかきつつ、メーガンを巨大なベッドまで連れて行く。
実はメーガンとダニエルを連れて来る時に、シェルブルックの隠密がちょっと強めのお薬を使用していた。
「それでは始めましょー!
いきますよー!さん、ハイ!」
「「「教えて!メーガンお姉さーん!」」」
「…はい?」
メーガンは訳がわからなかった。
少なくともここに集まっているメンバーの中では、自分が一番年下なはずだ。
「アナ、ちゃんと説明を」
「そうですね。では…」
アンナはそこで一度、コホンと咳払いをする。
「先ほども言いましたが、メーガンさん、私達はすでにダニエルさんと結婚なさっているアナタに、夫婦について色々と聞きたいことがあるんです」
「夫婦ついてですか…?でも、私もまだ結婚したばかりで…」
「いいえ!むしろ私達が聞きたいのはその辺り、新婚さんのことなんですっ!」
「え、えぇ…それならば…」
「ありがとうございます、メーガンさん!
そうですね…ではまず由紀さんからいきましょう!」
「りょ、了解!
それじゃ最初は軽く…メーガンさん、ダニエルさんとはいつから知り合いなの?」
由紀は勢いよく自分を指差すアンナに圧倒されつつも、あらかじめ考えておいた質問をする。
「ダニエルと私は幼馴染ですね。
えぇっと…私が覚えいる一番最初の記憶は、ダニエルと一緒にお昼寝してる時のことですから…」
「あぁ…ナイス…それ、すっごい一緒…」
上を向いて記憶を呼び起こしていたメーガンが視線を戻すと、なぜか由紀がブルブルと震えながら天に拳を突き上げていた。
「チッ!また幼馴染ですか…」
「ちょっとイラッとします〜」
一方、アンナとソフィアはかなり不満げだ。
「お二人とも、みっともないですよ。
それで、次は誰が質問を?」
「ハイッ!次は私、アンナです!」
「フフッ♪では、アンナ様、ご質問をどうぞ」
女性だけという和やかな雰囲気に、メーガンの方もかなりリラックスしてきたようだ。
「えぇ、では私も導入から…お二人が結婚を決めたキッカケってなんだったんです?」
「キッカケですか…?
そうね…いつだったかな…」
そうしてメーガンは、再び視線を上に向けて考える。
『あ…素敵です…』
『メーガンさん、すっごい可愛い…』
『小さなメーガンさんが、すっごく大人っぽく見えます〜』
少し照れた表情で悩む彼女に、三人の婚約者たちは目を奪われた。
未婚のアンナ達から見れば、やはりメーガンは既婚者なりの落ち着きと魅力を持っているようだった。
「ん〜今になってみれば、幼稚舎の頃かもしれません」
「それはどういうことです?
何か決定的な思い出でもあるのですか?」
「そういった訳ではないのですが…その頃にはもうぜったいダニエルと離れないって思ってましたから…」
「イエスッ!!オーゥ!イェッス!」
それを聞いた由紀は、ベッドの上で立ち上がり雄叫びを上げた。
「くっ!由紀さん、それ以上騒いだら地下牢にブチ込みますよ!」
「今すぐ投獄です〜」
「お二人ともまた…次はソフィアさんの番ですよ」
「そうですね〜私からは、ん〜」
ハッキリ言って、アンナ、シャノン、由紀の三人はこの時点で嫌な予感がしていた。
「ご夫婦の夜の生活はどうですか〜?」
『『『やっぱりかよっ!!!』』』
「…夜の生活、ですか?」
どうやらメーガンには、夜の生活がなんのことかわからないようだ。
「はい。まず子作りお誘いはどちらから〜?」
「「「ぶっ!!!」」」
「あぁ、夜の生活….なるほどそちらのお話ですか…」
ソフィアのストレートな言葉に、メーガンはやっと何の話なのかを理解する。
本来なら恥ずかしくて答えられるような質問ではなかったが、結婚の先輩として選んでくれた三人のためにメーガンは覚悟を決めた。
「それは、わ、私から…かな…」
「えぇっ!本当ですか!メーガンさん!?」
アンナには、こんなに内気そうなメーガンがダニエルを誘う場面など想像もつかない。
「は、はい…」
思った以上の恥ずかしさに、俯いたメーガンの耳が真っ赤に染まる。
「メーガンさん、ぐ、具体的にはどうやって誘うの?」
それは同じ幼馴染が相手の由紀にとって、一番気になるところであった。
「ダニエルは私のオッパイが大好きだから…」
「「「「あ〜まぁそうでしょうねぇ〜」」」」
「ちょっとくっ付けてみたりとか…ちょ、直接挟んでみたとかですかね…」
「あ!それなら私もできそうです〜♪」
「「「何をっ!?」」」
ちなみに大きさの順番は、メーガン(爆)ソフィア(超巨)、シャノン(巨)、由紀(一般)、アンナ(貧)である。
「あとは…ふざけたフリをして強引に上に乗っかってみるのも効果的です…」
「うん?それだと気分じゃない時はどかされたりしないんですか?」
この世界では比較的小柄なアンナから見ても、明らかにメーガンの方が自分より小さい。
「はい…でもダニエルは揺れるのを見るのも好きみたいで、ちょっとフルフルっとすれば大抵は…」
『『『『なにそれっ!エッロッ!!』』』』
本人のあずかり知らぬところで、ダニエルの株が大幅に下がっていく。
「そ、それでメーガンさん…ひ、頻度は…?」
アンナは思い切って聞いてみた。
「えっと…これまでで十日ぐらいでしょうか?」
「えっ!そんな感じなんですか?」
ここまで話を聞いていると、ラブラブな二人がそんなことで満足するとは到底思えない。
「いえ、アンナ様…その、してないのが十日ぐらいかなって…」
「してないって…メーガンさんはダニエルさんと結婚してどのくらい経つの?」
由紀が恐る恐るメーガンに聞いた。
「結婚したのが去年の春ですから…一年すぎたぐらい…かな?」
『『『マジでっ!!!!』』』
「そ、それはスゴイです〜」
さすがにこれには、幹太ガールズのエロ担当であるソフィアも驚く。
「メーガンさん…それだけしてお体は大丈夫なのですか?」
そう聞くシャノンの顔からは血の気が引いている。
「あっ、はい、私はぜんぜん…できればもう少ししてもいいかなぁ〜と」
「ウソでしょ!
こ、こんなに可愛らしい人が…ウソだよね、アンナ?」
「いいえ…由紀さん、ダニエルさんって男性にしてはかなり線が細いですよね。
あれってもしかして…」
『『『『なんか吸い取られてるっ!?』』』』
改めてよく見てみれば、メーガンの容姿は十代後半としても幼すぎる。
「ダニエル、最初は優しいんです。
まずは髪とかお腹とかをゆっくり撫でてくれて…いやんっ♪思い出してきちゃうっ♪」
どうやら調子が出てきたらしく、呆気にとられるアンナ達を前に、メーガンはダニエルとの行為の詳細を話し始めた。
「…の後は…恥ずかしがりな私の先っぽを…」
「あの…メーガンさん、今のは…」
それからしばらく経つと、先輩妻の話す内容が、ウブなアンナの頭では理解できない領域へと突入する。
『えっ?どこの何をホジるのっ!私、ぜんぜんわかりませんっ!?』
混乱するアンナの隣では、由紀とソフィアが恥ずかしがりながらも興味津々な様子でメーガンの話に聞き入っていた。
「こう、逆手で捻ると上手に…」
「な、なるほど…」
「そ、そんなやり方が〜」
メーガンは先ほどまで眠っていたということもあり、それから深夜をすぎてもダニエルとの蜜月を語り続けた。
「ですから!重要なのは相手の反応をよく観察して…あのソフィア様…?」
「…あ、はい〜お、起きてま…zzz」
「フフフッ♪そうですね、そろそろお開きにしましょうか…」
彼女は最後に寝落ちしたソフィアに静かに毛布を掛け、その隣で自分も眠りについた。
そして翌日、
「うぁ〜ダ、ダルい…」
ダニエルと朝からまで飲み明かした幹太は、昼前に目を覚ました。
今日はもともと休日にするつもりであったため、夕方の仕込みまでは予定がない。
「ダニエルさん、ダニエルさん」
幹太は向かいのソファーで、なぜかパンイチで横になっているダニエルを揺さぶる。
「う、う〜ん、メーガン?
も、もう少し休ませて…」
「いや、幹太だけど…。うん、まぁいいか…」
幹太は酒瓶だらけのテーブルを片付け、発酵しそうなほど酒くさい体を流すため、ダニエルを部屋に残し、王宮の大浴場へと向かった。
「あーすっごいな、コレ…」
どうやら昨晩酒をこぼしたらしく、脱衣場で服を脱ぐと、かなり濃いアルコールの匂いがした。
「男同志の飲みは久しぶりだったからなぁ〜。
楽しすぎてちょっと飲みすぎちまったな…」
「…もちろんご一緒で…」
「ほ、本当にいいんでしょうか?」
と、幹太がパンツを下ろしたところで、脱衣場の扉の向こうから女性の声が聞こえた。
「あっ!ヤバッ!」
幹太はすばやく股間を隠そうとするが、慌てていたためにタオルを落としてしまう。
「ですから大丈夫です。この時間は私達だけで…えっ…?」
「でも、アンナ様…王室の方々のお風呂に私が…あっ…」
「平気だよ。
私なんかこの世界の出身じゃ…って、えー!?」
「そうですよ。私も山奥の村出身で…あら〜♪」
そのタイミングで脱衣場に入って来たのは、幹太の婚約者達とメーガンだった。
四人はそれぞれハラリと落ちていくタオルに目をやり、それが床に落ちるのを見届けてから、視線をゆっくりと上へと移す。
「!」
「!」
「!」
「♪」
「ゴ、ゴメンッ!」
テンパった幹太は股間だけを隠し、ほぼ裸にもかかわらず、なぜか廊下へと飛び出して行ってしまった。
『あら…?なんだかダニエルのとは形が…?』
『あ、あれが幹太さんの…は、初めて見ました…』
『か、幹ちゃんの久しぶりに見たなぁ…』
『アレを昨日メーガンさんがお話ししていたようにですか…あんっ♪なんだか身体が熱くなってきました〜♪』
人妻のメーガンを含め、アンナ、由紀、ソフィアの脳裏には、しばらく幹太の裸が焼き付いて離れなかった。




